花粉の影響を受けるのは人間だけじゃない!花粉が車に与える影響は

2022年3月18日

花粉 洗車

春と言えば花粉の季節。東京でいえば4月いっぱいはスギ花粉、それが終わるとヒノキ花粉が飛散して、花粉アレルギーを持つ人は辛い思いをしなくてはなりません。しかし、花粉の影響を受けるのは人間だけではありません。クルマも花粉によって被害を受けるのです。

花粉はなにがいけないのか そして除去するには

花粉 洗車

花粉がボディについても乾燥したままであれば、そのまま風などでボディから飛んでいってしまいます。とはいえ、空気中には水分もありますし、雨が降ることもあります。

ボディがしっかりとコーティングされていたり、ワックスが効いていれば自然となくなる可能性は高いのですが、汚れが残っていると汚れと結びついて花粉が残留します。

花粉は水分が与えられると、殻が破れて中からペクチンというベタベタした物質が出てきます。このペクチンがボディに付着すると、シミの原因などになりやすいのです。

ペクチンは多糖質と言われるもので、水を掛ける(温度が下がる)と固まる性質があります。もちろんシャンプーなどを使って落とすこともできますが、楽なのはぬるま湯で落とすことです。

クルマを洗う散水にお湯を使うことができる人は、40℃程度のぬるま湯を使って洗えば簡単に落とせます。また、シャンプーを使うときにぬるま湯を使ってスポンジやセーム革で洗うなどの方法でも、洗い落とすことができます。

大切なのは放っておかないことで、花粉が付着したなと感じたときは早めに落とすことが大切です。

花粉だけではない春の困りもの

春は花粉だけでなく、さまざまなものが飛んできます。

そうした飛んでくるもののなかには、クルマに悪影響を及ぼすものがたくさんあります。

とくに九州から西日本にかけては黄砂が問題になります。黄砂は中国のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠から飛んでくる、その名のとおりの黄色い砂です。

砂といっても、公園の砂場にあるようなザラッとした大粒の砂ではなく、直径は4マイクロメートル程度、花粉よりも小さくPM2.5よりも大きいサイズです。

粒子は小さいのですが、成分は岩石ですからクルマのボディについたままで擦れば当然キズが付きます。

また、黄砂が降らない地域でも畑や庭の土が風に飛ばされて浮遊していますので、これがボディに付けば同様の状態となります。これらの汚れはタップリとした水で浮かして落とすのが基本です。

もうひとつの春の厄介モノといえば、桜の花びらです。

桜は街路樹として使われていたり、駐車場にもたくさんあるためクルマのボディに付着しやすい傾向にあります。

桜の花びらは薄く、ボディにピッタリと貼り付いてしまうため、乾いてしまうとシールのようになってしまいなかなか剥がすこともできません。 そのままにしておくと花粉同様にシミになる可能性もありますので、早めに除去しましょう。

しっかり貼り付いてから除去するとコーティングやワックスの皮膜まで一緒に剥がれてしまいますので、早めの除去と除去後のケアが大切です。基本は水でふやかしてから、水圧で落とすような除去方法が理想です。

車内のクリーニングも忘れずに そしてアレルギー持ちの方は注意を

花粉 洗車 エアコンフィルター

花粉は車内にも入ってきます。

入り口はさまざまで、ドアの開け閉めはもちろん、人の服に着いてもきますし、エアコンの外気導入でも入ってきます。

花粉の影響を減らすにはクルマに乗るときは服を払って乗ること、エアコンは外気導入を減らすこと、窓はあまり開けないことなどが求められます。

一方、エアコンにはフィルターが装着されていますので、エアコンフィルターを交換することも大切です。エアコンのフィルターは社外品で花粉除去機能をアップさせたものなどがありますので、そうしたものを選ぶといいでしょう。

車内のクリーニングは掃除機掛けと拭き掃除、粘着ローラーなどの一般的なものとなりますが、気象条件が悪い(つまり天気がいい)と掃除している途中でもどんどん花粉が入ってきます。

天気がよく風の強い日に室内清掃を行よりも、小雨が降るときに屋根下でやったほうが花粉が再侵入することを防げるでしょう。

車内の花粉汚れが気になる人は、花粉アレルギーの人が多いと思います。

この時期、花粉アレルギーの人が何の対策もせずに車内清掃を行うのは無謀とも言えます。もし、花粉アレルギーがあるならば、この時期だけは清掃を業者にまかせるというのもひとつの手です。

どうしても自分でしたいというなら、マスクはもちろんゴーグルや手袋も装着するようにしましょう。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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