『セイジ　陸の魚』観てきました・・・強烈でした。邦画でこんな衝撃は『ゆれる』以来です・・・

『セイジ　陸の魚』
観てきました。

伊勢谷友介さん２作目の監督作です。
１作目は観てないです・・・
なもんで、どんな映画ってのも想像なしで行ってきました。








辻内智貴さん　の原作の映画化です。
ちょっとマジ、原作が読みたくなった・・・



そんな映画です。

邦画で、たまに鋭いエッジの効いた映画に出会うことがあります。
そんな映画でした。

こんな感触・・・
『ゆれる』
以来かもです。



ちょっと
最後の終わり方は衝撃でした。
Σ(￣ロ￣lll)

セイジがどんな風に考えて、あの行動をとったかは
言葉で表せないですが・・・・
わかる気がします。
真似はできませんが・・・・

車に乗る中年のサラリーマン。
電話の向こうでは部下の女性がその気まぐれな行動を嘆いている。
『いい企画が見つかったんだ、明日には戻る』
どうやら彼は広告代理店の管理職のようである。

助手席にはある封筒と、その中には新聞のコピーが。
『20年ぶりにここへ向かう・・・・』
彼はそうつぶやく。

1990年、大学４年生の男が自転車で東京からあてもなく旅をしている。就職の内定ももらい、あてもなく自転車で旅を続けている。ある町でカズオの軽トラと接触事故をおこし、カズオにある店に連れて行かれる。そこには店のオーナー翔子とやとわれ店長のセイジが経営する店であった。
ひょんなことからそこで働き、『旅人』と言われる。地元の人たちがそこに夜は集い心地いい時間が流れていた。
しかし、翔子、セイジにそれぞれ謎があることに気づく。特にセイジは周囲の人たちへの接し方が特異であった中で、店の常連客ゲン爺の孫娘りつ子にだけは心を許し、やさしい人間の顔で接していた。

そんな幸せなある夜、りつ子の家に事件が起きる。



かなり、尖った感じの映像や音楽が個々にはありますが、
全体としてはよく馴染んだ映画になってるんだと思います。
また、原作の筋がかなり強烈で、
それを 普段の生活になじませつつ・・・

『うわぁ』

って描ける監督もこれまたすごいと思います。

セイジってのは、
冷めた世間を見通した嫌な奴
なんですが・・・そうは映らないんですよね・・・・
それは西島秀俊さんだからなのかもしれませんが・・・

そんなわけで、最後のあの衝撃のシーンも
なんか納得できちゃうんです・・・・

あと裕木 奈江さん出てますww
久しぶりやわ～



★★★★☆です。
☆はやはり最後のあのシーンです。
あれがよくも悪くも・・・・






ネタバレ行きます。





















りつ子の家で起こるのは
無差別殺人事件です。
父母が殺されるところを目撃したりつ子は犯人に狙われ、
一命は取り留めますが、左腕と心を奪われてしまいます。

またセイジがなぜりつ子にだけ心を許していたかは、彼女が自分の妹に似ているからです。
自分の妹は、妹を守ろうと、両親を殺害し、自分が少年院に居る間に亡くなってしまいます。

その心を取り戻すためにセイジがした行動が・・・強烈なんです。

こんな感じで、
尖った部分の脚本、映像、演技をこんなに馴染む感じで撮れるなんて・・・
めちゃすごかったです。