防げ! 車内熱中症の防止法と万が一の対処法

2019年8月20日

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毎年のようにクルマの中に子供を放置したままにして、死亡させてしまうという痛ましい事故が発生しています。夏場に車内放置すればこうした事故が起きるのは当たり前ですが、エアコンを作動させているクルマのなかでも熱中症が発生することがあります。車内での熱中症を防止する方法、万が一発生した際の対処法などを紹介します。

そもそも熱中症はどんな症状なのか

ペットボトル

全日本病院協会によれれば、熱中症とは「体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。」とあります。

そして、Ⅰ度からIII度まで症状が細分化されていて、立ちくらみや筋肉痛、筋肉の硬直などはⅠ度とされていて、現場での応急処置で対応が可能。頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感などはII度とされ、病院への搬送が必要。意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温(体に触ると熱い。いわゆる熱射病、重度の日射病)などはIII度とされ、入院して集中治療の必要性のある重症とされています。

なぜエアコンを使った車内でも熱中症になり得るのか?

車内でエアコンを使っていても設定温度が高ければ、熱中症になる可能性はあります。また、フロントシートはエアコンが効いていても、リヤシートまでエアコンの風が届いていないこともあります。ミニバンなどでリヤ用エアコンやクーラーが備えられている場合は、それを使うことで避けられますが、SUVなどでリヤの空調がない場合は上手にリヤ側にも冷気を送るようにしないとリヤで熱中症を起こすこともあります。

チャイルドシートに乗った小さな子供などは、普通のシートに乗っているよりも、シートとの密着が高いので危険度が上がります。また、最近は犬などのペットを乗せる方も多く、ケージの中に冷気が入らないと、熱中症になる可能性が潜んでいます。渋滞時などはトイレの心配があり、水分をとらないことがありますが、それも非常に危険です。

どうすれば熱中症を防止できるか?

まず乗る前に車内の温度を下げましょう。右前と左後というように対角線上にドアを開けて、何度がドアを開け閉めすると車内の空気を効率よく入れ換えることができます。チャイルドシートが熱くなっているときは、エアコンを作動させてチャイルドシートの温度を下げましょう。車内の空気が冷えても、シートが熱いと体温はどんどん上がってしまいます。

また、日差しが直接当たることもよくないので、ウインドウにシェードなどをつけることも効果があります。ただし、視界を妨げるような付け方をするのは危険などで避けましょう。エアコン風が後席に届かない場合は、電池式のファンなどを使うといいでしょう。もちろん水分をきちんと取ることも大切です。

熱中症の疑いがあったら、車内の温度を下げるようにして、しっかり水分を取りましょう。小さい子供がいるときは車内に経口補水液を用意しておきましょう。グローブボックスの中や、ドアポケットなどに常備しておくことで、万が一のときに備えられます。前述のⅡ度以上の状態なら、病院に行くか救急車を呼ぶ必要があります。躊躇して手遅れにならないように気をつけましょう。


(諸星陽一)

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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