ほとぼり冷めてから…。
>コロナウイルスの火の粉が…。
対岸の火事の如く、
地球の裏側からコロナウイルスを静観しておりましたが、
火の粉が地球の裏側まで飛んできたので帰国命令が下されました。
しかし、飛行機のフライトは3回キャンセルを喰らっていて、
いつ日本に帰れるか分からない状態でした。
1回目は3月17日でセントレアに向かう便(ルフトハンザドイツ)、
2回目は3月17日の成田国際空港に向かう便(スイスエア)、
3回目は4月8日の成田国際空港へ向かう便(スイスエア)でした。
代わりの便が見つからないから帰国は5月以降ではと云う噂もありましたが、
3月26日に日本への便が見つかったと連絡が入り、
3月29日の便(カタール航空)で慌てて帰国した次第です。
経路はハマッド国際空港(ドーハ)経由の成田国際空港です。
日本では入国時に水際対策として以下事項のお願いをされている。
・入国前にご自身で入国後14日間の滞在先(特に外国人の場合は自宅がないので宿泊施設)を確保している事。
・空港からその滞在先まで移動する手段(公共交通機関以外)を確保している事。
まぁ、お願いだから無視しても良いのかもしれませんが、
もし、自分がコロナウイルスに感染していて、
政府からの要請を無視して感染者を増やしてしまった場合、
私は海外出張からの帰国であり、
間違いなく会社名が新聞に載ってしまうので、
大人しく政府からの要請を受け入れるしかありません。
ホテルでの待機期間の過ごし方の基本コンセプトは新聞に載らない事です(笑)。
公共交通機関は電車、バス、タクシー、国内線航空便等となる。
ホテルの送迎バスは自家用車であり公共交通機関ではないと認識しており、
日本で14日間待機する為のホテルを予約する時に確認したところ、
大丈夫だと云われていたのだが…。
妙に心配になったのでグアルーリョス国際空港で乗継待ちをしている時に、
ホテルへ念押しの電話をしてみたら…。
回答は『海外からの帰国者は送迎をお断りしています。』だってさ。
もう、頭の中が真っ白ですよね。
異国の地でこれから長時間のフライトで連絡が取れなくなるのに、
日本でホテルまでの交通手段を失う恐怖。
因みに使う必要は無いし紛失したら面倒なので、
運転免許証は持ってきてません。
そんな訳で取り敢えず誰かに迎えに来てもらう事を検討します。
関東の友人や親せきに片っ端から電話を掛けるが、
流石に平日の夕方に成田空港に迎えをする事は誰も無理であった。
次に運転免許所を成田空港まで取り寄せて、
レンタカーで移動する事を検討した。
空港で受け取るには空港近くで宿を手配して、
その宿で1泊して受け取る事しか思いつかなかったので、
急いでネットで調べると、
ナインアワーズ成田空港と云うカプセルホテルが在り、
運良く空室があったのでそのままネットで予約を済ませる。
そして実家に電話をして運転免許証をホテルに送ってくれとお願いした。
いきなりこんな電話をすると、
両親が『オレオレ詐欺』と勘違いするのではと心配になってしまいます(笑)。
レンタカーで移動するなら、
送迎を断ったホテルでなくてはならない理由は見当たらない。
宿泊料が少し高かったけど送迎があるから予約したが、
送迎が無いのであれば某ホテルに泊まる意味はないので予約はキャンセル。
少し郊外で安いホテルを探して予約をしました。
因みにホテルの選定基準は以下の通りです。
①ホテルにレストラン有り
②ホテル内かホテルの目の前にコンビニ有り
③ホテル内かホテル目の前にコインランドリー有り
④14泊の連泊対応可
⑤ホテルに大浴場有り
レンタカーを借りるなら、
そのまま名古屋市でレンタカーを乗り捨てして帰っても良かったのですが、
部長から自宅の家族に何かあっても困るから、
成田市近辺のホテルで待機と指示が出ているので、
