レギュラーガソリン仕様車にハイオクガソリンを入れると?

2019年4月2日

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ハイオクガソリン、つまりハイオクタン価ガソリン、あるいは高オクタン価ガソリンは最近、「プレミアムガソリン」とも呼ばれています。ハイオク仕様のクルマにレギュラーガソリンを入れることはよくないとされていますが、その逆はどうなのでしょう? 「プレミアムガソリン」と呼ばれるだけに何か特別なことがありそうですが……。

ハイオクガソリンは燃えにくいガソリンだ

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ガソリンにはオクタン価という指標があります。このオクタン価が高いガソリンがハイオクとかプレミアムとか呼ばれるものです。一般的なレシプロエンジンの場合、シリンダー内に吸い込まれた混合気を圧縮、そこに点火プラグで着火させて燃焼、膨張を得ます。ガソリンには自然着火という現象があり、圧縮比が高くなるほど自己着火しやすくなります。しかし、圧縮比は高ければ高いほど出力も大きくなるので、高出力エンジンの場合は圧縮比をできる限り高くします。

そうした高出力エンジンでは、自己着火しにくいガソリンを使うことになります。これがハイオクガソリンです。つまり、ハイオクガソリンとは高圧縮エンジン用に作られたガソリンということになります。

レギュラーガソリン仕様にハイオクを入れると?

レギュラーガソリン仕様のクルマにハイオクガソリンを入れても普通は何も起きません。燃えにくいガソリンですが、必要な圧縮が行われて、正しい着火が起きればきちんと燃えます。ただし、一時期のロータリーエンジンはレギュラー仕様で、ハイオクガソリンの使用を禁止していました。また一部の車種では、ハイオクガソリンを入れることで点火時期が進み、パワーアップすることがあります。これはそうしたプログラムを持っている車に限られます。

清浄剤が入っていると言うが?

石油元売りではハイオクガソリンには清浄剤が含まれているので、インジェクターをはじめとした燃料系がきれいになり、エンジンの調子が向上するとアピールしています。この情報についてはなかなか明確に証明するのが難しいのが現状です。

デメリットは何でしょう? もっとも大きなデメリットは燃料が高価だということです。ハイオクガソリンはレギュラーガソリンに比べて11円高の価格設定となっていることが多いようです。地域によっては10円高の場所もあります。

しかし、原価はずっと安いといわれていて、石油元売りやガソリンスタンドの利益にはなるもののユーザーの利益にはなりづらいとも言われています。効果が明確ではないものに高いコストを支払ってしまうのはやはり無駄だと言えるでしょう。


(諸星陽一)

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