ダイハツ純正 , 13591-B2011 タイミングチェーン テンションアーム
タイミングチェーンガイドを2本の専用ボルトで取り付けると、次にテンションアームを取り付けていきます。各部品に砂とかが付着するとまずいので、今回の各部品類は取付直前まで梱包を破らなかったため、不鮮明な撮影となっていて申し訳ありません。
本当は取付直前の日中に袋から取り出して再度撮影するつもりでしたが、天候が急に悪化して雨との予報が出たため、急遽予定外の夜間作業をして徹夜作業となり組み立てはすべて夜間にやったため取り付け直前の部品撮影は断念しました。
取り外した劣化部品を洗浄して確認しますと、
>HCP0078< >NIPPO< >PA66-GF45< との刻印が。
ちなみにチェーンガイドのほうは、
>HCP0064< >NIPPO< >PA66< との刻印でした。
部品の製造年月日の刻印もありましたので、どうやらこれらの意味するところは製造メーカーの部品品番、製造メーカー名、材質のようです。
そこでいろいろ調べてみますとありました。確証はないですがどうやらこちらのようです。
日邦産業 メカトロニクス事業
→ https://www.nip.co.jp/products/index.html?mov#business1
ここに掲載の部品と似たようなサンプルが掲載されていました。エンジニアプラステックの樹脂成型品のようです。次にPA66なる記号はどうやら材質のようで66ナイロンのようです。もともとは絹糸に代わる合成繊維を作る目的で、アメリカのデュポン社の研究者カロザースさんが発明したそうな。
外車の冷却水路でよく使われているポリアミド系の材質で、正確にはポリアミド66と言うそうです。ガソリン・オイルなどの耐薬品性が高いとの記載がありました。少し前のオイルストレーナーのところで取り上げましたPA6-GF30ですが、これはポリアミド6という材質で30%のガラス繊維が含まれている材質のようです。
でも高温多湿で寒暖の差が激しい日本で、エンジンの冷却水路内にポリアミドを使うのは私個人的には非常に疑問に思いますね。ドイツ車などの冷却水路が突然破壊、オーバーヒートとかの整備記事をちらほら見かけますが、ドイツ国内だって北の方ならかなり寒いのに自動車の冷却水路は熱くなるので温度差が激しく、冷却水路破損事故はかなり起こっているのではないかと予測します。自動車会社のご都合しか考えてない設計ですね。
ドイツ国内でも苦情は出ないのか疑問に思いますが、国全体が自動車産業のみに偏っているドイツ国内の産業政策のせいで、不都合はもみ消されているのでしょう。
当方の過去のブログでも詳しく取り上げましたが、アメリカに暴露されるまで隠されていた、あのフォルクスワーゲンを筆頭に暴露された不正なディーゼル乗用車の環境対策の手抜き構造も、結局はドイツで有名な酸性雨や、スモッグ公害で覆われている欧州の各都市でのぜんそく患者も多発しているはずだろうが、これらの不都合も自動車産業一辺倒の産業政策の下で隠されているのでしょうね。
「オイル交換の重要性 と モチュール H-TECH MULTI STANDARD 5W-40 エンジンオイル(2015.9.26 フォルクスワーゲン不正排ガス問題を追記)」
https://minkara.carview.co.jp/userid/1144014/blog/26049441/
ということで、話題はそれましたがこのタイミングチェーン関連のプラ部品各種、ダイハツ車はどうやら日邦産業製のPA66-GF45の材質で造られているようでした。ミニクーパー等で多発しているチェーンガイドの破損ですが、使用している材料等も気になるところです。
欧州車は環境対策の元、エンジン冷却水の温度が10℃ほど高いので当然油温も高く、しかも直噴エンジンが多いということでエンジンオイルも劣化しやすくて酸化してしまい、それらのことも樹脂部品の寿命に影響を与えているのかもしれませんね。
ちなみにコンテでは水温が純正センサーで102℃になるとラジエターファンが動作しますが、通常は92℃あたりで安定しています。それでも昔から比べると10℃くらいは冷却水路の温度があげられているようです。取り外した我が車の樹脂部品ではまだ割れたり脆くなったりしてませんでしたが、エンジンオイルが劣化して酸化が激しくなると、酸やられて破損するかもしれませんね。
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下からテンショナーとプランジャーを撮影。手前の穴にはウォータポンプが入り1282Bの黒い液体ガス跡。
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今度は上から撮影。プランジャーの上には1280Eの液ガスが劣化で茶色に変色。
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新品のスプロケ、チェーン、チェーンガイド、アームを取り付け、あとはプランジャーを取り付けるのみ。
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新品のプランジャーを取り付け。新品部品には赤矢印で示していますが専用のストッパーがはめられています。
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テンションアームを後ろ側から撮影。プランジャー内部のバネは強くてストッパーが無いと飛び出してきます。
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チェーンに3つある銅色の駒の位置が正確に合っているかよく確認して、OKならストッパーを引き抜きます。
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取り外した部品で撮影してみました。テンションアームの上端をプランジャーが押してテンションを与えます。
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写真右側がテンションアーム、左側がチェーンガイドとなります。どちらも本来真っ白なものがこげ茶色に。
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右のチェーンガイドのほうがチェーンを押さえつけるので、こすれて縦すじが入っているのが分かりますね。
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