ホイールについて、知っているようで知らないこと

2018年7月3日

車のホイール

ガソリン車でも電気自動車でも必ず必要なのがタイヤとホイールです。これからクルマが進歩してもクルマが道路を走っている限りタイヤとホイールはなくなる事はないでしょう。いや、もしかしたらタイヤはホイールと一体化されるかもしれません。ですのでホイールの方がより長い時間クルマと関わっていることでしょう。

材料の違いによるホイールの区分

一般的なホイールは大きく2つに分けられます。それは、スチールホイールとアルミホイールです。どちらのホイールもその名のとおりでスチールは鉄製、アルミはアルミ製です。ところが輸入車のカタログを見ると別の名前のホイールが登場します。“アロイホイール”と呼ばれるものです。アロイとは合金のことです。スチールもアルミも純粋な鉄やアルミではありませんので、合金ということになります。ですので、厳密に言えばすべてのホイールはアロイホイールなのですが、ここでいうアロイホイールというのは違います。

輸入車のアロイホイールというのは、ライトアロイ(軽合金)ホイールのことです。これはイコールアルミホイールなのですが、カタログにアロイホイールと書いてるため、雑誌やネットの記事でもアロイホイールと表記されることがあり、いかにもアルミホイールと違うような印象となります。もちろん、アルミではない、アロイホイールも存在します。その代表格はマグネシウムホイールですが、マグネシウムホイールの場合はアロイホイールとは表記されず、マグネシウムホイールと表記されますから、アロイホイールと書いてあったらアルミホイールだと思ってまず間違いないです。さらにカーボンなどを用いたホイールも登場し始めています。

車のホイール

製造方法によっても違うアルミホイール

アルミホイールはその製造方法によって大きく2つに分けられます。ひとつは鋳造ホイールと呼ばれるもので、これは溶かしたアルミを型に流し込んで作るものです。もうひとつは鍛造ホイールと呼ばれるもので、ハンマーなどでたたくことにより金属結晶中の隙間をなくしたり、結晶方向を整えること(こうした製造方法を鍛造といいます)で強度を増すことができます。

鍛造品のほうが強度が高いため、パーツの肉厚などを抑えることができ、軽量化が可能となります。ただし、デザイン面には制約が大きく、鋳造ホイールのほうが複雑な造形が可能となります。

タイヤがついていない車のホイール

構造によっても区分されるアルミホイール

アルミホイールはもっとも単純な構造のものが1ピースホイールと呼ばれます。このタイプのホイールはホイールがすべて1つのパーツで構成されています。2ピースホイールは2分割、3ピースは3分割構造となります。2ピースや3ピースの場合は、ホイールの主要部品のほかに各パーツを結合するためのボルトなども必要となります。

鉄ホイールはほとんど同じデザインですが、アルミホイールは製造方法や構造によってさまざまな違いがありますので、ホイール選びの際にはデザインだけではなく、製造方法や構造にも興味を持ってみるといいでしょう。

様々な種類や形の車のホイール


(諸星陽一)

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