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2016年11月23日

NEWトゥインゴに試乗した。



 どうもです。


 今回のネタは、少し前のブログで少し触れた…
 NEWトゥインゴに試乗したってお話しです。
 いろんな意味で、割り切った車だと思います。



 それでは、本題です。


 

 試乗車の色はブルー ドラジェで、グレードはインテンスになります。
 現在はインテンスに、キャンバストップの有り・無しのワングレード販売となってます。
 (デビュー当初にあった限定車は、一瞬で売れたとのこと)


 

 後ろから見ると、往年のサンクを思い出させます。
 今回のでモデルで3代目になり、ルノーのAセグメントを担う重要な車種です。
 ってことで、車両のご紹介。


 車両SPEC
3620×1650×1545mm
トレッド前:1455mm/後:1445mm
直列3気筒DOHC12バルブターボ
90ps(66kW)/5500rpm
13.8kg・m(135N・m)/2500rpm
前:マクファーソンストラット/後:ド・ディオン式
タイヤ前:165/65R15 後:185/60R15(ミシュランエナジーセイバー)
車重1010kg(キャンバストップ付き:1030kg)
RR(6速DCT)
JC08モード燃費:21.7km
車両価格189万円(キャンバストップ付き:199万円)


軽自動車と比較すると、一回り大きいボディとなってます。(長さ・幅で+20cm)
ルーテシア4と比べると、長さで40㎝も短くなります。
先代と比べると大きさは同じですが、RRになったのでホイールベースが一気に延びます。
(トゥインゴ2:2365mm トゥインゴ3:2490mm)


各部の紹介




 200万円を切る価格としてみれば、十分な質感のあるインパネです。
 何より色使いがポップで、チープな印象はさほど感じられません。
 というより、「車ってこれでいいよね」って思わさられます。


 

 コスト削減のために、車内は流用パーツが散見されます。
 最近のルノー車オーナーなら、見覚えのあるハザードボタンです(笑)


 

 ここらへんのパーツも見覚えがありますが…
 価格に直結する部分なので、むしろ大歓迎といったところでしょうか?
 Aセグメントに特別な部品はいらないので、安くて使い勝手抜群な車が大切だと思います。


 

 特にリアドアにある…


 

 このゴムバンドなんて、秀逸です。
 ポケットを作るより安くて、様々なサイズ物が固定できます。
 割り切った作りですが、むしろバンドの方が便利のようにも感じます。


 

 ヘッドレスト一体型のシートは、快適な座り心地でした。
 人間を立たせて座らせる作りで、全長の短い車には最適なシートです。
 アイポイントも高いので、視界も十分に開けてます。


 

 ただ後部座席は、上下方向に狭いかな…というのが正直な印象。
 170cm(BMI指数2224)の私が座ると、ルーフに髪の毛が触れる場合もあります。
エンジンが後ろに搭載されてるので、座面の位置が高めなのが原因だと思います。
 窓も横方向にしか開かなかったりと、後部座席は割り切った作りになってます。
 (後席のスペースが欲しい方には、ルーテシアがありますしね)


 

 そんな後部座席ですが、キャンバストップを開け放てば特等席に様変わり。
 この解放感・爽快感は、屋根が開く車の特権だと思います。
 前席よりも後席の方が、より恩恵を受けられます。


 

 トランクは床下にエンジンがあるので、ちょっとフロアが高めです。
 スペースは限られてますが、スクエアな形なので使いやすそうです。


 

 カーペットとカバーを開ければ、エンジンがお目見え。
 かなり寝かせて搭載されてますが、各部のクリアランスはギリギリな印象。
 

 

 エンジンルームへの吸気は、左リアのインナーフェンダーから行います。


 

 普通ならエンジンがあるはずの、ボンネットの中身は…
 (樹脂製ボンネットで、簡単に誰でも持ち上げられます)


 

 リザーブタンク・バッテリー・ウォッシャー液用タンクなどが、搭載されてます。


 

 RRなのでタイヤサイズも、前後異形サイズです。
 (ホイールのサイズも違うとか)


 

 前:165/60R15 後:185/60R15で、リアタイヤの方が太いサイズです。
 ブレーキは前はディスクですが、リアはドラムとなってます。


 走らせてみると…


 

