ここ数年、最低限のメンテナンス程度で、それほど手を掛けてこなかった親父のGC8。
まあ、問題無く乗れてるんで良いんだけど、仕事が少なくなってきて長期休暇となったので、この際に色々纏めてやってしまう事にした。
*既に1年近く経とうとしているけど・・・
先ずはクラッチ
と言っても、クラッチに関してはもう2年くらい前の事なんだけど・・・
高速道路での加速時に、何度か滑った感じがしたというので交換する事に。
前回換えたのはI氏が乗ってた時なんで、もう8年くらい前か。
8万キロ程度使ったとは言え、ちょっと早い気もするけど、
熱が入るとペダルの重さ、ストロークが変わると言う昔の強化クラッチでたまにあったやつだったので、この際にノーマル化してしまおう。
やはり滑ってしまうほどディスクは減ってないね。
カバー側がダメなんだろうなあ。
今回はカバー、ディスク、レリーズベアリング、パイロットベアリングを新品に交換。
ここでやっておけば10年、10万キロは持つはずなので、他がトラブらなければここは当面触らなくて済むかな。
タペットカバー上部からオイル滲み。
ここは、I氏が誤ってボルトを逆回しして2本捻じ切った場所だね・・
良く持ったがさすがに限界か・・
と思われたが、良く見てみると、その上のブローバイのセパレター、カバーのボルト部分から滲んでるね。
セパレターのガスケット交換と、
挿してるだけのボルトの液ガスの塗り直しで解決。
カバーボルトの折れは、平気だろうとは思ってたけど、予想以上に長持ちするなあ・・
もう10年経つぞ・・・
そして、何故か水タンクがプラプラに。
以前から2本あるうちの1本が折れてたのは判ってはいたが、いつの間にかもう1本も折れていたようだ・・・
折れてるんで簡単に抜けるかと思ったけど、放置し過ぎて固着したらしい・・
エキストラクターを使わないと抜けませんでしたね。
タイロッドエンドは片側がガタガタに。
そういえば、ここもI氏の頃に自分の中古品を使用したような気が・・
折角なので両側共に新品に交換!
ついでにラックからのフルード漏れが無いかもチェック。
特に問題無さそうですね。
エアクリ、プラグ、PCVバルブも交換。
GCってさあ、プラグの減りがバラバラじゃない??
前にM氏のGCでも、同じように2本が極端に減っていた事があったと思ったけど・・・
どうなんだろ・・・
と、ここからやっと今回の纏めメンテへ・・
I氏がこの車を購入した時からだったんだけど、
何故だか微妙に白っぽく曇りがあって、西日なんかが正面から当たると白ぼけて結構視界が悪かった。
何をやっても落ちなかったんで、汚れではなかった。
良く見ると、飛び石で表面のガラス層が欠け、中間層が露出している所を中心に透明な部分が広がっていたりと、どうやら中間層の変質?が原因っぽい。
とっとと交換すれば済むのに、本人がヘンに渋るんで手を付けて来なかったけど・・
「コレだけが唯一気になる」 とかいつも言ってるんで、この機会に強制的に交換してしまう事にした。
視界は良くなるし、紫外線、赤外線カットと良い事尽くめだからね。
自分でやれば大して高いモンでもないし。
梅雨時期だったんでね・・
前日夜にシールを大まかにカットしておいて、交換当日は直ぐに取り外して交換出来る様に段取りした。
もたもたして雨でも降ってきては堪らんのでね。
上部のボカシは、GC用だと安いヤツではブルーは選べず、グリーンで行く事に。
親父は「緑かあ・・・」
とか、微妙な反応だったけど、実物は青寄りの緑で結構きれいな色で、本人も気に入ったみたい。
交換後は視界も良好で満足な様子。
ったく、こんな事で乗り始めてから8年も悩んでるんだったら、とっとと替えりゃ良かったんだよ。
しかし、やっぱり良いなあ・・
オレのGCも交換したいなと思うけど・・
最近は殆ど乗らないし、視界も問題ないし、飛び石なんかも全然喰らってないしで、さすがになあ・・・
ここからは涼しいアッチへ移動しての作業
と言っても作業してれば暑いけど・・・
自分のGCと同様、バイキセノンを変更してハイワッテージ化してるんだけど、
純正改のバラストが強力過ぎてやっぱり熱で曇るね。
様子を見てそのうち社外の55wバラストに出力を落とすかなあ・・
リヤのガーニッシュは数年前にスプレー缶で塗ったんだけど、やっぱり耐久性が無いね。
今回はしっかりと2液性ウレタン塗料で塗り直ししました。
少し前に気が付いたリヤフェンダーの錆び。
内部から浮いて来てるんで、相当進行してそう・・・
取り合えず状態を確認してみると・・
貫通・・・
原因を特定する為、水の浸入箇所を探すも良く判らないなあ・・・
トランク回り、ルーフ回りともに水が入ってくるようなシールのクラック等は無し。
となると、タイヤ側から錆びてきて外側まで達したか??
