エンジンマウント交換 その➉ マフラーガスケット交換ほか 後編
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
さて無事に床下のムービングコントロールロッドを交換でき、かつテールマフラーとメインマフラーを連結しましたが、
考えてみれば今回はクロスメンバーは車体から切り離さず、さらに馬をかけてムービングロッド交換をしたので、本来はメインマフラーを取り外す必要はなかったのですが、
以前から気になっていましたが、マニバータ(エギゾースト マニホールド) の下からマフラーガスケットが覗けるのですが、どうやらボロボロになっていて夜間にエンジンを稼働している状態で、ここの部分に光を当ててみますと、僅かに煙らしきものがもくもくとマニバータの口あたりから出ていました。僅かな量ですが俗に言う排気漏れでしょうか。
今回ムービングロット交換のため車体を馬に掛けたので作業がしやすくなっていることもあり、マフラーガスケット一式を新品交換することにしました。
2
こちらが今回用意しましたこの作業に使用する交換部品一式です。
あとこちらには写っておりませんが、上の写真でいうところの、マニバーター下部から横へ突き出しているバーと、エンジン本体とを連結している腐食気味の金具 (マニホールドステー 17118-B2020 ¥580) とその固定用ボルト・ナットも取り寄せて合わせて交換します。
3
こちらの写真はすでに掲載しましたが、新旧のマフラーガスケット(17451-B1021 ¥1600)です。古いほうのガスケットはすでに形を成しておらずボロボロでした。これでは排気漏れしていても不思議ではありませんね。
ターボ車の超高温の排熱温度にも耐えられるように作っているせいか、マフラーガスケットは1個1600円もする代物です。
マフラーをマニバータに押さえつけるための腐食気味なスプリング(17152-97201) は1個当たり960円、その締結ボルト(17569-97201) も1個当たり550円します。
交換部品全部だと税抜きで4620円、実費だと部品代だけで大方5000円もするので結構な金額となります。
4
こちらの写真は新品のマフラーガスケットをマニバーターへ差し込み中の写真です。
写真左のマニバーターと背後のエンジン本体とを結合している金具、マニホールドステー 17118-B2020はすでに交換し、ラストオリウム社の耐熱シルバー塗装も施しています。
耐熱塗料は酸化する前の錆びる前に脱脂してとっとと先に塗っておくに限ります。
5
整備書のとおり平べったい薄目の木片を用意し、手持ちのプラハン(プラステックハンマー、あるいはゴムハンマー)を使って、優しく下からマフラーガスケットをたたいてズレなく平行にマニバータの口に差し込みます。
作業はムービングコントロールロッドの交換も、クロスメンバーのシャーシブラックの塗装も合わせてやったのでかなり時間を要し、メインマフラーをマニバータに取り付ける頃にはすっかり夜に。
よって取り外していたリヤー側のO2センサーをマフラーに取り付けて、本日の作業はここまでとしました。作業の続きは次項に続きます。
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ところでこの写真を見れば分かりますが、車両の左側(掲載写真だと右側)の、マフラースプリングとその締結ボルトが斜めになっているのが分かると思います。
マニバーター下部から横へ突き出た、マフラー圧着用のスプリングの圧力を受けるバーですが、熱と消雪剤との攻撃でエンジンへの連結金具が無い側のバーが腐食でボロボロと剥がれてしまい、非常に薄くなってしまっているのが写真からでも判別できると思います。
実際手でも触っても動くほどで、締結ボルトがまっすぐにならない状態となってしまいました。
当コンテではマフラー本体は相当早くから耐熱塗料などを塗って腐食対策をしてきてどうもないのに、ここマニバータ下部はかなり腐食してから耐熱塗料を塗り始めたものの、すでにサビと酸化がすごくて完全にサビも落とすことが出来なかったせいで塗料がなかなか固着せず、塗布してもすぐに剥がれてしまうので、もう手の打ちようがありませんでした。
新車時にきちっと施工していればこのようなことにはならなかったのでしょうが、コンテ購入当時にはこんな知識が無く、どうやらそう遠くないうちに、三元触媒が中に入っている高価なマニバータを新品交換せざろう得なさそうです。
7
これだけ消雪剤による弊害も多いのだから、製造メーカー側も光ものとかの見た目の電飾などにお金を使うより、寒冷地仕様とかのオプションセットでもよいから、もっと根本的に塩害対策をして欲しいところです。ちなみにスバルのレヴォーグの1.6Lターボ車はステンレスのマフラーになっていました。
コンテのNA車はステンレスのマニホールドだそうですが、未確認ですがマフラーを受けるところは鉄製かもしれません。
また過去にもこのページで触れておりますが、事故によるマフラー破損を放置した結果、排気漏れで駐車中に一酸化中毒(CO) でお亡くなりになられた方がおられたのでかなり注意を要するところです。
今年2018年 2月にも福井・石川県境あたりで大雪で車が埋もれてしまい、悲しいことに同様な事例がありました。もちろんマフラー排出口付近の除雪とともに、排気漏れだけは確実に修理しておくほうが良いですね。
8
翌日午前、やはり1月の小雪がちらちら舞う極寒のお天気のなか、上2個は無事外せたものの、
もっとも熱と消雪剤にやられてツイストソケットですら外せなかった、腐食によりすでにボルトの形すらしてないマニバーター下部のボルトを電動ドリルで、ボルト自体に穴をあけてぶっ壊して取り外すことにします。
本当はマニバーター自体を交換すればよいのでしょうが、今回は予算が足らず見送りに。ただしマフラーを受けるところのバーがもうグラグラに近いので長いことは使えなさそうで、溶接技術などない当方では、仕方ないので年末までには交換する予定です。
次へつづく
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