チルト機構のみのハンドルに、ドラポジを合わせて走り出すと…
軽量ボディに十分なパワーなので、軽々とスピードが乗っていきます。
大人2人であれば、何も問題ない走りを見せてくれます。


それを支えるのは、6速DCTのおかげだと思います。
 限られたパワーを、適切に変速して路面に伝えていきます。
 微低速域でのスナッチも殆どなく、クリープもあって洗練度は高いです。


 

 完成度の高いエンジン・ミッションの組み合わせに期待して、
 街乗りと軽くコーナリングした印象としては…


 ”よく考えて作られた、割り切ったRRの車”


 という一言につきます。
 残念な言い方をすると…
 「RRのメリットとデメリットを相殺した車」
 っていう感じです(笑)



 細かく説明する前に、RRのメリットとデメリットをおさらい。 


 ※RRのメリット
 ・トラクションの増加
 ・ブレーキ性能の向上
 ・無駄なフロント荷重が減るため、ステア操作に車が機敏に反応
 


 ※RRのデメリット
 ・車が機敏に反応するのが、時と場面によっては扱いにくい車になる
 ・リアヘビーであるため、限界付近でのコントロール性が低い
 ・フロント荷重が減りやすいため、直進安定性が低下しやすい



 主に、こんな感じでしょうか?
 これらを前提にして、トゥインゴの走りを細かくみていきます。


 まず低速域ではRRのメリットを生かして、
 ステア操作に対してダイレクトに車が反応してくれます。
 交差点を曲がる場面や、車線変更なんてお手の物です。
 このダイレクトで、キビキビした印象は独特で楽しいものです。


 ただそこから速度が上がるにつれて、RRのデメリットが顔を覗かせます。
 今度はキビキビした印象が、逆に高速域での扱いづらさに繋がります。
 そのため速度域が上がるにつれて、ステア操作に対する車の応答性を落とてるみたいです。


 速度にして60㎞ぐらいから、ステア操作にたいして車の反応が遅れてきます。
 ステア操作に対する反応よりも、安定性を優先して車が反応を遅らせてきます。
 これはRRのデメリットを打ち消すために、よく考えられたセッティングだと思います。
 (タイヤサイズ、ジオメトリーなどで、そんなセッティングにしたのかな?)


 さらにそこから速度を上げると、リアに荷重が移っていき車がピタッと安定しますが…。
 反比例するように、車の応答性は落ちていきます。ただ直進性は抜群。
 でもそこからコーナリングをすると、やや扱いづらい場面が出てきます。


 あえて落とされた応答性が原因で、コーナリングに必要なステア量が読めなかったり…
 ステア操作した先の、車の動きが掴みきれませんでした。
 慣れで解決できる部分もあるとは思いますが、根本的にそういう作りなんだと思います。
 限界付近でコントロールしようとか、そう思わせる車じゃないです。


 RRといってもスポーツ的な意味ではなく、スペース効率のための選択ですね。
 トゥインゴもそれに則した作りになっていて、街乗り+αなら最適な車だと思います。
 抜群の取り回し性能があって、街乗りを程度でしたらキビキビ感を存分に楽しめます。
 速度にすると100km程度までの使用に、良い意味で割り切った車という印象です。
 (でも割り切ったからこその値段と、サイズ感だと思います)


 

 そう思って、ハンドルの形状を見ると…
 大き目のハンドルで外側から抱え込むように握って、
 手首だけでステアすると操作しやすそうな作りになってました。
 ルノーさんも、そんな風に走らせてほしいのかもしれません。


 あ、あとキャンバストップの有り・無しでは、走りに差は少しだけあります。
 キャンバストップが有ると、全体的な応答性・静粛性等が1割り程度落ち込みます。
 有り・無しの両方に乗りましたが、解放感を考えると目をつむれる範囲でした。


 
 なんだかんだ言いましたが、見た目が気に入ったのであればOKな車です。
 そういう買い方をしても、後悔をすることはない車ではあります。
 というより見た目と雰囲気で、全てをカバーできてしまう車ですね。
 お値段も国産車に近いものがあるので、街中で見掛ける機会が増えてほしいものです。



 おしまい




 おまけ



 いやー、でもこの走りだと、ベンツ様は許さないでしょ?
 と思っていたら、スマートには高速安定性とコントロール性を補う電子デバイスがあるのね。
 「クロスウインドアシスト」というらしいですが、トゥインゴには付かないのかな…。


