【タイヤ豆知識】タイヤに記載されている文字の意味について

2020年2月26日

タイヤ

タイヤのサイドウォールにはさまざまな情報が記載されています。その情報を知ることでタイヤ選びのポイントが決まりますし、より高いグレードのタイヤを購入したり、タイヤの減り具合をチェックしたりすることができます。今回はタイヤのサイドウォールに記載されているさまざまな情報の読み取り方について、お知らせします。

「185/65R15」の意味とは?

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例として185/65R15 88Hという記載の意味についてお伝えいたします。

まず最初の185というのはタイヤの幅を表示しています、185は185mmという意味で、一般的には10mm刻みとなります。ですので正確なタイヤ幅ではありません。正確なタイヤ幅はカタログに掲載されています。

たとえば、ブリヂストンのエコピアNH100Cの場合、185/65R15のタイヤ幅は188mmと記載されていますのでサイドウォールの表示より3mm広いことになります。

また145/65R15の幅は143mmで2mm狭くなります。ですので、だいたい185mmの幅のタイヤということです。



65というのは扁平率と言われるもので、タイヤの高さ(真横から見たときのリムからトレッドまでの長さ)がタイヤ幅の65%であることを示します。

つまり、185/65R15の場合は、185の65%ですから120.25mm程度の高さがあることになります。

たまにこの扁平率が書かれてないタイヤがあります。その場合の扁平率は80%もしくは82%で、この場合は省略されています。



15は内径つまり組み合わせるホイールのサイズを表しています。単位はmmやcmではなく、インチとなります。

ちなみにRはラジアルタイヤであることを示しています。

185/65R15の後の「88H」はどういう意味?

88というのは荷重指数、ロードインデックスと言われるものです。

ロードインデックスはそのタイヤが1本で支えることができる荷重の限界を示しています。88の場合は560kgです。

これは車重ではなく荷重ですので、ブレーキを掛けたときに前輪に荷重が移動した際でも片輪に掛かるのは560kgまでを想定しているということなります。

タイヤを交換する際は、標準装着タイヤ以上のロードインデックスが必要です。



また最後にXLの表示がある場合(185/65R15 88H XL)の場合は、空気圧を高めることでロードインデックスをアップできることを示しています。

Hは速度記号といい、Hの場合は210km/hまでが走行可能となります。

4ケタの数字が示すもの そして三角マークや矢印が示すもの

サイドウォールには「2519」といったような4ケタの数字が刻印されていることがあります。この数字はタイヤがいつ製造されたかを示しています。

「2519」の場合は2019年の25週目に製造されたことを示します。

少しでも新しいタイヤが欲しいと思う方もいるでしょうが、少しくらいの差は何の影響もありません。



タイヤの外向き(トレッドに向かって)「▲」マークがある場合は、その位置のトレッドにスリップサイン(ウェアインジケーター)があることを示しています。

タイヤの摩耗が進み、残り溝が1.6mmに達すると溝の一部が消えて知らせてくれます。

また、スタッドレスタイヤには外向きの「→(矢印)」が4カ所刻印されます。この「→」はプラットフォームの位置を示しています。

プラットフォームとはタイヤの溝が新品の50%にまで減るとスリップサインのよう溝が切れて現れるもので、スタッドレスタイヤとしての限界を知らせてくれます。



また回転方向のあるタイヤには回転方向を示す矢印が存在します。

スリップサインやプラットフォームサインの矢印はデザインされていませんが、タイヤの回転方向を示す矢印はデザインされたものが使われます。

さらにタイヤの外側と内側を分けるために「IN」や「OUT」の文字が刻印されている場合もあります。


(諸星陽一)

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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