絶滅危寸前の珍スマホを再生せよ！

このブログに時々登場する今や変わり者しか使っていないガジェットの代表格ブラックベリーの話題。
大半の方には信じられないと思いますが実は2008年から仕事用としてブラックベリーばかり機種変を繰り返しつつ使い続けています。
何故かと言えば・・・ただ何となくなのですが、しいて言えば連絡先の交換はまだちょっと早いかな？なんて方々に対してはQWERTY物理キーボード付きの携帯を見せながら「あーっ、すみません携帯が古いので残念ながらLINE（ZOOM）がインストールできないんです～！」なんて言い訳が通用するから。

実際にはブラックベリーと言えど2015年登場のPRIV（プリヴ）という機種からは何とアンドロイドOS搭載・・・つまり以前のようにブラックベリー独自通信によるクラウド運用ではなく一般で使われいてるただ普通のAndroidスマホなので実際にはLINEもZOOMもインスコ可能なんです。（どちらも避けたいAPPなので入れてませんが）
とはいえ皆さんもご存じの通りスマホなんて1～2年使っているとどうしてもバッテリーが全然持たなくなってくる訳で、世間一般ではバッテリー容量の低下＝買い替え時期という事で、私も手ごろな価格でブラックベリーの新モデルが手配できる場合はシム入れ替えて機種変、入手が難しい場合はアマゾン等で互換バッテリーを手配してDIYバッテリー交換を行っています。


という事で先日も手元に置いて充電しながらそろそろバッテリー交換時期かななんて思っていたら突然スマホの画面がビビビッと点滅した後に画面が消えて真っ暗に・・・。
電源ボタンを押すと一瞬バイブが振動するので本体の電源は正常に入っている様子ですが画面がブラックアウト＆タッチパネル操作も効かない状態に陥ってしまいました。
という事でSimを以前から用意してあるバックアップスマホ（同一機種）に入れ替えて携帯回線は確保しておき、ネットでメーカー名/機種名/症状の3ワードで検索した所、あっさりと前例＆対処法が出てきました。先人の皆様に感謝ですな。

ブラックベリーのブラックアウトの原因は液晶パネルに付いているプリント基板回路の故障だから液晶パネルの交換だけで直るゾとの事。
早速ネットで同機種の交換用液晶パネルと、ついでに交換用バッテリーもサクッと手配。純正品ではなく純正互換品なので激安なものの品質には少々不安有り・・・と言ってもブラックベリー純正部品なんて外部向け小売りなどありえないのでしょうがありません。
という事で交換作業に必要な接着剤も手配し、部品が揃ったら作業開始。
スマホの分解に必要なツール類はバッテリー等を購入すると大抵こんなセット↓が一式付属してくるのでそれを使用。

液晶パネルはシリコン？ゴム？系接着剤による接着固定なのでドライヤーで温めた上でサクションカップで画面を引っ張って隙間を作り、分解ツールを差し込んで優しく丁寧にグニグニやると剥がれます。

液晶パネルを外し、接着剤が残っていたら丁寧に取り除きアルコールで脱脂後にスマホ/タブレット等のパネル交換ではお馴染みの接着剤を薄く塗布して新しい液晶のフレキ配線を繋いだら液晶を慎重に定位置へ。　当て布を挟んだスマホを木板でサンドイッチにして洗濯バサミや木工用クランプなどを流用して圧着。
この液晶パネル用接着剤はB-7000だのE-9000だのいくつか種類がありますが色が違う程度で大した差はなく、どれもおおよそ24時間前後で完全硬化。　硬化後も柔軟性がある上にアルコールで溶解するので、もし接着剤が大きくハミ出してしまったら後でカミソリやカッターで優しく切り取ったり、微細なハミ出しなら何度かアルコールを浸み込ませた布やティッシュで繰り返し拭き続けて溶かし取るのが良いでしょう。


液晶パネルの接着後、裏返してバッテリー交換。これもフレキ配線のコネクターをしっかり刺してバッテリー本体がカタカタ振動しないよう両面テープ又は前述の接着剤で固定。
ちなみに最近のスマホ/タブレットはクリアランスにシビアなので古い両面テープが残ったまま重ねて新しい両面テープを張ると厚すぎてケースがハマらず浮いたりしますので古い両面テープ/接着剤は面倒でも丁寧に取り去りましょう。

この手の安価な新品リチウムイオンバッテリーはブレークイン（慣らし充放電）が必要なので2～3回ほど満充電→勝手に電源が切れるまで放電を繰り返して終了。
さすがにバッテリーも液晶パネルも激安互換品なので純正品と比べ性能的にバッテリー容量や液晶の色味などが劣るものの、使えなくなるよりはマシという事で今回のトラブルは一件落着。
多分誰にも参考にならないかなりオタク寄りの情報ですが、とりあえず更新ネタとして書き記しておきました。