![ジーロデル大山 その2 家に帰るまでがイベントです。 ジーロデル大山 その2 家に帰るまでがイベントです。](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/026/826/487/26826487/p1m.jpg?ct=57427ef76751)
ジーロデル大山では、ナビの居る(もしくはナビ機の付いている)クルマと、そうでないクルマが交互に出発することになっているそうだ。ナビ付きのクルマが他のクルマを引っ張って誘導して行く訳だ。いつもこういうイベントでは、ゼッケン順で並ぶ時以外はなるべく早く出発することにしている。その理由は
1)ゼッケン順はいつも古い順なので、比較的に新しいうちのクルマは最後。たまには先行したい。
2)早く出発して早く到着すると、ゆっくり食事や休憩が出来る。
ただミスコースするとみんなミスコースするので責任重大でもある。
Sさんが「そろそろ出発を..」と言うが、皆話に夢中になっている。これは誰かが出発ラインに並ばないと。地味なP6が一番というのも申し訳ないが、まず一番に並べてみた。さあ、誰がペアになるんだろうか...と思ったら、やっぱり地味なベルリーナが。
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アルファ2000。アルフェッタと同時代の非トランスアクスル105系の最終進化型だ。去年秋のCG Meetでもお見かけした、大阪ナンバーだ。お父さんと小学校一年生の男の子のペアだ。でも素晴らしいジュリア2000GTVとかよりこっちの方が刺さる私としては、「相手にとって不足はない!」(爆)さあ、大山一周反時計回り160キロを10時にスタートする。
大山環状道路や広域農道、農免道路等を取り入れた素晴らしいコースだった。中高速ワインディングが有ると思えば、一車線しか無いのに左右から草が繁茂して大変な県道34号線と、ころころと道が変わる。細かくはみんトモの
onboroALFAさんのページで。
地味なベルリーナ2台の後は、何故かロータス23Bとセブン、そして二台のF430が!直線で追い抜かしてもらう。ふおおおおおおんんん!!という爆音と共にF430が追い抜かして行くのはお約束(笑)ロータス2台も早いので、先行していただく。まったくロールしないこれらのクルマに対して、地味セダン二台はおおきくロールしつつ走る。
途中急に狭い道から特徴的な断崖を持つ山が見え出した。船上山だ。後醍醐天皇が隠岐から脱出してここで鎌倉幕府軍を打ち破ったという天然の要害だ。下を斜めに走るのが県道34号線だが、とにかく狭い!F430二台が迷わず突っ込んで行ったので、大丈夫だと思って入ったのだが、しかしすごい道だった。後でよく見るとどちらも地元島根ナンバーだった。道理でよく知っておられる筈だ。
途中で地ビール工場のレストランに。アルファ2000の親子と一緒にお昼ご飯をいただく。ここまででミスコース一回、もしくは急に左折!とかが2回程あった。
「すみません、急に曲がったりして。うちの嫁さんは素晴らしいナビなんですが...」
「この地図難しいんですよ。ごめんなさい。」と嫁さん。
「いえいえ。付いて行けたので良かったですよ。」と言っていただき、ホッとした。
我々が一番早かったが、その後にどんどん後のクルマが来て、どんどん混雑し出した。やっぱり早めに走って来て良かった。外に出て少しクルマを見て回る。
これは低いなあ。ロータスエスプリ、SIIIとのこと。これもジウジアーロのエスプリだそうな。赤革内装で派手だった。
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こちらはプジョー106ラリー。渋いなあ。こういうの大好きだ。今回のコースはドンピシャ。
さあ、ここからはまた半周だ。農免道路は新しいものが多く、ナビにも登録されていない。途中でこれは本気でミスコースかな、というところがあり、途中でクルマを止める。
「ごめんなさい。本気で難しくなってきました。」
「でもこれで合ってるような気がしますよ。もう少し行ってみましょう。」
結局正しかった。ミスコースは一回(それも数百メートル)ですんだ。
ぐるっと大山を回り、南麓の大山環状道路を走っていてそれは起こった。
急に456が対向車線に。あのブルーは..超青馬号!!
気付いた青き群馬さんがクラクションを鳴らす。遅れて私もプッ、と。
こんな所で会えるとは思わなかった。
そのまま環状道路を走り、鐘ヶ成スキー場の駐車場に。13時半だから、我々が一番のりらしい。あれ、先行したはずのロータスやF430が居ないなあ..どこに並べたらいいんだろう..と思っていたら、聞き覚えのある、素晴らしい12気筒サウンドが遠くから...超青馬号だ!
