40代に改めて読んでほしい、クルマのマンガ5選

2020年7月31日

クルマ 漫画 40代

クルマ好きへの入り口がマンガだったという人も多いことでしょう。私もそんなひとりです。数あるクルママンガの中から、これはおもしろい、改めてすごいと思えるマンガを紹介していきます。

公道走り屋系の代表2作品

日本のクルマ系マンガの代表作を2つ挙げるとすると、一つ目は1975~79年まで連載された「サーキットの狼」でしょう。ロータス ヨーロッパに乗る主人公の風吹祐矢(ふぶきゆうや)が公道での競争からレースの世界に足を踏み入れ、やがてはF1レースにまで登り詰めるという物語です。このサーキットの狼からスーパーカーブームが生まれ、私のようなクルマ好きが形成されたというわけです。

二つ目は「頭文字D」です。1995年に連載を開始、2013まで続いた物語なので比較的新しく、ファンも多いのではないでしょうか。主人公が乗るクルマはトヨタ スプリンタートレノ(AE86)。これは全巻を通して変わりません。



サーキットの狼で主人公の風吹祐矢が乗るクルマはロータス ヨーロッパからフェラーリ ディノ、ランチア ストラトスと変化していきますが、頭文字Dでもサーキットの狼でも、圧倒的に速くパワフルなクルマではないモデルで、パフォーマンスの勝るクルマに勝っていく姿が共感を呼んでいます。

チューニングショップをテーマにした異色作

クルマの物語といえば、当然のようにクルマを走らせることが主題になるものでしたが、そこに一石を投じたのが「よろしくメカドック」(1982~85年)という作品でした。よろしくメカドックは、東京にあるチューニングショップの「メカドック」を舞台に、クルマのチューニングを通じて物語が進んでいきます。もちろん、チューニングしているだけでは話が面白くないので、レースシーンなども登場するのですが、ドライバーの腕というよりもクルマのチューニングがどう効果を発揮するのか? という視点となっているところが面白いところ。自分でクルマをチューニングするいわゆるプライベーターが数多く出てきた時代だったのも、このマンガが共感された理由でしょう。

サーキットが舞台の代表2作品

レースをテーマにしたマンガのなかで私が印象的に思っているのが「赤いペガサス」(1977~79年)です。実際のF1のチームや登場人物のなかにフィクションを組み入れたストーリーで、「巨人の星」のように実際の選手とフィクションの選手が入り交じり、さらには実在するエピソードともリンクしながら話が進んでいきます。1976年に富士スピードウェイでF1イン・ジャパンが開催された翌年に連載がスタート。1987年には同じ作者が原作を担当した続編「赤いペガサスII 翔」も連載されました。

クルマ 漫画



もう一つのレース系マンガは「F」(1986~92年)です。主人公がFJ1600のレースからスタートし、F1まで登り詰めていくストーリーですが、レースの世界の話だけではなく、人間模様が描かれているのが特徴的です。とても人間臭いドロドロした部分や、レーシングチームとして活動するためのストーリーなども含まれ、赤いペガサス同様に実在の人物も登場する物語です。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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