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2014年01月30日

ジョンブルってなんだろう

ジョンブルってなんだろう 私のような50台半ばの男にとり
生きることとは、毎日考えるようなことである。

稼ぐ、生産する、育てるの営為のうち、せいぜい
子どもは成長したので、人の道で後進を育てるくらいの
目的性くらいしか残っていない。

ところがこの長い戦後の時間は、平和を通り越して
空虚な無目的な生き方ばかりを、残してしまった。




ある時、ある朝それに気付く。
そこから猛烈に自己のアイデンティティを探して、
宗教とか、日本人とかに行き着いて、突然変なことを言い出す
同世代に、舌を巻くことも少なくない。

みんな、「依りどころ」が無いと、不安なのである。

企業や賃金や、家庭と云った「確実なもの」が無かったり失われると、
男はすぐに形から崩壊する。

人間なんて「かたち」じゃないと、口で言ってても、分かってないから、
やっぱり変調をきたしたりすることが、ある。





ここで、英国人とは、とか論じだすと巨匠の世界になってしまうので、
もう少しイギリスの話は後に回す。

数年前で、私がまだ40代のころに迷っていた頃に、こういう本にめぐりあった。
「オヒョイのジジ通信」

オヒョイさんとは、知る人も多いだろう。俳優の藤村俊二さんのことだ。

若い頃から嫌なことがあると「ひょい」と逃げてしまうので、この人は
ニックネームが「おヒョイ」になったということも、頷けたが、「お」が着いている
ところに、周囲の視線の温かさと、この人に対する羨望も感じられてしまった。

私もしたくないことは、逃げてきた方である。
誤解されることもたまにあるが、腕力のない男がガチなファイトを出すのは
勘違いだろうと思う。出来れば軋轢の無いようにやりたいし、無用なトラブルを
避けるのも、人生の教訓である。



そんな私も、粋だとか、そう言う方面は、こだわりがある。
またプライドについて、プライドの無い生き方。たとえばお金や儲けることに
恬淡としていたい。


英国風な解釈だと、いくさや災害でも、動じずに、そうか、風通しが良くなって
ちょうど良かった、などと気の利いたコメントを告げて、反攻の機会を
伺って、徹底的に相手をやっつける、そんな精神のようである。

わたしは徳大寺風に文脈を読むと、良い大人が細かなことで、喚いたり
自暴自棄になったりしなさんな、というふうにもとっている。

今は非常に、中高年層に、余裕が無い。
ほんとうは、今社会に出掛けている若者の置かれた状況よりずっと
恵まれた就職や、就業状況だったはずだ。

年金が減るとか、生活保護の者でも100円下がれば不平を言い出す。
私も今後の生活は、もっとしんどいものになると、覚悟はしている。
だからと言って、軍拡や核拡の方針に解決があるとは思わない。




ところで私の世代でも、もう50代になった者は多い。
いつまでも赤いフェラーリや銀色のポルシェをめざすのか。

私はちょっと緩い方に行きたく思っている。
4座の中大型クーペのオートマ車って、本来外国ではシニア層の
乗り物として認知されている。
この時代にMTを駆ってクルマ好きを自任するのは、何歳までだろうか。

多段ATで無い方がよい。3速くらいの燃費の悪いトルコンドライブの
ジャガーEとか、もっとマイナーな、オートマのスポーツ。
スポーツ風で良い。

そう言った「不人気」なクルマを悠々と乗って、一日が暮れるのを見送る。
人生の日暮れも、もう直ぐだ。

私はそういった心境になった時に、もう一度思い出すのが、
「ジョンブルの精神」なのではないかと、考えている。
ブログ一覧 | 思うこと | クルマ
Posted at 2014/01/30 08:15:35

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この記事へのコメント

2014年1月31日 17:42
>良い大人が細かなことで、喚いたり
>自暴自棄になったりしなさんな、というふうにもとっている。

たぶんそうだと思います・・

でも、Don't Panic、と言いながら、汽車やバスの発車の時間に30分も遅れても平然としているのはどうかと思いましたが・・(^^;
だからこの世知辛くなった世の中で英国は没落して行ったのでしょう・・
まあ、個人の価値観なので、其れもまたよしか・・
コメントへの返答
2014年2月1日 8:54
英国のことについて、私たち日本人は、もっと研究する必要があるのではないでしょうか。

