最新レーダー探知機の選び方と、押さえるべき4大性能。人気モデルも紹介

2021年8月11日

レーダー探知機のおすすめは?

スピード違反はしないに越したことはありませんが、ちょっとした気の緩みで速度超過を犯して取り締まりを受けるのは、なんとも悔しいものです。スピード違反をしないため、そして取り締まりを受けないために役立つアイテムがレーダー探知機です。最近は従来とは異なる計測方法を採用する移動式オービスと呼ばれる取り締まり機が登場したこともあり、さらなる性能が求められるようになりました。今回はレーダー探知機購入時に押さえるべき4つの機能を中心に解説します。

この記事のPOINT
最新レーダー探知機の機能として、
・複数種類のレーダー波検知機能
・GPS機能
・レーザー光検知機能
・各種類の無線検知機能
が挙げられる
レーダー探知機の主流はモニター式で視認性が良い

最新レーダー探知機が備える4大機能とは?

速度違反の取り締まり方法は大きく3つに分類されます。ひとつは警察官が計測機を設置して行ういわゆるネズミ取り、もうひとつがオービスなどによる自動計測&画像撮影による方法、そして最後がパトカーや白バイによる追尾です。このうち追尾についてはレーダー探知機での探知は難しいものです。ネズミ取りや自動取り締まり機はいくつかの方法で探知することができます。

<その1・複数のレーダー波に対応する検知機能>
多くの自動取り締まり機やネズミ取りで使われる計測機はレーダーを使っています。そのレーダー波を検知できることは基本中の基本で、レーダー波を検知できないレーダー探知機は存在しないと言えます。しかしレーダー波と言っても27度垂直偏波、27度水平偏波、ステルス型、5度垂直偏波、円偏波、パトカー搭載型、オービスIII垂直偏波、オービスIII水平偏波、新Hシステムとさまざまなタイプが存在しますので、できるだけ多くのレーダー波に対応していることが大切です。

<その2・GPS機能>
固定式の自動取り締まり機の多くは設置場所が決まっているため、GPSで場所を特定することができます。もちろん新設の取り締まり機の設置場所データは収録されていませんが、アップデートで対応することや、自身で登録することも可能な製品が増えています。GPSを使った警告は自動取り締まり機以外にも有効で、ネズミ取りなども実施場所はある程度限定されます。取り締まり情報には過去に取り締まりが行われた場所が登録されているので、取り締まりの可能性がある位置を知らせます。また、各種検問場所についても同様に警告を行います。

<その3・レーザー光の検知機能>
最近、増えてきている取り締まり方法が移動式オービスと言われる計測機での取り締まりです。その名のとおり移動式の撮影型取り締まり機を使う方式ですが、この移動式オービスは電波ではなくレーザー光を使って計測しています。従来のレーダー波検知だけでは移動式オービスには対応しないため、レーザー光を検知できるタイプの使用が理想です。

<その4・各種無線の検知機能>
速度違反の取り締まり時はさまざまな無線が使われています。こうした無線が使われていることを知ることで、取り締まりの可能性を推測することができます。光電管を使うネズミ捕りではレーダー検知もレーザー検知も反応しないので、こうした無線の検知が役にたちます。また、追尾での取り締まりなどについても自車の近くにパトカーや白バイがいることがわかれば、リスクを減らすことができます。

パトカーや白バイはカーロケーションシステムというものを採用していて、カーロケーションシステムが使用する電波を検知することで、自車の近くにパトカーや白バイがいるかどうかをある程度判断することが可能です。ただし、新型カーロケーションシステムは検知できません。

モニター付き、センサー別体式、ミラー式、クルマとのマッチングも大切

現在、主流となっているレーダー探知機は液晶モニターを備えるタイプです。一部のタイプは地図データも搭載され、地図と自車位置が表示されます。また、クルマのOBD Ⅱコネクターと接続することによって、速度やエンジン回転数などさまざまな情報を表示することができるものもあります。

装着の容易さではレーダーセンサーやレーザーセンサーがモニターと一体形になっているものが便利ですが、センサーが働かない場所にモニターを取り付けたい場合などは別体型を選ぶ必要があります。ダッシュボードの形状などによっては、ルームミラー装着タイプしか選べないこともあるなど、自分のクルマとのマッチングを考えてチョイスすることが大切です。

ヤフーショッピングランキング内の3大メーカー上位モデルを紹介

レーダー探知機のメーカーは数社が存在しますが、そのなかでもコムテック、ユピテル、セルスターが3大メーカーです。そこで、ヤフーショッピングランキングの上位にランクインしている3社の人気モデルを紹介しましょう。

ZERO708LV

コムテックのモデルで人気になっているのが「ZERO 708LV」。一体型モデルでGPS搭載、レーダー、レーザーに対応。各種無線警告も行います。コムテックは基本的にデータ更新が無料なので、つねに最新状態に保てるほか、オプションの無線LAN内蔵SDHCカードを搭載すると、レーダー波を感知した際にその場所をクラウドサーバーにアップ、全国のコムテックユーザーがクラウドにアップしたデータを受信することでリアルタイムの取り締まり警告を受けることができます。価格は2万1000円程度~です。

ユピテル製品で上位にランキングしているモデルは「GS303」。人気モデルだった「GS203」の後継機種となります。静電タッチパネル式の3.6インチ液晶を採用、モニターには地図が表示され警報時には拡大表示が行われるので、直感的に取り締まり位置を確認することができます。専用設計した“高利得アンプIC”を採用することで、レーザー探知性能を40%向上しているといいます。自動ドアなどに反応して動作した際の誤警報に対して自動認識&登録を行うため、手動登録をせずにキャンセルが可能です。無線は14バンドに対応、地図情報には公衆トイレ情報なども表示されます。価格は3万円程度~となります。ユピテルはオービス関連のデータをアップデートするためには年間4950円、または35日間限定990円で同社の「ity.クラブ」に入会しなければならないのですが、会費はポイントとしてプールされユピテル製品やオプションの購入代金に充てることができます。



セルスター製品の上位ランキングモデルは「AR-W86LA」。3.7インチ液晶モニターを採用。タッチパネルは静電式で操作性もいいものとなっています。搭載される地図はゼンリン製で有料で更新することもできます。もちろんGPS搭載で、レーダー、レーザーの両方に対応。緊急地震速報や火山情報、南海トラフ地震速報、台風情報なども表示されます。同社のドライブレコーダーと相互通信が可能で、ドライブレコーダーの設定やクイック録画操作、映像再生なども可能となっています。取り締まり位置のGPSデータの更新データは毎月配信され、完全無料にて利用することができます。価格は2万9000円程度~となっています。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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