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イイね!
2012年12月15日

京都クルマ日和

京都クルマ日和 極寒を覚悟していましたが、なんとか穏やかな
冬日の1日を、京都で過ごしてきました。





ロッソロッソ初日のイタリア車パレードランは、
募集では30台でしたが、集まったのは、fiat500
が18台、後は850クーペとランボルギーニの初期の
400GTとシトロエンSMが1台でした。





朝の祇園の横の高台寺に集合して、それから方丈で、
ご祈祷の儀式を受けました。これは中々面白かったです。





パレードは後ろから3台目、500たちが走る後ろから、ついて行きます。





八坂界隈を一周して、もいちど高台寺に戻り、最後は祇園の交差点を
四条通りに出て、南座の角を川端通りに曲がり、七条で博物館方向に
向かってゴールです。








距離はあっけないものですが、このあとは、博物館で開催中の、
フェラーリF1と蘇った古代鏡というエキシビションを見学、
最後はミュージアムレストランで昼食でした。







中心人物のテーブルに、呼んでいただき、ランボルギーニとシトロエン
SMのオーナーらと午後は、クルマ談義して、解散しました。





天気が良くなって、気温も10度に達したので、午後はどうしよう。
しかし、前夜はあまり寝ていません。850の機嫌は良いのですが、
まずは豊國神社の前が広かったので、車の中で仮眠しました。
それから川端通りに出て、北に向かいます。丸太町、今出川、高野を
過ぎ北山まで。ここから北山通りを松ヶ崎に向かった所にある小さな
自動車屋さんを、探しました。

実はここに来るまでに2回移転していますが、このお店がfiat850を
25年前に買ったところなのです。
その頃はヨーロッパ製の、小粋な中古車を10台前後並べて売る、
お洒落で可愛い外車屋さんでした。

今はもうそんな優雅なご商売ではありません。場所も奥地になり
極端に言えばヒト桁万円に近い軽自動車を売って、店を続けています。
別の所でブティックを経営されていた奥さんが6年前の同じ12月14日に
倒れられ一時は廃業し、介護に専念することも覚悟されたそうです。

でも身体の不自由になられた奥さんは、事務所に座られて会話は自由に
出来るまで復活されました。

「40〜50年この商売はしているけど、こんなケチ臭い時代は過去に
ありまへんでしたで」と社長が私に話します。
しかし私が愛車と遊びに来たことを本当に喜んでくれました。

ネアカの声の明るいK社長と、出会わなかったら、僕のカーライフは
全く違っていたでしょう。ここに連れてきてくれたD大学の先輩に
出会わなかったら、京都の私立大に行かなかったら、僕の人生は
全然違った色合いのものになっていただろうと思います。

東京の大学に行き、もしかしたらフェラーリやポルシェを夢見た人生も
送ったかもしれませんが、たまたま京都に8年住んだことが、僕の人生の
基礎や幹になりました。

大昔はバイクのレースをして、それから京都の人脈をつかって西陣の
御寮さんが乗っていたセカンドカーのシムカとか、箱入りもんの車を
仕入れてきて、商売を始めたこの人がいなかったら、僕は「クルマって
面白いなあ」とここまではのめり込まなかったと思うのです。



この日も奥にあるCR−X29万円に気が付き「これなんでんねんの?」
よく見れば鉄ちんホイルの残ったオートマ1.5のワンオーナー5万キロ
ものでした。
「どんな人が乗っとったんやねん」、の爆笑ものですが、こういうのが
あるから、見つけてきてくれる人がいるから、クルマって楽しいと思える
のでは、ないでしょうか。

プレハブの事務所は暖房も効かず、僕は御小用に行きたくなったので店を
あとにしました。
「また必ず京都に来た時は来てや」、真冬の心に灯りがともるような声で
「約束します」と僕は答えました。

優雅な風流な生き方は、年々し難くなっていきますけど、僕は京55ナンバー
の車を都大路で大いばりで走らせながら、まあきょうはこれで、良いことがいくつ
あったのだろうと、幸せを数えていました。



西に帰る道は冬日向。高雄から嵐山までは有料道路のクーポン券が10枚貯まって
いたのを思い出し、日没前のパークウエイに愛車のエキゾーストを、ひときわ
響かせながら、家路を辿って行きました。




ブログ一覧 | オンザカー | クルマ
Posted at 2012/12/15 04:39:19

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この記事へのコメント

2012年12月15日 6:27
おはようございます。

>こんなケチ臭い時代は過去にありまへんでしたで
手の届きそうな範囲でもクルマに夢を求める層が減ったんですね。
当方、手が届こうが届くまいが、夢見っぱなしです(笑)

400GTは黒いクルマでしょうか?
以前名古屋のエキジビジョンで展示されていたのを見たことがありまして。

写真のマセラーティA6も同型車を見たことがありますが、
時間の流れを忘れてしまいそうでした。
コメントへの返答
2012年12月15日 10:24
コメントありがとうございます。

以前が高級車でなく、ヨーロッパやアメリカの趣味の良い車を扱われる店でした。今は普通のお店ゆえ外車はゼロに近いです。私は華やかりし頃から知っている古い客ということです。

400GTで動いているのは、これ1台というそうです。大阪のショップオーナーの愛車です。
マセラッティA6はミッレミリア出場車で愛知のオーナーのようです。私は初めてみました。

フェラーリのマシンと写真、古い資料展はなんと無料です。冬の京都観光と皆様にお勧めします。
2012年12月15日 10:54
イベントにクルマ屋さん談義と
良い1日でしたね、

CR-X気になりました。
(苦笑)


400GT
もっと見たかったです。
コメントへの返答
2012年12月15日 11:20
やっぱり京都は、私は好印象です。
特に大阪の人は苦手意識がありますが、奥深い。
8年いたので京都人のホンネと、しぶちんやけど倹約して生きる普通の生活が、染み付きました。
CRーX刺さります(笑)お金が無いのに「社長買おうか(負けてくれ)」と言いかけました。
400GTは中々いいのですが、ショップの車なので、この角度の写真が一番美しく思えました。
ステッカー類は僕は無い方が良いと思うし、ネロ以外の色も想像しました。
2012年12月15日 12:21
楽しそうなイベント、お疲れ様でした!

しかし、「こんなケチ臭い時代は過去にありまへんでしたで」 のお言葉に、かの前川國男氏の代表作である京都会館の建て替えの話を連想し、複雑な気持ちです。

日本人が、かつての日本人らしい美徳を取り戻す、そのエナジーの発信地は京都をおいてほかにはないようにも思うのですが・・・
コメントへの返答
2012年12月16日 2:51
今年も代価を払って参加するステージは終了です。

クルマ屋のオヤジさんのボヤキは当然ですが、この人は周囲が不快になる八つ当たりをされないので、雑談しに行きました。
京都会館は来春で一旦クローズですね。4月に書いた村野藤吾の米子市公会堂も、決まっていませんね。

京都は良い所ですが人間は小粒です。エナジーを発信するのは薩長や会津のような余所者が乗り込んで大暴れする化学変化が要ります。
今回のミニイベントは、少し面白かったですよ。東京と名古屋と関西の文化交歓が出来たように思えます。

プロフィール

「やっぱり。言わんこっちゃない。「トヨタ、センチュリーを独立ブランドに クーペ開発でラグジュアリー市場拡大」https://x.com/i/trending/1977788758218219921
何シテル?   10/14 09:32
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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