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「え、戻って来て下さったんですか?」
「ええ。折角ですから。」
あとで
ブログで見たら、登り2速ケツ流しで追っかけて下さったらしい。すみません。
そのうちにぼちぼちと参加車両が。
超青馬号は少し離れて止めていたのに、段々回りにマセラティ・グランツーリスモが止まり、F430に囲まれ、ロータス23Bも止まり、やたら豪勢に。
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同じピニンファリーナの競演、マセラティ・グランツーリスモと456GT。
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同じマセラティV8でも、今までは3200GTの方が好きだと思っていたけど、やっぱりイタルデザイン(ジウジアーロ)よりピニンファリーナ(ケン奥山さん)の方が好きだな。
青き群馬さんに
「456GTも好きなんですけど、節操がないと言われても、同じピニンのグランツーリスモ、これも好きなんですよ。」と言うと、
「僕もこれは好きですよ。」と言っていただいて、嬉しい。同意してもらうと単純に嬉しいな(バカ)
お、ロータス23Bがエンジンルームを開けている。
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中はパイプフレームで、完全にレーシングカーだ。
かと思えば、ミジェットも。ええ具合にヤレてるのも、愛されて走り回ってる証拠。
15時半解散らしいので、ゆっくり廻りと話をしながら見て回る。天気も段々回復して来た。
これはきれいな328GTBだな。やっぱりこの形、好きだ。ディーノ246GTSはあまりに高価。これなら手に余る事もなさそうだ。でも探すなら308GT4とかモンディアルとか4人乗りを探してしまうんだろうな(笑)
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こちらはジュリアのベルリーナ1300。クーラーが付いている。奥様に
「きれいにしてますね」と言うと
「全然洗車とかしてないみたいですよ。」と
「でも、内装はきれいだし、クーラーは有るし、良いじゃないですか!」と言うと、
「これは私が付けてもらったの。フフ」
だそうです。うちもクーラー付きですが、ぶーちゃんな私のためです(笑)
ゆっくり芝生に座り込みながら、青き群馬さんが
「しかし、尖ってないクルマばっかりで良いねえ」としみじみ。
「どういう事ですか?」
「今までどうしてもS2000とかで集まると、走る人ばっかりだし、特にサーキットイベントなんて時間でどんどん区切られて慌ただしいでしょう?こういうゆっくりした流れ、好きだなあ。」
確かにそうだ。F430のオーナーさんも地元の人で、皆と知り合いで、交換試乗なんかしている。普通そう言うことは現代フェラーリオーナーはしてくれないもんなあ。
嫁さんも
「なんだか見てて疲れるクルマが無いのよね」
「というのは?」
「ほら、色んなイベントでも、ブオンブオン言わせたり、『俺はこういうイイクルマ乗ってるんだぜ!』ってアピールしないと気が済まない人たちって居るじゃない。あれって見てて疲れるのよね。『はいはい、えらいえらい』とでも言っておこうか、みたいな気分で。」
「なるほど。わかるわかる。」
「ここはそういうのは無いのよ。みんな楽しんでて。」
「そうだね。米子のユーロクラシックカーミートでkotaroさんが
『スーパーカーの無い旧車行事』っていうブログ書いてたけど、その通りだね。秋のイベントはミルキーウェイで決まりだけど、春はこれがいいかなあ。」
「いいかもね。でも4月と二回は大変よ」
「そうだなあ...」
嫁さんは道の駅で朝買ったイチゴを青き群馬さんにごちそうしてる。でもそれ洗ってないんじゃないの?(笑)
そうこうしていても、何だか台数が足りない。ForghieriさんやheyさんたちのジュリアGT軍団や、ランチスタさんのトレビ・ボルメックスが到着していない。どうもランチスタさんのクルマが止まっているらしい。
そろそろ遠方の人たちは帰って行く。15時半だしうちも適当に帰らないと、4時間はかかる。名残惜しいが皆さんにお別れを言って、帰路に着こうとした瞬間、向うからトレビボルメックスが!
「直ったんですか?」
「ええ、何とか。端子の接触不良でした!」
良かった。
昨年Rover75で旅行に来た、蒜山高原の中心部で少し一休み。
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晴れて良かった。
最後に道の駅で嫁さんは大好きな川魚の塩焼き、私と娘は蒜山やきそばを食べ、お土産を買っているとランチスタさん達が。元気良く走っていて良かった。ICで米子方面と中国道方面に分かれて帰宅の途へ。
途中でパーコレーションによると思われる失速を一度経験したが、その後は快調に飛ばし、20時前には自宅に到着した。家に帰る前がイベント、今回もトータル600キロ程を安定して走ってくれたP6に感謝だ。