洗車の頻度は使用条件などによって変わる?

2021年5月7日

洗車

洗車の頻度についてはさまざまな説があり、ボディにどんな加工を施しているか? どんな場所を走っているか? 駐車方法は? ボディ色は? などによっても、最適な洗車の頻度は大きく変わってきます。さまざまな要素を考慮したうえでの洗車の頻度を考えていきます。

ボディ色で洗車頻度は変わるの?

実は、ボディカラーによって汚れやすいとか傷つきやすいということはほとんどありません。基本的にはどんな色でも汚れやすさや傷つきやすさは同じです。ただし、蛍光色や黄色などは虫が寄ってくるので、走行中に虫がぶつかって潰れ、汚れやすい傾向にあります。

ソリッドの黒は塗装が柔らかく傷つきやすいという話がありますが、ソリッドの黒もソリッドの白も、基本的には塗装面のいちばん表面はクリア層で、他のボディカラーと変わりません。キズや汚れの部分は光の反射率が異なるため、ベースが黒だと目立ちやすいのです。

汚れが目立ちやすい黒はそれだけ頻繁に洗車が必要になりますが、洗車によってもキズは付くので、メンテナンスは気を使います。社用車などで使われているいわゆる“黒塗り”のクルマがつねにきれいなのは、運転手などがていねいに、そして頻繁に洗車やメンテナンスを行っている証拠でしょう。

一般的な洗車頻度は2週~1か月に1度ぐらい

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洗車頻度については週に1度とか月に1度など、などさまざまな意見があります。どの頻度が正しいとは限りません。大切なのは汚れが気になったら洗うということでしょう。

クルマが汚れていることを気にしながらクルマに乗るよりも、きれいなクルマに乗るほうが気分がいいのは当たり前です。どこまで汚れを気にするか? はそれぞれ人によって違うし、使い方や保管場所によっても異なります。クルマをきれいに保つなら、濃色系は2週間に1度、淡色系1月に1度程度が適度だという説もあります。

逆に、すぐ洗った方がいいのは雪道を走ったあとや、海辺を走ったあと、鳥の糞や虫の死骸などが付着しているときなどです。雪道では融雪剤と言われる塩分を含んだ薬剤が散布されていることあります。海辺はいうまでもなく潮風の影響を受けます。とくに海から陸に向かって風が吹いているときは潮風を多く受けます。鳥の糞などは部分的なのでウエットティッシュで拭き取るだけでも効果がありますが、虫などは無数にぶつかることも多いので、洗車したほうがいいでしょう。また、シンナーなどの化学物質が付着した、舗装仕立ての道路からピッチをたくさん巻き上げた……といった際も早めの洗車がおすすめです。

ワックスやコーティングの種類により洗車頻度や方法が異なる

プロショップに依頼してコーティングを行った場合は、施工した業者から洗車方法が指定されるはずなので、その洗車方法や頻度を守ることでコーティングを長持ちさせることができます。逆に、汚れを気にしすぎて頻繁に洗車すると、コーティングを弱めてしまう可能性もあります。もちろんコーティングを侵すような汚れもあるので、気になる場合は施工業者に相談することをおすすめします。

一般的な固形ワックスや半練りワックスの場合は、ワックス成分が落ちてくると洗車をしてワックスを塗り直したくなると思います。ワックスはルーフやボンネットから落ちてきますので、ルーフやボンネット2回に対して、ボディサイド1回の頻度でワックスを塗り直すという手法もあります。

諸星陽一 
  • 諸星陽一 
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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