ホイールバランス調整とは何か?調整しないとどうなる?

2020年2月27日

ホイールバランス調整

タイヤショップやカー用品店でタイヤ交換を行うと、作業工賃のなかに「ホイールバランス調整料」というものが含まれています。なぜタイヤを交換するたびにホイールバランス調整料が必要なのでしょうか? そもそもホイールバランス調整とはどういうものなのでしょうか? ホイールバランスの秘密とその必要性について解説します。

そもそもホイールバランスって何?

タイヤとホイールは円形をしていますが、どちらも真円ではありませんし、重さも均一ではありません。

ですので、タイヤを装着した状態でホイールの重量が均一になるように調整する作業がホイールバランスと言われるものです。

多くの場合、新品のタイヤには黄色い丸いシールが貼られています。この黄色くて丸いシールは軽点マークと言われるもので、タイヤの一番軽い点を表しています。

この軽い点とホイールで一番重いであろうバルブが付いている場所を合わせて、組み上げてからタイヤを組み付けたホイールを回転させてバランスをみます。

つまりホイールバランスとは、本当はタイヤ&ホイールバランスというわけです。

ホイールバランス調整には専用の機械を使う

ホイールバランスを調整するには専用の「ホイールバランサー」といわれる機械を使います。

タイヤを組み込んだホールを装着し、回転させることでバランスの狂いを計測します。ホイールバランサーにはどの場所に何グラムのウエイトを取り付ければバランスが取れるかが表示されます。

作業者は支持に従って、ウエイトを取り付け、ふたたび回転させて確認して問題がなければ作業は終了です。

クルマ用のホイールは幅も広いので、縦方向のバランス取りと横方向のバランス取りが必要で、ウエイトが2カ所に取り付けられることもあります。

バランスを調整しないとどうなるのか?

ホイールバランス調整

高速で走るとタイヤも高速で回転することになり、その際にバランスが崩れていると、振動が発生することもあります。

走行中に振動が発生すると、不快なだけでなく、振動が原因となりクルマに不具合が発生する可能性もあります。

タイヤは走っているうちに摩耗していきます。摩耗は平均的に起きるわけではないので、使用中にタイヤが減ったことによってバランスが崩れて振動が発生することもあります。

そうした場合はサイドホイールバランスを調整することで、振動を減らすことができます。



しかし、軽点マークをバルブ部分に合わせると言っても、バルブ部分が必ず重いとは限らないです。

実際ホイールのみでバランスを見ると、別の部分が重いことはよくあります。また、重さだけで合わせると、真円度ではずれることもあります。

タイヤには半径がもっとも長い(つまりもっとも膨らんでいる)場所を示すマークとして赤い丸印が付いていることもあります。

これをユニフォミティマークと呼びます。このユニフォミティマークを重視したタイヤ組み付けの方法も存在します。


(諸星陽一)

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