• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

カクシカおじさん(プレミオおじさん)の"U君" [ホンダ CD250U]

整備手帳

作業日:2012年1月11日

フロントブレーキキャリパー ピストンシール・ダストシール交換ほか

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
CD250Uの233ccバイクはビジネスバイクですが軽二輪ということもあり、いっちょ前にフロントブレーキは、当時のNS-1系のディスクブレーキのものが採用されています。


なおブレーキの整備は、もし整備手順を間違えますと、すぐさま命に直結いたしますので、あえて作業手順は記載しておりません。

よって、ブレーキの整備はできるだけプロにお願いしたほうがいいと思いますが、個人でされる方は完全に自己責任おいて作業をお願いします。
2
ディスクキャリパーの裏側です。

先日レギュレータ装着テストをした時に、フロントブレーキのキャリパーの2つあるピストンのうちの一つが、固着気味になっていたのを発見。フロントタイヤが、絶えず少しブレーキがかかったような状態でした。

もっぱら寒いこの時期ですが、不具合をほったらかしにしておくわけにもいかず、さっそく超~寒い中で修理開始です。
3
回転するタイヤから運ばれてくると思われる、汚れや泥水とかがピストンを直撃するためなのか、あるいは自らのブレーキパットの粉で汚れるためなのか、

どうやら上側のキャリパーピストンが固着して動きが渋くなり、純正のブレーキパットが斜めになって、下側ばかりが片減りしているのが分かると思います。

ちなみにDOT4のホンダ純正ブレーキフルードは、毎年春先ごろに全交換して、1年に1回の割合で新品フルードと入れ替えていました。
4
ほぼ3年ぶりにキャリパー内がきれいに清掃され、新品のピストンシール・ダストシールを挿入したところの写真です。

固着していた古いピストンシールとダストシールはやはり変形していました。

そして同時に出先でのブレーキ液の漏れを恐れて、念のためブリーダースクリューのOリングと、マスターシリンダー内のダイヤフラムも新品にしておきました。
5
そして清掃終了後にキャリパーピストンを2個とも挿入し、ブレーキパットを取り付けたところの写真です。きれいになったキャリパーピストンです。


ところでこのブレーキパットを組み込む時に、パットピンと脱落防止用のピンプラグにスレッドコンパウンドを必ず塗布してから、元通り組み立てます。

特にピンプラグは-ドライバーで取り外すため、熱で固着してしまうと山をつぶしやすく、どうにもならなくなるので注意が必要です。ドリルの歯で穴をあけようとしても硬くてダメなようです。
6
その後キャリパー本体をボトムに組み込んでから、ホンダ純正のDOT4のブレーキフルードを挿入し、エアー抜きを完全におこないます。

そして最後にディスクを念のためパーツクリーナーで洗浄し、ブレーキがちゃんと効くか、エアーは完全に抜けているか、固着せずにタイヤがスムーズに回るかなどを、必ず幾度もチェックしてから作業を終了しました。


特に重要な注意点としまして、ブレーキパットの間隔を物理的に広げたので、必ずブレーキーレバーを幾度も握って適切な隙間とし、フロントブレーキーが即効くようにしておきます。これを失念すると走行中にノーブレーキーとなり事故しちゃいますね。

そして装着・整備終了したキャリパー本体を、ノーブレーキの時に軽くゆすってみるとほんのわずかにグラグラと動くので、固着は完全に解消しました。
7
記録によると
前回のオーバーホールは、2009.5.3の祭日に23400km時点でしており、

今回のオーバーホールは、2012.1.11現在では54218kmなので、ほぼ3年近く経た3万キロ弱走ってのオーバーホールでした。

ここの写真にあるマスターシリンダーの透明窓を見ますと、いままで薄い黄色だったブレーキ液が、新品の液により液体の色がほぼ透明となりました。
8
でも実際はよく走ったこともあり、ピストンの片方が3年もしないうちに、ほぼ固着していました。

よって、ピストンシール・ダストシールの交換等のオーバーホールは、よく走ったので2年に1回程度、ブレーキフルード交換は走行距離に関係なく吸湿性もあるので、車体丸出しのバイクの場合は、必ず毎年1回はしておいたほうが良さそうです。

関連パーツレビュー

イイね!0件




タグ

関連リンク

この記事へのコメント

2012年1月16日 0:48
作業お疲れさまでした。

車の様なジャバラの、
ピストン・カバーがあれば良いんですが、
何故か2輪には付いていない為に、
こんな面倒な作業が伴います。
(一説には摩擦軽減?とも聞きました)

因みにレース競技車両には、
ダストシールは付けません。

ここまでキャリパーをDIYされる方は、
とても希少だと思いますが、
仰る通り、
この油圧ブレーキの分解整備は、
重要保安部品に指定されていますので、
分解整備は2級整備士のみ、
とされていたかと思います。

付け加えてご説明すると、
マスターシリンダーの、
ピストンカップ・キットも併せて交換すれば、
更にブレーキタッチが向上します。
(エア抜きは大変になりますが・・・)

ブレーキフルードはその素材の特性上、
水分の吸収が早く、
4輪と違って2輪は露出していますので、
その交換時期も早くなります。
(ブレーキフルードの品質自体は、
車検と足並みが合わされており、
2年が目安の成分構成になっています)

