【2021年度】注目のスタッドレスタイヤの特徴は?

2021年12月17日

スタッドレスタイヤ

2021年はラニーニャ現象の影響で日本でも寒い冬が予想されています。とくに西日本では大雪が降る可能性もあるとのことで、スタッドレスタイヤに注目が集まっています。各社から発売されているスタッドレスタイヤの特徴、2021年ならではのカシコイ買い方などを綴っていきます。

降雪に備えて用意したいスタッドレス ホイールはどうする?

スタッドレスタイヤ交換
 

ラニーニャ現象というのは南米ペルー沖、赤道付近の海水温が平年よりも低くなる状態のことで、ラニーニャ現象が発生すると日本の冬は寒くなると言われています。雪になればやっぱり欲しいのがスタッドレスタイヤです。スタッドレスタイヤは降雪予報が出てから買おうと思うと品不足で買えなかったりすることもあるので、早めに用意することが大切です。コストを抑えるために中古のスタッドレスタイヤを考えている人も同様で、やはり降雪予報が出る前に購入するのが基本です。

世界的にアルミとアルミ原料のボーキサイトの不足で、アルミ製品の価格が急騰していると言います。このため、今年はアルミホイールも高値になっているとのこと。とくに量販店などで用意されるリーズナブルなアルミホイールは高騰状態とのことなので、今年はノーマルホイールに組み替えでしのいで、タイミングをみてホイールを探すというのもひとつの方向だといえるでしょう。

2021年度 各社の最新スタッドレスタイヤ

●ブリヂストン/ブリザックVRX3

北海道や東北地区で圧倒的なシェアを誇るのがブリヂストンのブリザックシリーズです。最新モデルとなるVRX3は従来から採用されている発泡ゴムをさらに進化させて吸水性を向上、トレッド面の変形を抑えることでライフ性能を伸ばしています。

●ダンロップ/ウインターマックス03

ダンロップのウインターマックス03はコンパウンドのなかにMAXXトリガーと呼ばれる球状物質を混入。このMAXXトリガーがトレッド表面に出現すると水と反応して溶け出し、表面に凹凸を形成します。この凹凸の凹の部分が氷上で発生するミクロの水膜を除去しグリップを確保します。

●グッドイヤー/アイスナビ8

グッドイヤーとしては初の左右非対称トレッドデザインを採用したモデルがアイスナビ8です。アウト側とイン側、それぞれのトレッドに役割分担させることで、雪や氷のウインター路面はもちろん、ドライ路面での性能もしっかりと確保しています。

●ミシュラン/Xアイス・スノー

日本で最初に販売されたスタッドレスタイヤはミシュラン製でした。最新モデルのXアイス・スノーはエバー・ウインター・グリップ・コンパウンドと呼ばれるしなやかで表面に凹凸形状を持つコンパウンドを採用。このコンパウンドをタイヤの骨組み部分にまで採用することで、スタッドレスタイヤ使用限界の50%摩耗まで減っても、確かなウインター性能を発揮するようになっています。

●トーヨータイヤ/オブザーブGIZ2

鬼ぐるみの殻をタイヤに混入することで、氷上性能を確保するというユニークな手法を初代から続けているのがトーヨータイヤのオブザーブシリーズです。最新モデルのGIZ2は方向性のあるトレッドパターンを採用することで高いウエット性能も確保。もちろん、アイスやスノー、そしてドライの性能も高められていて高レベルの総合性能を持ち合わせています。

●横浜ゴム/アイスガード7

ガーデックスブランドからスタートした横浜ゴムのスタッドレスタイヤは2002年にアイスガードに進化。今年発売されたモデルは7代目となります。先代のアイスガード6も高い総合性能を確保していましたが、アイスガードセブンではさらに氷上性能をアップし、もっとも厳しいと言われるブラックアイスバーンでも高い性能を誇ります。

タイヤチェーン規制区域では最低でも布チェーンを

冬用タイヤ規制が掛かっているときはスタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤを履いていれば、その区間を通行することができますが、とくに雪深い地域で「チェーン規制」となった場合は、高性能なスタッドレスタイヤを履いたクロスカントリー4WDであっても走行することはできません。

「チェーン規制」の場合は、チェーンを装着していることが条件となり、規制区間の手前でチェックが行われることになっています。チェーンは金属チェーンでなく、ゴム製のチェーンや樹脂製のチェーン、そして布製のチェーンも認められています。こうした区間を走る可能性がある方は、最低でも布製のチェーンを用意しましょう。布製というと性能に不安を感じるかも知れませんが、新雪でのグリップはビックリするほど高いものです。「チェーン規制」となるときは、新雪の深い雪なので布製のチェーンも十分にその効果を発揮するはずです。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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