 もし今のパッケージングのままで、フロントの応答性を取り戻して…
 車全体で塊のように曲げようとするなら、フロントタイヤのサイズアップと
 電動パワステのセッティングで、センターをビシッと絞めてほしいです。
 ピーキーになるかもしれませんが、走りだけを狙うならアリかと思います。
 あと少なくとも、今のままならRSは厳しいかな…



ブログ一覧 | 試乗した | 日記
Posted at 2016/11/23 01:01:18

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この記事へのコメント

2016年11月23日 9:46
でもね。往年のアルピーヌA110みたいな典型的なRRにしちゃうと
天才しか乗れない車になっちゃうんですよ。
だから反応遅くするのは事故回避の為だと思うなぁ。
グランツーリスモとかでA110で飛ばしてみると言ってることが判ると思いますよ。
コメントへの返答
2016年11月24日 18:57
反応が遅れてくる部分を、自分でコントロールしたいなぁ…
と思ったんですが、ピーキー過ぎて乗れたものじゃなくなるんですね(汗)
そういう類の車が、どんな車が一度触れてみたい興味があります。
手持ちのグランツーリスモで探してみましたが、A110が収録されてませんでした。

本国にはGTというスポーツグレードがあるんですが、それがどんな仕上がりなのか気になってきました。
反応が遅れてくる部分を、どんな風に仕立てているのか?
それともGTという名前の通りに、GT的な走りになるのか…?
ディーラーの話では来年導入予定らしいので、一度乗ってみたいと思っています。
2016年11月23日 10:13
ふふ、BMI22に反応してしまいました〜(⌒▽⌒)

基準値ドンピシャで羨ましい(⌒▽⌒)

この時代にRRをリリースするルノーさんの心意気がすごいですね。街乗りコンパクトにはいいレイアウトだと思いますね。
コメントへの返答
2016年11月24日 19:09
大変恐縮なんですが…
計算をしなおしたら、BMI24でしたw
ギリギリ基準値に収まっているということで、お許しを…(汗)

スマートとの提携があったとはいえ、RR車とは思い切った転換ですよね。
FFにすればいろいろと、楽に作れる部分もあったと思います。

そうですね、街乗りにはピッタリだと思います♪
特に狭い駐車場なんかでは、クルクル回れて楽チンなこと間違いなしです。
その気になれば、軽自動車用の枠にも停められると思います(笑)
2016年11月23日 15:00
(´-`).。oO(なんでヘッドクリアランスの話なのにBMI22を精いっぱい誇示してるんだろう…

いいなー。じっくり試乗できて。
こちらの試乗コースは、ディーラー出て、曲がって、まっすぐ行って、信号止まって、曲がって、まっすぐ行って…を何回か繰り返して終わり…。

アイポイントの高さと足の硬さしか印象に残ってないなぁ。

ところで、やっぱりスマートの方がベンツ的アジリティな味付けなのかな?
アジリティってよく分からんけど(笑)
コメントへの返答
2016年11月24日 19:16
(´-`).。oO(ネタになるかと思って書いたものの、そもそも数値を間違っていたという…。本当はBMI指数24なので、これなら肥満一歩手前だぞと、突っ込みも期待出来たんですが…(汗)

車を買ってはいないとはいえ、時々お世話になっているディーラーなので、ある程度はじっくり試乗できます(笑)
あと営業の方がメカニック出身なので、出てくるワードがマニアックで面白かったりもします。
車に合わせて、微妙に試乗ルートも変えたりしてくれます~。

アジリティというのは、俊敏性という意味です。
2007年にCクラス(W204)がデビューした時に、メルセデスがプロモーションする際に使い始めた言葉です。
それ以来は自動車メディアもこぞって使うようになって、今ではなんとなくですが広まった言葉のようになってます。
別に、俊敏性って書けばいいだけなんですけどねw

スマートは乗ってないので、分からない部分も多いんですが…。
外から見てる限り、もっと高速域での安定性が高いと思われます。
それを支えるのはタイヤサイズと、電子制御によるものかな? というのが、勝手な印象です(笑)

プロフィール

「今日は鈴鹿サーキットでF1観戦してきました。行き帰りも意外とスムーズだったので、また来年も行こうかな♫」
何シテル?   04/07 20:43
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