ワイルドでアバンギャルドなデザインが災いしたのか、ウチの嫁にレギュレータや抵抗がむき出しの基板が非常にウケが悪かった。
前衛アートと同じで、天才の思考は常人には受け入れ難いモノなんだろう(笑)
下向きに傾ける妙案も浮かばなかったし、いっそ後ろ向きで下も照らせる様にLEDを最初から斜めに向けて基板デザインをしようと思ってたトコだ。
暫定仕様はしょせん暫定なワケで、失敗を重ねて成熟した完成版が出来上がるのである。
片側の足を曲げて傾斜させたLEDをさらに斜め配置するので、結果的に後方斜め下45度に向いて6個のLEDがズラッと並ぶデザインにした。
それにプラスして定電流回路はセパレートで作り分け。
いつものLM317LZに30オーム抵抗を2本並列、3個のLEDを84mAの定電流で駆動する。
なので片側あたりLM317LZが2個ずつのパッケージだ。
以前に少し書いたが、50mA超の高輝度LEDを定電流ドライブするにはLM317LZが重宝する。
最近はCRD(定電流ダイオード)が一般的だが、
・1本あたり最低でも25円ほどするので高価
・実際の最大出力電流は1割引き程度で、しかも5V前後を要求する
・20mAを超える場合は並列に複数本を要する
といった感じで、低発熱で省スペースを要求されない限り使う気がしない。
LM317LZは小型トランジスタと同サイズ(=5mm立方体)で、外付け抵抗1本で100mAまで自由に設定できる。
しかも本来はレギュレータであるので3V程度をかけてやれば、温度変化などものともせずに高精度で定電流を維持する。
なにより単価が14円/個と安いから、80mAなどとなると6本は必要になるCRDに比べて費用は1/10でさらに省スペースだから比較するまでも無い。
※「14円/個」は100個単位で購入した場合。知りたい人は「電子パーツ kura」でググって下さい
出来上がった基板にLEDをナンチャッテ表面実装。意外にモダンな雰囲気のユニットになった。
これなら嫁もオッケーだろう。
テスト点灯してみたが相変わらず失明しそうな明るさだ。
セパレートにしたので熱的負担も分散されて、いい感じだ。
明日にでも取り付ける事にして、サッサと寝よう寝よう。
Posted at 2011/05/06 04:33:41 | |
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