フロントブレーキキャリパー ピストンシール・ダストシール交換ほか
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
CD250Uの233ccバイクはビジネスバイクですが軽二輪ということもあり、いっちょ前にフロントブレーキは、当時のNS-1系のディスクブレーキのものが採用されています。
なおブレーキの整備は、もし整備手順を間違えますと、すぐさま命に直結いたしますので、あえて作業手順は記載しておりません。
よって、ブレーキの整備はできるだけプロにお願いしたほうがいいと思いますが、個人でされる方は完全に自己責任おいて作業をお願いします。
2
ディスクキャリパーの裏側です。
先日レギュレータ装着テストをした時に、フロントブレーキのキャリパーの2つあるピストンのうちの一つが、固着気味になっていたのを発見。フロントタイヤが、絶えず少しブレーキがかかったような状態でした。
もっぱら寒いこの時期ですが、不具合をほったらかしにしておくわけにもいかず、さっそく超~寒い中で修理開始です。
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回転するタイヤから運ばれてくると思われる、汚れや泥水とかがピストンを直撃するためなのか、あるいは自らのブレーキパットの粉で汚れるためなのか、
どうやら上側のキャリパーピストンが固着して動きが渋くなり、純正のブレーキパットが斜めになって、下側ばかりが片減りしているのが分かると思います。
ちなみにDOT4のホンダ純正ブレーキフルードは、毎年春先ごろに全交換して、1年に1回の割合で新品フルードと入れ替えていました。
4
ほぼ3年ぶりにキャリパー内がきれいに清掃され、新品のピストンシール・ダストシールを挿入したところの写真です。
固着していた古いピストンシールとダストシールはやはり変形していました。
そして同時に出先でのブレーキ液の漏れを恐れて、念のためブリーダースクリューのOリングと、マスターシリンダー内のダイヤフラムも新品にしておきました。
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そして清掃終了後にキャリパーピストンを2個とも挿入し、ブレーキパットを取り付けたところの写真です。きれいになったキャリパーピストンです。
ところでこのブレーキパットを組み込む時に、パットピンと脱落防止用のピンプラグにスレッドコンパウンドを必ず塗布してから、元通り組み立てます。
特にピンプラグは-ドライバーで取り外すため、熱で固着してしまうと山をつぶしやすく、どうにもならなくなるので注意が必要です。ドリルの歯で穴をあけようとしても硬くてダメなようです。
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その後キャリパー本体をボトムに組み込んでから、ホンダ純正のDOT4のブレーキフルードを挿入し、エアー抜きを完全におこないます。
そして最後にディスクを念のためパーツクリーナーで洗浄し、ブレーキがちゃんと効くか、エアーは完全に抜けているか、固着せずにタイヤがスムーズに回るかなどを、必ず幾度もチェックしてから作業を終了しました。
特に重要な注意点としまして、ブレーキパットの間隔を物理的に広げたので、必ずブレーキーレバーを幾度も握って適切な隙間とし、フロントブレーキーが即効くようにしておきます。これを失念すると走行中にノーブレーキーとなり事故しちゃいますね。
そして装着・整備終了したキャリパー本体を、ノーブレーキの時に軽くゆすってみるとほんのわずかにグラグラと動くので、固着は完全に解消しました。
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記録によると
前回のオーバーホールは、2009.5.3の祭日に23400km時点でしており、
今回のオーバーホールは、2012.1.11現在では54218kmなので、ほぼ3年近く経た3万キロ弱走ってのオーバーホールでした。
ここの写真にあるマスターシリンダーの透明窓を見ますと、いままで薄い黄色だったブレーキ液が、新品の液により液体の色がほぼ透明となりました。
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でも実際はよく走ったこともあり、ピストンの片方が3年もしないうちに、ほぼ固着していました。
よって、ピストンシール・ダストシールの交換等のオーバーホールは、よく走ったので2年に1回程度、ブレーキフルード交換は走行距離に関係なく吸湿性もあるので、車体丸出しのバイクの場合は、必ず毎年1回はしておいたほうが良さそうです。
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