デミオに怪しいオレンジ色の液体を投入した結果の巻。

寒さに耐えきれず…。



>ついうっかり怪しい物に手を出す。





年の瀬迫る、2021年12月22日(火)の出来事。

デミオに怪しいオレンジ色の液体をクーラントに投入してみた。
事の発端は部品商の商品売り込み。
この液体を入れると暖機運転の時間が短くなると云う事であった。
デミオはディーゼルであり冬場はエンジンが温まるのが遅く、
暖房が効き始めるのが遅かった。

これが嫌で、
デミオをシートヒーターの付いている現行モデルに買い直そうか、
真剣に悩んだ位である。
我が家のデミオは初期モデルでシートヒーターが付いていないですよね(泣)。
私はこの手の怪しい物には手を出さない主義ではある。
ネットやテレビで見かけた情報なら手を出さなかっただろうが、
部品商の紹介であったからそれなりに効果はあるのかなと思い、
投入する事にしてみた次第である。



商品の説明文は以下の通り。

●商品詳細
　ラジエターに注入するだけで寒い冬の朝、
　最短3〜5分で快適な車内にします!
　冬場の始動時のクーラント温度を急速アップし、
　ウィンドの凍結や車内の気温などの問題を解決します。
　また、エンジンの暖機運転時間を通常より最大54%短縮し、
　始動後の駆動系の負荷を軽減します。
　冬場以外の環境下でもエンジンを速やかに暖機し、
　摩耗・摩擦を軽減するだけでなくエンジンの性能や燃費の向上に貢献します。
　あらゆる不凍液に適用し、
　乗用車、大型トラック、バスなどにご使用いただけます。
　クイックヒートはエンジンの暖機運転時間を通常より急速アップさせますが、
　夏場の使用でもオーバーヒートを起こすことはありませんので、
　安全にご使用いただけます。

●使用量
　クーラント液8L以下(乗用車)に1/2本、
　8～16Lに1本 大型ラジエターに対し、
　22Lにつき1本の割合でご使用ください。

●適合車
　ガソリン車 / ディーゼル車

●使用方法
ラジエターキャップを取り外す前に、
　エンジンが冷たい状態であることを確認してください。
　使用量・用法に従い、ラジエターへ添加してください。
　常に最高のパフォーマンスを維持する為に、
　目安として1年に1回ご使用ください。

●容量
　473ml

アメリカのRISLONE(リスローン)と云う会社の製品。
特に『エンジンの暖機運転時間を通常より最大54%短縮』の部分が、
この怪しい液体に対する期待したい部分である。

そんなこんなで怪しいオレンジ色の液体を投入して約2か月。
本日は少し時間に余裕があったので効果の検証をしてみる事にした。

感覚的には冷却水温度が温まるのが早くなった気がしてます。

でも…。

それは…。

絶対に…。

プラシーボ効果の可能性も大きいですからね(苦笑)。

そんな訳でこう見えてもエンジニアの端くれなのでデータで検証します。



このグラフが午前06時頃にエンジンを始動させて、
同じ道を同じペースで走った時の水温の記録である。
赤色の線がハイパールーブクイックヒートを投入する前のデータ。
それ以外の線が投入後のデータとなる。
この縮尺ではエンジンが温まるまでの結果が分かり難いので、
デミオの水温警告灯(青)が消える40℃付近を拡大してみます。



データのばらつきはありますが、
赤色の線と他の線を比べると40℃までの水温は、
1分～1分半程度早くなっていますね。

商品の説明では『暖機運転を最大54%短縮』との事であったが、
グラフで見ると効果は20%弱…。
2分半程度で水温が40℃位になってくれる事を期待していたんですけどね。

結論!!!

『効果はあるが、デミオのディーゼルでは効果は薄かった。』