アイスバーンに強いスタッドレスタイヤを比較!!

2020年10月2日

アイスバーン オススメ

スタッドレスタイヤを選ぶとき、最も多いのは”アイスバーンでの性能を重視したい”という人でしょう。今回はアイスバーンの種類や、アイスバーンでの性能が高いスタッドレスを紹介します。

アイスバーンにも種類がある

一般的なアイスバーンとは、雪道が踏み固められると圧雪路になり、その圧雪の一部が昼間に溶けて、夕方から夜にかけて固まったものです。ただ、一口にアイスバーンといってもさまざまな種類があります。

例えば、アスファルトの上の雪がすべて溶けてからもう一度凍ったり、雨などでぬれた路面が冷えて凍った状態はブラックアイスバーンと呼ばれます。ブラックアイスバーンは見た目がウエット路面のように見えるので危険度が増します。

さらに危ないとされているのがミラーバーンです。ミラーバーンは雪国の比較的交通量の多い交差点などで多く発生します。交差点に差し掛かってブレーキを踏んでスリップしたり、発進の際にタイヤが空転したりすることで、アイスバーンが磨かれて鏡のようにツルツルになるのです。ABSやトラクションコントロールが付いていても、多少のロックや空転は発生するので、こうした現象が起きます。ミラーバーンはツルツルで滑りやすいので、さらにロックや空転が起きやすく、どんどん磨かれてしまいます。日本ほどミラーバーンが多い地域はないと言われ、日本で販売するタイヤ各社はミラーバーンに対応するスタッドレスタイヤの開発に余念がありません。

国産タイヤメーカーの最上級モデルがアイスバーンに強い

●ブリヂストン ブリザック VRX2
ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザック」の最新モデルにあたるのが「VRX2(ヴイアールエックスツー)」です。
アクティブ発泡ゴム2と呼ばれる気泡をたくさん有するコンパウンドを採用し、粒径の小さなシリカとともに摩擦力向上剤を増加することでトレッドの接地性を向上。氷上ブレーキ性能で同社従来製品よりも10%の短縮を実現しています。



●ダンロップ ウインターマックス 03
ダンロップは「ウインターマックス」のシリーズネームでスタッドレスタイヤを展開していますが、そのなかでも「ウインターマックス03(ゼロスリー)」は“氷上性能特化型”という位置付けになっています。
氷上での性能を確保するために重要な水膜の除去と密着に注目し、トレッドにナノレベルの凹凸構造を採用。さらに密着面の最大化を図ることによって、同社従来製品よりも氷上ブレーキ性能を22%アップ、氷上コーナリング性能を11%アップしています。

ダンロップウインターマックス03



●横浜ゴム/アイスガード6(シックス)
横浜ゴムの「アイスガード6」はシリーズ最新のモデルで、左右非対称のパターンデザインを採用。イン側のエッジ量を8%向上させることで、氷上性能を向上させています。
さらにサイプはピラミッド状に折り重ねるデザインとした「クワトロピラミッドディンプルサイプ」を採用し、高い排水性とエッジ効果を実現。プレミアム吸水ゴムを採用することで、トレッド面の水膜除去と密着を向上し、氷上ブレーキ性能を15%向上しています。

ヨコハマアイスガード6

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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