原因がハッキリするまでは、様子見かな・・
取り合えず錆びは処理してアルミテープで塞いでおこう。
足回りのブッシュ類も総取替えしたいところだけど・・
今回は簡単に、ステアリングラックのマウントブッシュとスタビブッシュを交換。
ハブベアリングは4輪とも交換。
フロントの固着がヤバ過ぎた・・・
錆なのか、固着がキツくボルト単体では外せないような箇所があったりと、やはり年数なりにはボロくなってきてるね・・
と、ここまでで一度、車検の為帰宅。
帰宅途中に排気音が大きくなったのでチェック。
錆で腐って割れてるね・・
外してみると、一周ほぼ割れていて、下部もアチコチ腐って薄くなってる、
叩くと簡単に穴が開いてしまう。
車検もあるし、自分の予備の中間パイプに交換。
ついでに2年くらい前から出ていた車体の振れの原因を探るべくチェック。
以前はシフトアップ直後の加速時のみに振動が出ていたんだけど、
症状が一段階進んだのか、帰りの高速走行時に100~120キロ辺りで微妙な振動を感じるようになった。
まあ、ここまでくれば疑う所は絞られてくるので、簡単に原因を発見出来ましたね。
クルマを浮かせた状態で2速に入れて下回りを観察、
プロペラシャフトが振れて回っているのを発見。
良く見てみると、フロント側、ミッション挿し込み部のユニバーサルジョイントのベアリングがダメになっていた。
部品は手配したが、時間的な都合で車検はそのままで行く事に。
まあ、ぺラシャ以外は特に問題になるような部分はないので、今回も無事に更新。
替えのぺラシャが届いたので、サクッと交換。
交換後に試走すると・・
車体の振動、振れは見事に解消!
なんか、これだけで凄く乗り心地が良くなったように感じるねえ。
しかし、試走中にヘッドライトが突然消灯・・・
一応ヒューズを確認すると、ここは特に問題無し。
バイキセノンプロジェクターに替えてるので、点灯はロービーム側の配線のみ。
ハイビーム側はハイロー切り替えのソレノイドバルブの動作のみを受け持っている。
ハイビーム側にするとソレノイドバルブは動作している。
となると、スイッチか・・・
確認すると、一箇所だけ焼けがある。
テスターで確認すると、やはりコイツが原因。
ここは替えの部品が届くまで使えないんじゃ困るので、
隣のハイビームの平ギボシと差し替えて、レバーのハイビーム位置でロービームを使えるようにして凌いでおきました。
そして、舞台は再びアッチへ。
気になっていた部分の手直し、後半戦へ。
I氏の頃に、割り入りのブーツに交換していた左フロントのドライブシャフト。
接着がよくなかったのか、グリスが少しずつ飛び散るんだよね・・・
やっぱり割り入りはイヤだ・・
と言うわけで、距離的にも、年式的にもここらで一度ブーツを総取替えしてやる事にした。
と言ってもフロントだけだけど
グリスがさあ・・
どっちも似たような色で、どちらがどちらなのか判らなかったんで、ブーツ側の部品名と併せて使っておいた。
とにかく固着がイヤなんで、スレッドコンパウンドを塗るけど・・
固着の原因が錆なのか、焼き付きなのか、両方なのか、はたまた別の要因なのか
何が正解なのかが良く判らないんだよなあ・・・
ブレーキはパッド、ローター交換とキャリパーのオーバーホールを行います。
パッドはフロントばかり減るからね、リヤはそのままでも全然いけますね。
そして、とにかく何とかしたかったのがダッシュボード。
ウチの親父は肝心な事には気が付かないクセに、どうでも良い事ばかりに無駄に神経質なもんで、
「フロントガラスへの映り込みが眩しい」 とか言ってフェルトを貼り付け。
あまりにも雑で汚い貼り方なんで、残念で仕方無い。
見ていてコッチが耐えられないので、貼り直しをする事に。
ここは渋めにアルカンターラ調のシートで覆ってキレイに仕上げたい。
ダッシュボードはそのままでも何とかなりそうだったので、取り外しせずに行く事に。
劣化で崩壊していたセンターの小物入れのカバー
ここは以前に最低限の形状を保つ為に、紫外線硬化型のFRPシートを貼っている。
今回はアルカンターラシートにするので、下地に最低限の形状が求められる。
あまりコストも掛けたくなかったし、強度も最低限欲しかったので、仕事のあまりのエポキシ樹脂で形を作った。
が・・
塗ってるうちにパテっぽかったせいか、パテみたいに後で削って整形するような盛り方をしてしまった・・・
強度を求められるような使用方法をするエポキシだったことも有って、削って形を出すのに超絶苦労しました・・・
さて、肝心の仕上がりは・・
中々良いと思います。
イメージ通りに仕上がったw
劣化で色褪せとかしたら面倒だけど、販売側?のテストでは耐久性は結構有る模様。
駐車場も日は差さないし、フロントガラスもUVカットの物に替えてあるんで、そんなにすぐに褪せる事は無いと思うけどね・・
後は、劣化したドア周りのハーネスの補修や、手配しておいたウィンカーレバーへ交換。
コネクターは焼けていた部分が溶けていて変形していたので、切開して摘出、新しいギボシに交換しておいた。
これでようやく予定していた作業は全て完了!!
いや、中々大変だったね・・
さすがに年式も走行距離も進んできてるんで、溜め込むと作業量が大変な事になるな・・・
まだまだ全然乗れそうではあるけど・・
部品が出ない物が増えて来てるのが不安・・・