最初の愛車はコレだ！

私の最初の愛車は、９０年式のトヨタカローラＦＸ－ＧＴＶ（ＡＥ９２型）です。

４Ａ－Ｇエンジンを搭載した、カローラＦＸのスポーツモデル。前年の８９年にマイナーチェンジが実施され、エンジンがハイオク仕様になると共に、最高出力が１２０馬力から１４０馬力にアップされた後期モデルです。今のインプも、同じ１．６リットルのツインカムエンジンですが、パワー感は段違いです。

私が購入したのは５速ＭＴでしたが、意外にも、４速ＡＴのモデルもラインナップされていました。

９０年の１１月に、中古で購入。雑誌の広告に出ていた車でした。車は群馬にあったので、群馬まで取りに行き、その足で地元の陸運事務所に持ち込み、自分で名義変更を行いました。自分の名前が入った車検証をもらい、新しいナンバーが付いた時の嬉しさは、今でも忘れられません。

ＧＴＶというグレードは、言わばベースグレードの為、エアコンは勿論、パワーウィンドウ、ラジオさえも付いていませんでしたが、なぜかリモコンミラーは標準でした。もうひとつのＧＴというグレードには、全てが標準装備されていました。

オーディオは購入直後に装着し、エアコンも、購入翌年にオートバックスで純正エアコンを装着しました。ディーラーよりも明らかに安かったのを覚えています。なので、奮発してオートエアコンを装着しました（笑）。

当時はまだ、エアコンがディーラーオプションの車もあり、ディーラーだけではなく、オートバックスなどでも、純正エアコンを取り寄せて装着することができました。

ある会社のパーツ開発用のテスト車だったので、エンジン関係はノーマルでしたが、足回りやクラッチ、ブレーキなどに強化品が装着されていました。

当時は規制緩和の前で、ちょっとしたものを社外品に変えるだけでも、改造車検が必要な時代でした。この車も足回りのスプリングが変更されており、車検証の型式は「ＡＥ９２改」となっており、備考欄に「改造内容　懸架装置」と記載されていました。

おかげで、乗り心地はかなりハードでしたが、走りは、カローラとは思えないほどダイレクトで刺激的でした。それで調子に乗ってしまい、痛い目にも遭ったこともあります。自分で自分の車を傷つけることが、いかにショッキングなことかを教えてくれました。

クラッチは重く、乗り心地も硬いけれど走りは楽しいし、ハイオク仕様とはいえ、燃費も１４キロ前後と良好だし、部品などの維持費も安くて、本当に気に入っていたのですが、購入から７年目に体調を崩してしまい、硬い乗り心地が身体にこたえるようになってしまいました。

更に、足回りのへたりやドライブシャフトブーツの破れなど、車自体にも傷みが出始めたため、悩んだ末、乗り換えることにしました。所有期間はちょうど７年。走行距離は８万キロ余りでした。

その気になれば競技にも使える性能がありながら、それを生かせなかった私。このブログを書いていて、色々な思い出と共に、車に申し訳ないという気持ちを思い出しました。

あと、もっと写真を撮っておけばよかったとも思います。何枚かは撮ったのですが、引っ越しで全て行方不明になってしまいました。インプは、存分に活躍させてあげて、写真もたくさん撮っておこうと思います。