【正しいタイヤチェーンの装着方法】雪による急な道路規制に対応できるようにしておきましょう

2020年1月20日

タイヤチェーン装着

タイヤチェーンを装備していないクルマが1台いたために、そのクルマが雪道でスタックしてしまい、多くのクルマが立ち往生するという事案が発生しています。従来はスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを装着していれば、タイヤチェーンはなくても大丈夫、というような認識がありましたが、今冬からはチェーン規制の際はタイヤチェーン装着以外は走行不可ということが起きてきます。タイヤチェーンは持っていても装着できなければしかたありません。今回は、タイヤチャーンの装着についての話です。

タイヤチェーンはアルミホイールを傷つける可能性があるので、注意が必要

現代のクルマはアルミホイールを装着しているタイヤが増えています。このため、単純な金属チェーンを使うとアルミホイールが傷だらけになってしまいます。あるホイール車はタイヤチェーンを選ぶ際にはアルミホイールに使えるタイプにしておく必要があります。また、冬場にスタッドレスタイヤを使っている方は、アルミホイールではなくスタッドレスタイヤ用には鉄ホイールを選んでおくという方法もあります。

一方、一般的な鉄ホイールはホイールキャップが取り付けられています。ホイールキャップを付けたままだとホイールキャップにも傷が付いてしまいますので、タイヤチェーンを取り付ける際はホイールキャップを取り外しておく必要があります。雪が降ることが確実視されているときにはホイールキャップを外しておくのも準備としては大切です。また、鉄ホイールの中には黒で塗装されているものもあります。塗装タイプは塗装がはがれることもあるので、気になる人はアルミホイール用チェーンを使ったほうがいいでしょう。

タイヤチェーンを自分で取付できるように練習しておきましょう

新品のタイヤチェーンを搭載しているものの取り付け方法がわからず、右往左往するという光景を時々見かけます。2018年の東京の大雪の際には、私の自宅近所でお弁当配送の軽バンが立ち往生、会社から支給されたタイヤチェーンの装着方法がわからずに四苦八苦していました。タイヤチェーンを買ったら、雪も雨も降っていないときにタイヤに装着してみましょう。自分の車で取り付けができることも大事ですが、他人の車が立ち往生している場面でタイヤチェーンを取り付けができると非常に助かると思います。

雪の中での取付になるので、想定外のことも考慮すべき

雪の中でのタイヤチェーン取付

練習するときは良い天気を選ぶと思いますが、実際に装着しなくてはならないときは雪のなかで行わなくてはなりません。雪の中でのシーンを想定して、普段から車には雨具的なものを用意しておくと、雪の中での作業でも対応ができると思います。また、天気がいいときは作業中に膝をついても平気ですが、雪のなかで膝をつけば当然濡れる為、下に敷くレジャーシートがあると便利です。

更に、街灯のない道での作業を考えて用意をしておく必要があります。照明は懐中電灯よりもヘッドライトと作業灯の2つ準備しておくと便利です。キャンプの時に使用するランタンでも良いかもしれません。手袋は軍手でも構いませんが、作業が手間取ると軍手がどんどん濡れていって手が思うように動かない場合があるため、スペアの軍手や丈夫なゴム手袋のほうが良いでしょう。また、使い終わったチェーンや道具をまとめて放り込んでおけるバケツなどがあるとさらに助かるでしょう。

タイヤチェーンを装着するタイミングは、緊急時を要する場面が多いです。また、天候が急に悪化してどうしてもタイヤチェーンを取り付けなければならないこともあり得ます。雪道を普段走行しない人ほど改めてタイヤチェーンの装着ができるように準備をしておきましょう。


(諸星陽一)

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