【クルマ人】フェラーリと同じ部品で超低燃費 スズキ「MRワゴン」の大西氏
2011.2.6 12:00
スズキがフルモデルチェンジし発売した軽自動車「MRワゴン」。16年ぶりにエンジンを刷新したほか、変速機の改良や計30キロもの軽量化を図ったことで、ガソリン1リットル当たり最高25.5キロの低燃費を達成した。国内初となるタッチパネル式のオーディオを標準装備し、若者の取り込みも狙う。開発者の大西伊知郎・四輪技術本部第一カーライン長に聞いた。
--開発のコンセプトとターゲットは
「広い室内空間を持ちながら低燃費で、個性的なデザインを持つ軽ワゴンを目指した。MRワゴンは『スタイリッシュワゴン』として登場し、だんだんと女性にもターゲットを広げていった。今回は、20代の若い男女がターゲット。これまで、あえて20代にターゲットを絞るとことはなかった。これまで、真摯に若者に向き合っていなかったというのもあり、若者層を増やしていかないと先細りになってしまうという思いもある。今の若者の特徴は、環境意識も高く、金銭感覚がシビアで、ブランドにこだわらず、自分の個性を持っている。このため、若手社員の意見を積極的に取り入れ、調査も重ねた」
--軽自動車用エンジンを16年ぶりに刷新した
「開発期間は3年半。今までのエンジンとの共通部品がボルトナットぐらいしかない。部品の共通化を重視しているが、今回はそれを反故にしてでも新開発で燃費を上げたかった。燃焼効率を改善するため、軽自動車では初めて、直径10ミリの小型スパークプラグを採用。ウォータージャケット(エンジンの冷却水路)をきめ細かく配置することで燃焼室の温度を下げられようになり、ノッキングも低減した。燃焼室の設計改善にも貢献している」
「フェラーリなどにも使われている特別な部品だが、発売に合わせ交換部品を用意している。共同開発した部品メーカーも補修部品を用意しており、通常のメンテナンスに問題はない。これから投入する他の軽自動車にも搭載する」
--従来モデル比べたその他の改良点は
「フロントウインドーを支える左右の支柱の角度を14・5度ほど起こしたことで、従来型に比べ屋根部分も220ミリ大きくなり、外から見ても、中の広さをアピールできる。新エンジン搭載に合わせた車体の改良で、ホイールベースも延長した。後席をスライドできるモデルで、室内長を180ミリ伸ばすなど、広い室内空間を実現することができた。競合車は、ダイハツの『コンテ』などだ。『ワゴンR』、ダイハツの『ムーヴ』という本流があって、MRワゴン、コンテがあるという位置付けだ」
--軽量化をどのように実現したか
「標準モデルで30キロ軽量化した。高張力鋼板(ハイテン)の使用率を高めてボディーで15キロ、足回りで11キロ、内装で6キロ軽くした。新型エンジンの軽量化も貢献している。CVT(無段変速機)の採用で若干重くなったが、軽自動車なので、アルミを使うことなどは不可能だ。画期的な軽量化策はなく、1部品1グラムと、軽くしていった」
--安全面での配慮は
「衝突時の歩行者の保護対策として、頭部に加え、足部への衝撃を吸収できる設計を取り入れた。緊急時にアクセルよりブレーキを優先する『ブレーキオーバーライドシステム』も、スズキの軽自動車では初めて搭載している。アイドリングストップのモデルも現在、開発中で、もうしばらくお待ちいただきたい」
(記事引用ゴメンナサイ)
マガジンXで読んだんだケド、鈴木会長に
「良いクルマばかり出てきますね。」みたいなコトを言ったら
「それはヤバイ。」
ってコメントされたって。(笑)
<サンケイビズ/【クルマ人】フェラーリと同じ部品で超低燃費 スズキ「MRワゴン」の大西氏>
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2011/02/07 09:12:39