7つの海に君臨し植民地を世界中に広げたのは「経営」の概念の始まりだと思います。
人道的な支配が今では問題視されますが、近代化とはなんであったのか。
それと英国流の、衰退や喪失感の大きさは今の日本の比では無いと思います。
自動車会社だって殆ど残っていません。鉄道だって発祥の地です。
でも僕は、そのイギリスに何を見るかで、アジア人の歴史観の形成のされ方だと、考えます。
2014年1月31日 18:28
仰る通り、今、年金受給者が年金の減額に不平を言うのを聞くと、彼らが若い頃の負担と今の若者の負担、彼らが得ている還元と今の若者が将来得られるかもしれない還元がどれほど不公平かわかって行ってるのだろうか?と腹立たしくなって来ます。そんなことも判断出来ないから、自己喪失に陥ったりするのではないでしょうか?負担を子どもたちに先送りにしないために、と言うなら、消費税や年金の掛け金をあげるて、今と未来の世代の負担を増やすのではなく、今還元を受けている世代の中で、余裕がある者への還元を止めるところから始めるべきだと考えます。
コメントへの返答
2014年2月1日 9:04
お早うございます。
シニア問題研究所に今年から属するようになりました。でも今年金がもらえている人たちの危機感のなさと、我欲については、この人たちがいなくなるまで日本の改革は出来ないかと思うと、真っ暗だと思ったことがあります。
別のサイトで、数年前政治の意見を発していた70代の女性も、最近は沈黙されるようになったのは、可愛いお孫さんの未来と、今の自分たちのことを比べられない現実に気がつかれたからだと思います。
国政選挙はしばらく無く、こういう傾向ですが、都知事選の上滑りぶりが、また若い人たちにとり、政治の不毛に繋がっているようですね。
2014年1月31日 21:34
こんばんは。

拠り所、というものがないと男たちはすぐに行き先を見失うというのは本当にそうだと思います。私はみんカラユーザーの中でもかなり若い部類だと思いますが、私の友人たちも拠り所、というものを常に探し、見つけては宝物のように大切に大切にします。

代表格は友人関係、でしょうか。本来、特に私の学校では将来の日本を背負っていくために今は学業第一、というものなのですが、友人関係の崩壊を気にする人間は勉強する意思があっても、勉強をしない友達、あるいはクラスのリーダーにイエスマンのようにくっつき、結局は意識は高く、精神的苦痛も勉強をしない人間より大きいのに、結果は悪い、というジレンマにかかっています。 彼らは最初学校に入った時の善の自分、を置いてけぼりにして、実体のない自分が空虚な拠り所、を追いかけるというなんとも間抜けな構造が平気で成立しています。

実はイエスマンになる人間は基本的に頭が悪く、リーダー格の人間は基本の頭がいいのが大抵です。そして結局のところ、最終的な受験戦争にはイエスマンたちよりリーダー格の人間が最終的な結果をだすということとなっていまして、なんてもったいない、とつくづく思います。

後半のお話、私も考えさせられるものがあります。父親がフェラーリの4シーターセダンの紺色なんかが次は欲しい、と言っているところに、格好いいとは思うけど、実際所有する車かな…?と思っていましたが、父もkotaroさんと5つほどしか違わないもので、そのような感覚になってきたのかもしれません。それはそれで、その年代で一番素敵な感性だな、と思います。

それと同時に、この歳で老後はEタイプやフェラーリ400に乗りたいなんて考えている自分が大丈夫なのか心配になってしまったりして(笑)

長いコメント、失礼しました。。
コメントへの返答
2014年2月1日 9:22
お若い328 512さんのご意見も実に興味深く読ませてもらっています。
私も子ども3人を育てました。また高校生も1人います。
クラス内に例をとる人間関係論は、その関係者が50代になっても、密接に続いているかもしれません。
僕は故郷からあっさり出た方です。
それから「置き換える」というのか、自分の達成度の低さを何らかの理由づけをして、放置するのも困るものです。

おそらく今のあなたにとり、最小単位の宇宙がクラスだとしたら、そこから外の世界がどれだけ、見られるか。
ここのみんカラに属する大人たちにも、滑稽なくらいのレベルも垣間みていることでしょう。
それをどう感じ、受け止めるかです。

お山の大将が一番気持ちよくて、そこから出られない人も多くいるのが社会です。
車選びにその人の人生観がはっきり出ます。僕はずっと独自でした。
最初からそうだったと言えますし、セールスマンの甘い言葉で判をついたこともありません。

