安全な長距離ドライブのポイントは休憩にあり

2020年8月26日

長距離ドライブ

今年のお出かけは例年とは違い、新幹線や飛行機で出かけていた人も、今年は接触を避けるために自分でクルマを運転して…ということも多いでしょう。そこで、今回は長距離ドライブの注意点などについて書いていきます。

何km以上走ると長距離ドライブなのか?

長距離ドライブの定義は人それぞれによって違います。私達のような仕事をしていると、朝イチで箱根に移動して、そのまま箱根で1日試乗、夕方に都内に帰ってくるなどということもよくありますし、鈴鹿サーキットに日帰り出張などということもあります。しかし、ふだんは近所の買い物にしか乗らないという人にとっては、100km程度のドライブでも長距離と感じるかもしれません。

自分のなかで「今日は長距離だな」と思ったら、それはもう長距離です。そう感じたら、長距離ドライブを意識して運転することが大切です。

最低でも2時間に1度休憩すると疲れがたまりにくい

長距離ドライブ中の休憩タイミングはズバリ、疲れたときです。疲れたのに無理して運転を続けるのは明らかに危険です。しかし、この走り方は“疲れるまで走る”ことが前提となっています。本来は疲れる前に休んで、疲れが溜まらないようにするドライブプランが理想です。

ドライブ 休憩

大学の授業は長くても2時間。また、建築現場なども8時に仕事をスタートしたら10時に休憩、12時~13時が昼休み、15時に休憩、17時終了というように、長くても連続で働くのは2時間です。人間の集中力は2時間が限界と言われているのです。運転も同じで最低でも2時間に1度は休みを取ると、疲れが蓄積しにくくなります。

休むのに適した場所は? 眠くなったらどうする?

高速道路を走っていると休める場所はサービスエリアかパーキングエリアしかありません。サービスエリアは敷地が広くアミューズメント施設のような雰囲気もあり楽しいですが、混み合っていることも多いので休みづらいこともあります。一方、自動販売機とトイレしかないようなパーキングエリアは、比較的空いていることが多いようです。

一般道だと道の駅などが使いやすいのですが、それほど数はありません。そうなると一番使いやすいのはコンビニエンスストアでしょう。さすがに長時間の駐車は迷惑ですが、飲み物を買ってトイレを使わせてもらい、ちょっと休むくらいの利用は店側も歓迎のはず。最近はイートインスペースも増えてきています。ただ、コロナ対策でトイレなどが使えなくなっている店舗も多いので注意が必要です。

長時間運転の敵はなんと言っても眠気です。眠くなったときの対処は寝る以外にありません。眠気を紛らわしても、少しの時間しか持ちませんし、危険度はどんどん高まります。眠くなったら、安全な場所に駐車して短い時間でもいいから一度寝ることです。それが眠気を解消する唯一の方法です。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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