【あなたのタイヤは大丈夫ですか?】タイヤの寿命の見極め方について

2019年12月16日

タイヤの溝

タイヤはクルマの消耗品のなかでも価格が高めで、できればギリギリまで使いたいという人も多いのではないでしょうか。また、危険な状態となっているにも関わらず、使用されてしまっているというのがタイヤです。今回はタイヤの寿命の判断の仕方と、普段のメンテナンスについて説明していきます。

タイヤの交換タイミングは点検でしかわからない

タイヤ交換

よく「タイヤは何万kmごとに交換すればいいですか?」とか「タイヤは何年持ちますか?」といった質問を受けますが、結論としてそれはわかりません。使い方によっても異なりますし、走行する道によっても変わってきます。たとえば、毎日使っている道路がサンドペーパーのように荒れた道ならタイヤは早く減ります。いつも1名で走っているクルマよりもいつも4人で使っているクルマのほうが早く減ります。

ですから、タイヤはどんな状態であるかをオーナーが確認するのが一番なのです。できれば、3カ月に1回くらい整備工場で点検していれば大丈夫でしょう。タイヤの状態確認は安全にもつながりますので、もし可能なら自分で覚えて確認したいものです。また、あまり乗っていないし減らないから大丈夫という考えは間違いです。タイヤは使わなくても確実に劣化するものです。

一番気にするのは溝の深さ

一般的な乗用車用タイヤの新品時の溝の深さは約8mmと言われています。ウェアインジケーター(スリップサイン)が出るのが1.6mmで、スリップサインが出たタイヤを使うことはすでに違反となります。どうもスリップサインが出たらタイヤ交換をすればいいと考えている人が多いのですが、そんなことはなく理想としては半分、つまり残り4mmくらいで交換するのが理想と言われています。早めに交換することは安全性を確保するとともに、燃費や乗り心地もアップします。

タイヤを長持ちさせるにはまず空気圧

タイヤを長持ちさせる最大の方法は点検です。空気圧をきちんと管理して、空気圧が減った状態で使わないようにするのはとても大切なことです。最近のクルマのなかには空気圧を車内に表示するモデルもあるので、空気圧が減ってきたら補充するようにしましょう。空気圧は気温に左右にされやすいので、季節の変わり目などはとくに気をつけたいものです。

前後のタイヤサイズが同じクルマは、ある程度の距離を走ったら前後入れ替えるローテーションを行うといいでしょう。駆動輪はタイヤが減りやすいですし、前輪はステアリング操作によってショルダー部分が減りやすいので、前後のタイヤを入れ替えることでタイヤを長持ちさせることができるというわけです。ただし、前後のタイヤサイズが違うクルマはこのローテーションを行ってはいけませんので注意が必要です。

タイヤの外観をチェックして、ひび割れやキズなどがあった場合は即座に交換しましょう。ひび割れは製造から時間を経たときなどに発生しやすい現象です。キズについては、タイヤを角のある石などにこすった際などに発生しやすいものです。キズから水分が内部に入ったりすると、タイヤ内部の金属ワイヤーがサビさせるなどの現象が起きることもあります。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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