【タイヤの空気圧】どのくらいの頻度でチェックするべき!?

2020年3月11日

タイヤの空気圧

日常点検のなかでもっとも大切と言っても過言ではないのが空気圧のチェックでしょう。タイヤはクルマのパーツのなかで唯一路面と接している部分です。クルマの走りのすべての機能はタイヤと路面がどのように関係しているか? で決まっていると言えるほどです。そのタイヤの性能を左右する大きな要素が空気圧です。タイヤ空気圧に関するハウツウをお届けします。

月に1度はチェックしたい

タイヤはゴムで構成されています. ゴムは空気を遮断して閉じ込めておくような気がしますが、じつはゴムの分子のすき間は空気よりも大きいと言われているので、ゴムで空気を遮断することはできないのです。ゴム風船が次第にしぼんでいくのと同じようにタイヤの空気も抜けていきます。平均的なデータとしては1カ月で5%程度の低下があると言われています。

タイヤから一定の空気が抜けるのは事実ですが、それと同等程度、もしくはそれ以上に大きく影響するのが気温による空気圧の低下です。気温が高ければ空気は膨張し空気圧はアップしますし、どうように低ければ空気圧は下がります。その為、季節の変わり目はとくに空気圧に注意したいところです。

空気圧を正確に計るにはどうすればよい?

空気圧を計るための圧力計は精密機械の部類に入るものもあり、正確に計るのはけっこう大変なことです。 しかし、乗用車のタイヤの空気圧を調べる程度ならば、簡易的なペンシルタイプの空気圧計でも問題ないでしょう。 大切なのは空気圧を計るタイミングです。できれば、クルマを動かす前の冷間に計測したいのです。 というのも、指定空気圧というのは冷間で表示されているからなのです。何百円レベルのエアゲージで構いませんので、1つはエアゲージを持っていたいものです。

空気圧の調整はどうするのか?

タイヤの空気圧

クルマのタイヤに空気を入れるにはエアコンプレッサーが必要だと思っている人も多いようですが、じつは自転車用の空気入れでも口金さえ合えば空気を入れることはできます。 一般的に販売されている空気入れには、クルマのバルブに適合する口金が付属していることが多く見られます。 でも普通は手動の空気入れで入れるなんて面倒でイヤですから、ガソリンスタンドなどで空気を入れることになると思います。 その際には走る前に図った空気圧を参考にするといいでしょう。 たとえば、200kPaの指定空気圧なのに180kPa しか入っていなかったとします。足りないのは20kPaです。ガソリンスタンドまで走り、計測したら200kPaに上がっていたとしましょう。 このままOKとしてしまったら、空気圧は足りないことになります。 そこで最初に足りなかった20kPa分を足して220kPaとすれば、冷間時におおよそ200kPaを得ることができます。 多少の差はありますが、そもそも自分のエアゲージの数値の精度、そしてガソリンスタンドのエアコンプレッサーに付属しているエアゲージの精度などを考えれば、その差は誤差とできるレベルです。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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