クルマを長く乗りたい そのためのメンテナンスとは?

2018年12月11日

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つねに新型車に乗り継いでいくというのも、クルマ好きにはたまらないことですが、好きなクルマを長い間乗り続けたいという気持ちも誰にでも少しはあるものです。日本では登録後長い時間が経つと税金がアップするなど、古いクルマに対する風当たりが強いのですが、それでも長く乗り続けたいという方に少しだけアドバイスを。

そもそもクルマは何年くらい乗れるのか?

メンテナンス

現代のクルマの完成度を考えればクルマの寿命は10年やそこいらではないことが予想できます。実際、アジアなどに行けば20年を超える車齢のクルマも多く見かけます。ただ、今から20年前の比較的単純な構造のクルマと、現代の複雑なクルマだと現代のクルマのほうが寿命は短いかも知れません。

車検ベースで考えれば、イグニッションオンで点灯するべき警告灯が点かないと不合格になります。全面液晶メーターなどではこうした不具合が起きたときのコストがとても高いものになるでしょうから、長く乗るには基本的なエンジンなどのシステムだけでなく、インフォメーションやインターフェイス部分も単純なものがいいでしょう。

以前、テレビで何十万㎞もタクシーを使っている運転手さんが言っていたのですが、クルマを長持ちさせるためには毎日動かすこと。そして、動かす量は減らすこと…と話していました。その方が言うには、機械なので毎日動かすことは大切だけど、使えば使っただけ減るので、ハンドルはできるだけ切らない、ブレーキは踏まない、速度は出さないのがいいそうです。でもそれでは本末転倒、普通に使って長持ちする方法をお教えしましょう。

露天よりは屋根付き駐車場で

まずクルマを保管する場所ですが、屋外の露天よりは屋根付きの駐車場がの方がいいでしょう。塗装面を守ることもそうですが、紫外線による車内の焼けや、温度上昇による樹脂類のいたみ等を考えても屋根付き駐車場が優れているのは間違いありません。

通常のメンテナンスはどうすればいいのでしょう? クルマを大切にする人はオイル交換を頻繁に行う傾向にありますが、それほど頻繁に行う必要はなく、メーカー指定の頻度で行えば問題ありません。それよりもドアやボンネットのヒンジなどの可動部分に錆が発生しないようにきちんと注油することが大切です。錆と言えば、燃料タンク内に錆が発生するのを防ぐためにタンクに添加剤を入れることを進められることがありますが、今のタンクは樹脂製が多いので錆びません。金属製タンクでもし錆びるのが不安なら燃料をつねに満タンにしたほうがいいでしょう。でも普通に使っているクルマでタンクが錆びた話は聞いたことがありません。基本的には普通の整備をしていれば問題ないはずです。

サスペンションのダンパーやブッシュなどのゴム製品はある程度の期間が過ぎたら交換することをおすすめします。これらの部品はショックを緩和するものですので、こうしたパーツの交換を怠るとほかの部分に不具合が起きやすくなります。

どう乗るか? そして限界は?

クルマを長持ちさせたいなら無理な乗り方をしないのが一番です。加速やブレーキは急なものとせずに緩やかにしたほうがいいでしょう。エンジンやブレーキにかかる負担も大きいですが、それよりもボディやサスペションのブッシュ類、エンジンマウントなどにかかる負担が大きいのです。

どこで限界が来るか? は持ち主の気持ち次第です。お金を掛けまくれば、クルマはいつまでも乗ることができるでしょう。一般的な考えでいえば、修理を行うためパーツが手に入らなくなったときが限界です。とくに窓やドアまわりのゴム製品が痛み、雨漏り状態になったときにそれらのパーツがないというのは、ひとつの諦めどきでしょう。もちろん、雨の日は乗らない…という選択肢があるのは言うまでもありませんが…。


(諸星陽一)

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