ご配慮をありがたく感じてホテル待機を選択しました。
レンタカーの手配は日本に帰ってから考えれば良いだろうと、
この時は簡単に考えてましたが、後に凄く苦労する事になりました。
道中、色々とありましたが無事に成田空港に着陸。
欠航で飛べない飛行機が多く駐機している風景は異常な事態である。
空港内はあり得ないぐらい人が居ない。
日本へ入国する時、検疫で色々と苦労するのかなと思ってましたが、
PCR検査は無く簡単な問診とサーモグラフィーの確認程度でした。
記載した書類は4枚程度だったと思います。
①問診票
咳や発熱等の症状があるか、咳止め剤や解熱剤を服用しているか、
感染者と濃厚接触した可能性がるか等を4つくらいの質問と、
日本への搭乗便、パスポートNo.、日本での所在地と電話番号の記載。
②入国される方へ検疫所よりお知らせ、
滞在先と滞在期間の記載
③要約書
本人控えを含めて2枚用意されていて、
入国から14日間の水際対策の要請にサインを求められます。
そして、全ての書類の記載と説明が終わったら、
この水色の紙を渡されて入国審査に向かう事が出来ます。
検疫自体は空いていましたが、
飛行機が到着すると1度に数百人が押し寄せるので、
結果的に飛行機から降りるのが遅かった人は長蛇の列に並ぶ事になります。
自分はビジネスクラスで優先的に降りる事が出来たから、
検疫での所要時間は10分程度で済みましたが、
エコノミーで飛行機から降りる人は1時間以上は待つ事になりそうでした。
入国審査は基本的には自動ゲートのみの対応だったので、
後で困らない様に日付の入った入国スタンプを別で押してもらいました。
欠航で飛行機が少なくなっているので荷物が出てくるのも早い。
出国時はスーツケースが1つでしたが、
帰国時はマスクの密輸でスーツケースが2個になってしまいました(爆)。
スーツケースは32㎏と28㎏で激重だったので、
生まれて初めてカートを使ってみました。
こんな重たいスーツケースを2個も持って移動するのは無理なので、
宅急便で自宅に送る事を検討します。
1つはお土産とかマスクとかなので先に送り、
残りの1個は着替えとか洗面用具とかが入っているので、
14日間の待機が終わった後に送る作戦です。
マスターカードのゴールドカードを保有していれば、
国際線手荷物優待サービスの恩恵を受ける事が出来ます。
ABC到着宅配カウンターに行って搭乗券の半券と、
海外でMastercardカードをご利用したレシート1枚を提示すれば、
送料が500円で指定の場所へスーツケースを送る事が出来ます。
お土産の詰まったスーツケースの重量が規定上限の30㎏を超えていたので、
少し荷物の入替えをしましたが無事に発送完了。
今宵の宿、カプセルホテルに向かいます。
道中、発着掲示板を見てみると…。
1時間に1便しか到着していないではないか。
成田空港が凄く空いているのも納得の瞬間である。
75日振りの日本で最初に買いたくなった物はお茶です。
甘くないお茶が飲みたくなって…。
悩んだ挙句に麦茶を購入。
久し振りに飲んだ甘くないお茶は美味しいですね。
伯刺西爾で甘くないお茶を凄く探したのですが、
残念ながら巡り合う事は有りませんでした。
ゼロシュガーのお茶はあったのですが、
人工甘味料の入っている甘いお茶ばかりであった。
自分は糖分を気にしているのではなく甘くないお茶が欲しいんだと、
ずっと現地スタッフの方に云っていたのですが、
どうも理解してもらう事は出来ませんでした。
『お茶=甘い』が彼らの公式なんだろうね。
伯刺西爾で有名な飲料メーカーは
こちらです。
そして無事に今宵の宿『
9h ninehours』に到着。
疲れ果てて夕ご飯も食べずに寝てしまいました。
明日は成田空港からレンタカーで流山市のホテルに移動します。