熟知されておられる通り、
2輪のブレーキフルードの交換は、
概ね1年毎が良い様です^^

しかしキレイなキャリパーですね!
コメントへの返答
2012年8月8日 10:36
こんばんは。この地味な記事に早速のコメントありがとうございます。

ご存知の通り、このキャリパーのオーバーホールは、フロントフォークのクッションオイル交換とともに、とても面倒で手間のかかる作業で、本当はこんな寒い時期なんかにしたくはなかったのですが、
室内保管にもかかわらず、最近はバッテリーの補充電だけして全く乗っていなかったので、正月も無事過ぎて、たまには動かさないといけないと思いレギュレータ装着テストを兼ねて走ると、ブレーキをかなり引きずっているのに気が付き、結局オーバーホールせざろうえませんでした。

私はレースとは無縁なので、レース競技用車両にはダストシール無しとは知りませんでした。この例では上側ピストンのダストシールの変形はかなりひどかったです。変形写真がうまく撮れれば、後日掲載したい思います。
   -------------
先日パーツレビューのところのフジヤのスナップリングプライヤーの紹介で少し触れましたが、

実は3年前に、このバイクにとって初めてだと思われる、ブレーキ系統の大掛かりなオーバーホールをしたときは、キャリパーのピストン自体もサビサビで、サビがかなり浮いてて使い物にならず、新品交換しました。

よって不安になり、マスターシリンダー内のすべての部品も、穴用プライヤーを至急買ってきて、念のためサークリップを外してバラしたところ、マスタシリンダーセットがもうボロボロだったので、至急純正部品のセット品を取り寄せました。

マスターシリンダーのアルミの外枠は廃盤でしたが、これは問題もなかったのでそのまま使いましたが、中のプラカバーとごく小さな金属のプロテクター以外は、もうすべて新品の純正品に交換し、

同じく廃盤になっていたブレーキホースも兄弟車のナイトホーク用を取り寄せて、オイルボルトもブレーキホースの口にはさむワッシャーも、全部新品にしました。その後のブレーキタッチの変化はおっしゃるとおり激的でしたね。

それから3年たちますが、マスターシリンダー内は枠以外は全部新品にしたので、大丈夫だろうとのもくろみですが、念のためシリンダー内のゴムブーツを、磨り減っているブレーキパットと共に、近々純正品を注文しておこうとは思っています。

今回はキャりパーを全部バラしたので、ブレーキ液は継ぎ足しの入れ替えでなしに、すべて抜き取ってしまい、新品の液を一から入れて、長期保存もダメなので下からかなりの液を捨てながら、極力エアー挿入を減らすようにしました。
   -------------
MACKさんならよくご存知の通り、ブレーキの整備ミスは即、死にも直結しますので、二輪は二級までですが二級整備士の仕事ですね。

よってここでの冒頭の文のように、作業手順を載せるのはためらい、これは一切カットしましたけれども、ブレーキの保守は特に二輪は非常に大切だという雰囲気が伝われば良いとのことで、写真だけアップしました。
   -------------
実はまだ紹介していないんですけど、当方の手元には、
CD250UやGB250やCD125Tの新・旧、ナイトホークやDioのサービスマニュアルとパーツリストが全部そろっており、趣味としてはいきすぎですが、とりあえず寒い中2度目のオーバーホール終了といったところです。

ちなみにキャリパーをバラしたときに、クレのシリコンスプレーを少しウエスにしみこませてから、キャリパーの外周部分をふきふきして艶出しをしました。よって今は写真のようにピカピカ状態ですが、一度距離を走ればブレーキカスで、もう艶はなくなってしまいます(笑)
   -------------
ちなみに四輪はすでに電子化されているのと、整備には大掛かりな装置もいるし、私も暇がなかなかないので、
自分ではタイヤ空気圧・目でも分かるブレーキパット厚チェック・エンジンオイル量チェック・冷却水の量とサビチェック程度しか整備せず、完全に購入した指定工場任せですよ。
ただ整備項目はこちらからお願いするときがありますね。

そして、この二輪のいろいろな整備経験が、車を購入するときの車種選択の時にかなり役立ちまして、そして自分の財力で買える範囲の車で選んだのがコンテカスタムRS・2WD寒冷地仕様車でした。

プロフィール

「我がコンテ号、325327kmにて初めてCVTオイルパンを開封(写真)。

CVTは3~4万kmでのフルード交換ぐらいしかメンテはしてませんでしたが、左端の円形のマグネットにヘドロがこびりついている以外はきれいでした。

当然、新品のストレーナ・マグネット・ガスケットへと交換。」
何シテル?   10/26 21:55
カクシカおじさんです。 ニックネームの由来は、我が愛馬コンテカスタムRSの別称、ダイハツの『カクカクシカジカ』と現在の年齢がおじさんになっているところから...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

車の修理屋 たけしくん 
カテゴリ:車整備ほか
2024/07/05 03:08:28
 
コスパ最高なトヨタ車 プレミオ分解画像 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/08/15 10:19:03
同車種・他仕様の純正部品を用いたシートヒーター流用取り付け - 序章 ~ 作業前の環境整備 ~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/06/07 01:27:04

愛車一覧

トヨタ プレミオ トヨタ プレミオ
  今まで乗っていました30万km以上走ったダイハツ コンテRSは、つい先日(2020年 ...
ダイハツ ムーヴコンテカスタム カクシカくん (ダイハツ ムーヴコンテカスタム)
  ダイハツ ムーヴコンテカスタムRS(ターボ)・2WDの寒冷地仕様車に乗っています。 ...
ホンダ CD250U U君 (ホンダ CD250U)
  2008年 5月に中古車として我が家にやって来ました。    1988(昭和63)年 ...
ホンダ Dio (ディオ) ディオ君 (ホンダ Dio (ディオ))
  今はなき、バイク全盛期の頃の2st 50cc原チャリです。 これは親戚からのもらい ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation