果たして東京にスタッドレスは必要か?

2020年12月9日

東京 スタッドレス 必要?

完全に雪が降らない地域ならならスタッドレスタイヤは不要ですが、東京ではどうでしょうか? しかも、仕事で使うだけではなく、週末のレジャーでクルマを使っているような場合、スタッドレスタイヤは必要なのでしょうか?

週末レジャーでもスタッドレスタイヤは必要

夏の暑い日や大雨のときなど天候不順のときほど自分のクルマの恩恵を感じる瞬間はありません。これは雪が降ったときも同様で、クルマででかけることで安心して楽に移動ができるのですから、スタッドレスタイヤを履いているに越したことはありません。

週末しか出かけないから、いざとなったらタイヤチェーンでどうにかする、という考えもあるでしょう。ただ、雪国育ちでタイヤチェーンの脱着が日常だった人や、仕事でタイヤチェーンの脱着をやっている人ならまだしも、さほど経験の無い人にとってタイヤチェーンを付けたり外したりしながら走るのは大変です。”付けたり外したり”の意味は次の項で説明します。

都内は雪があるところとないところがある

東京 スタッドレス 必要?

家から目的地までずっと雪が積もっていればタイヤチェーンでもさほど面倒ではないのですが、都内での降雪時は住宅地は雪道、幹線道路は雪はなし、立体交差や橋は凍結……というような状況が多く見られます。雪も氷もない場所でタイヤチェーンを使うと、チェーンそのものがすり切れて切れる可能性もありますし、乗り心地もかなり悪化します。またグリップも低下しますので、危険度もアップします。チェーンは雪道や凍結路(場合によってはぬかるみ)以外では使わないことが原則です。たとえば、友人の家に遊びに行こうとしたとき、家を出るときはチェーンを装着、幹線道路に出たらチェーンを外し、橋の手前でふたたび装着、橋を越えて外し、友人の家の近くでふたたびチェーンを装着して住宅地に入っていく……というような状況です。こうしたなかでタイヤチェーンを使うのはかなり面倒です。さまざまな路面が存在する地域はとくにスタッドレスタイヤが有効なのです。

オールシーズンタイヤという選択もある

高性能なスタッドレスタイヤというのは、雪が解けてふたたび凍結しそれがスタッドレスタイヤで磨かれたいわゆる「ブラックアイスバーン」と呼ばれるような路面で高い制動力などを発揮するものです。

都内メインの使い方ならば、とくに高性能を重視しなくてもいいでしょう。価格重視で十分ですし、一世代前のモデルでも問題なく使えることはずです。もしくはオールシーズンタイヤであっても十分にグリップしてくれます。一部の急坂がある地域では、グリップが足りない場合もあるでしょうが、そうでなければほぼ問題なく使えます。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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