洗車が楽になるブラシの種類と選び方、使い方のコツをご紹介

2021年6月18日

洗車ブラシは侮れない

洗車道具のなかでも種類が多いのが洗車ブラシです。ガソリンスタンドの洗車機の横に置いてあるような、プラスチックの柄にポリプロピレン製のブラシが付いたものを想像するかもしれませんが、じつはさまざまなタイプが存在し、使い分けることでより適切かつ快適に作業できるようになります。今日は洗車ブラシのあれこれを紹介しましょう。

この記事のPOINT
ボディ下回りを洗浄時は「通水洗車ブラシ」が便利
車内用のブラシも存在する

ボディ下回りなどの洗浄に便利な通水洗車ブラシ

ガソリンスタンドの洗車機の入り口に、ホイールの下洗い用などとして樹脂製のブラシがおいてあるのをよく見かけます。このタイプの洗車ブラシは「通水洗車ブラシ」と呼ばれるもので、柄の手元側に水道ホースを取り付けることで、水を流しながら洗車ができるようになっています。このタイプのブラシは大まかな下洗いのときや、泥だらけのクルマを洗うときなどに便利。ただし、ブラシ部分がポリプロピレンでかなり固いので、ボディの塗装面などに使うとキズをつけてしまうので注意が必要です。

ボディの外まわりで、通水ブラシのように固いブラシを使えるのは下回りやホイールフェンダーの内側、耐ピッチ塗装などが施されている部位と考えればいいでしょう。塗装面やメッキ面、樹脂パーツなどはブラシで洗うとキズが付く可能性があります。純正ならば、フロアマットも通水ブラシでほとんど問題ありません。その他の部位はスポンジやクロスの試用が基本と考えて下さい。

ロングリーチタイプならばフロア下の洗車も可能

よく見かける通水洗車ブラシは長さが40cm以下ですが、ロングタイプになると50センチ以上の長さがあります。これだけの長さがあると、ウデを車体の下に突っ込むようにすればフロア下(ボディの下面)も洗うことができます。冬場に融雪剤がまかれた道路を走った後などに、自分でクルマを洗うときなどにはロングリーチタイプのブラシがあると便利です。通水タイプではない細めのロングリーチタイプなどはエンジンルームの洗浄に便利です。

メッシュホイールやエンジンブロック、ミッションケースなど凹凸のある場所などの洗車時に便利なのが、ディテールブラシなどと呼ばれるタイプのブラシです。ディテールブラシは水彩絵の具に使う筆のように柄から真っ直ぐにブラシが出ているものです。ディテールブラシに泡立てたシャンプーをタップリと付けてぐるぐる回転させながら使うと、一般的なブラシでは落ちなかったような場所もキレイにすることができます。

車内をキレイにするブラシ

車内でもサイズの異なるブラシが大活躍!

車内をクリーニングする際もブラシを上手に使うとよりキレイにすることができます。ダッシュボードまわりなどは樹脂パーツが組み合わされている部分が多いので、毛足の長い少し硬めのブラシを使うとすき間に入ったゴミなどを掻き出すことができます。ただし、硬めのブラシは樹脂パーツを傷める可能性もあるので扱いには注意しましょう。とくにピアノブラックのようにツヤのあるパーツや、メーターや液晶の表面などのクリアパーツ部分には使わないようにしましょう。

ピアノブラックやクリアパーツ部分に使えるブラシもあります。ピアノブラックやクリアパーツに付くゴミやホコリは静電気で引き寄せられていることが多いので、静電気除去ブラシ を使って、そっと撫でるように作業します。この際、ブラシの先だけをパネルに付けるようにするのが作業のコツで、ブラシをべったりと押しつける(ブラシの毛が大きく曲がる)ような使い方は効果を下げます。もちろん、柔らかい素材のものを選ぶようにしましょう。

また、シートに着いたゴミなどは掃除機で吸い取るのが効果的ですが、洋服ブラシを併用して吸い取るとさらに効果が高まります。シートバックとクッションのすき間やステッチ部分などは、100円ショップなどでも売っているすき間ブラシを使うとゴミを掻き出しやすいでしょう。ただし、強く擦ると布地を傷めることもあるので注意が必要です。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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