若いから、趣味が渋すぎないかって、気にしなくて良いと思います。
僕は10代から老人のような眼をしていましたから。
物事は疑って掛かること。また実際に見て来たこと以外は、他人の言説は簡単に受け売りしないこと。
医学部に進学されることは大切な目標ですが、その後の進路も自分で決められてください。モノレールに乗るのが疑問でしたら、研究者やジャーナリストの途もあります。
もうすぐ小沢コージさんのベストカーに出ますので、こんな変なおっさんのことは覚えていたら読んでください(笑)。
2014年2月1日 13:57
>そういった心境になった時に、もう一度思い出すのが

いろいろ後から刷り込まれたもの(価値観?)を、
削いで行ってやっと見つかるものもあるかもですね。

でもゴールをポンっと渡されても納得しない。
一生懸命回り道しながらゴールに近づいていきたい。

しかしkotaroさんはおもしろいなあ。
気を抜くと、振り回されて小言を言うつまらん男になっちゃうから
ボクもジョンブルの精神で頑張らなくちゃ!(笑)
コメントへの返答
2014年2月2日 8:33
お早うございます。

禅問答みたいなテーマの時は、いろんな回答がつきますね。それが面白いと思います。
クルマって何だろうと、思いつつ、機能や性能だけではないと、さんざん変わった車を乗りこなしてきて、最後はオートマの軽自動車かもしれません。

やせ我慢はさんざんしてきて、今は生活がやせ我慢。
幸せの出入り口を探しているのかと思います。

今回はおほめいただき恐縮です。
ジョンブルの精神、まだ判らないけど、気を抜かないと言うのも、ひとつあるかと思いました。
パターン化した人間には、なりたくないですね。
2014年2月1日 21:43
一番上では敢えて書かなかったのですが・・
まあジョンブルと言うのは搾取している側のお大尽の貴族たちや、(現実から)疎外されているインテリジャーナリストの世界ですから、思索、理屈、ポーズ、というのはお似合いだと思いますよ・・(^^)
杉江博愛さんももともと資産家のご出身だし・・(^^)
コメントへの返答
2014年2月2日 8:40
日本人は向こうの国の概念を、時に過評する時があります。
僕もジョンブルになりたい、とは書かずに、ジョンブルとはなんだろうと、書いてみました。

疎外と言う言葉も面白い。疎外感とは言いますが、阻害するのとはまた違う。
杉江さんと言うのは水戸のタクシー会社の息子さん。地方のジョンブルクラスでしょう。
水戸一という学校が変わっていて、地方のナンバースクールで、そこから私立に行くってコースは、私にちょっと似ていますね。
2014年2月1日 22:32
いつもながら、突き抜けたウェットなラテンの感覚ですねぇ。(笑)
私は収入(無いと遊べない)と拠り所(帰属意識以上に、近隣者欲しさ)のために退職は留まりましたが、感覚的には近いと感じます。もっとも、私は保守的で、英国人的精神により近いと思っていますが。
×イチ独身なので、飛行機買ったり、フェラーリ買ったり、世間的には自由奔放です。が、見かけ以上に結構深く考えてます。
単身赴任で家族のために車の無い生活、職業人としてのプライドのために自身を捨てて買う車。
肯定も、否定もしないけれど、難しいですね。何も間違ってはいない。
私は・・・ 行けるところまでMTで行きますヨ。自分が気に入った車に乗りますヨ。頑張っても時間はそんなに永くないでしょうし。
サラリーマンですから残りの収入も計算できます。なのに震災の渦中、被災者を思って散財してしまう。たぶん、生涯止まない「ジョンブル精神」です。やせ我慢になっても。
コメントへの返答
2014年2月2日 10:25
お久しぶりです。
今回の投稿は、ご自由に意見を述べて頂いて構わないと思います。
私は最初想像していた、孤高な狼のような姿よりも、もう少し丸かったようです。
しかしジョンブルというのは皮肉をユーモアととるくらいの、したたかさ、老獪さも込められているのでは。
好きなことに好きに生きるのも、またよしですが、上の方が少し書いていますが、ジョンブルには元々の支配階級の匂いが漂っており、そのあたりから、行動の説明責任も、しなければというより、含まれているのかと思います。
妥協、肯定、自分の道。
男は歳を取ると、現実と理想の差をはっきりと認識します。
飛行機の趣味をされるなら、頭の隅にいつもある、自分のエンディングのことです。
サラリーマンという物も一つの道であり、高額な収入も、10代の頃の教育から続いた一つのリザルトに過ぎません。私は最後まで飼い犬で終われなかったことは、諦めつつ息を吐いて、今日も生きているなと感じている、一匹の動物で、そして思いを馳せると、そんな感じかな。

プロフィール

「青春と自動車 http://cvw.jp/b/176891/48681575/
何シテル?   09/28 04:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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