値段が高いタイヤと安いタイヤは何が違うのか?【性能?長持ち?見た目?】

2020年9月14日

高いタイヤ 安いタイヤ 何が違う?

高いクルマと安いクルマは見た目がずいぶんと違うものですが、黒くて丸いタイヤは、見た目で価格を判断するのが難しい製品です。しかし、高いタイヤにはそれなりの技術や品質が盛り込まれています。高いタイヤと安いタイヤ、いったい何が違うのでしょうか?

国産タイヤとアジアンタイヤの価格差の理由

タイヤ 安い 高い

リーズナブルなタイヤの代表選手といえば「アジアンタイヤ」と呼ばれる輸入タイヤたちです。アジアで製造されるすべてのタイヤが格安というわけではありませんが、リーズナブルなブランドの多くはアジアンタイヤとなっています。アジアンタイヤが安い理由は、人件費や設備にかけるコストが低いといったものから、開発費を抑えている可能性までさまざま。とくに開発費に関しては、他社製品を模倣、研究して新しいタイヤを作れば当然コストを下げられます。

タイヤの性能を決めるのはゴムよりも添加物

タイヤに使われているゴムはどれも同じように見えるかも知れませんが、実は違います。ゴムそのものは天然ゴムも合成ゴムも使われますが、それよりも重要なのが添加物です。タイヤの性能を決める大きな要素はゴムよりも添加物で、それをどのように使うかのノウハウが重要なのです。

タイヤのゴム強度をアップするために以前はカーボンブラックを使っていました、このためタイヤは黒いのです。今はカーボンブラックよりもシリカという添加物を使うことが増えてきています。しかし、シリカは単純に混ぜればいいものではく、シリカを使うためにはさまざまなノウハウが必要となります。またカーボンブラックは導電性が高いのですが、シリカは低いため、シリカを多く含むタイヤにはアースが内蔵されていたりもします。現在はカーボンブラックを使わずにシリカだけでもタイヤは成立するのですが、やはりタイヤは黒いほうがスタイリッシュなので、色づけのためにカーボンブラックも添加されているのです。



また、ダンロップの「ビューロVE304」は吸音のためのスポンジがタイヤ内部に貼られています。スポンジのコスト、それを貼り込むために増える作業のコストはもちろんですが、その開発費は馬鹿にならないでしょう。スポンジは見える部分のコストですが、タイヤの内部のゴムや、カーカスなど見えない部分にも多くのコストがかかっています。そうした開発費や材料の積み重ねが価格に反映されるわけです。

アジアン激安タイヤは性能が劣るのか?

ちゃんとテストをしたわけではないので、確定情報として伝えることは避けたいのですが、アジアンタイヤの一部には限界性能が低いものも存在するという話を聞きます。また、タイヤによっては摩耗が早く、価格は安いものの早く減ってしまうので、コストメリットが高くないという話もあります。しかし、アジアンタイヤ全部がそうしたものではなく十分に実用的なタイヤも存在します。価格やコストも大事な性能のひとつなので、自分の用途にマッチしたリーズナブルな製品を探してみてください。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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