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2015年10月22日

気ままなディーゼル放談

気ままなディーゼル放談   個人的には、結構多くのディーゼル乗用車に乗ってきた。
  ・いすゞFFジェミニ    :4EC1-T 1487cc 渦流室式 直4 70ps/5000rpm 13.8kgm/2500rpm
  ・いすゞジェミニ     :4EE1-T 1.7L 渦流室式  直4 88ps/4500rpm 17kgm/2500rpm?
  ・いすゞファーゴバン   : 4FG1  2.4L 渦流室式  直4
・いすゞビッグホーン : 4JB1-T 2771cc 直噴式   直4 115ps/3600rpm 24kgm/2300rpm
・トヨタエスティマエミーナ:3C-T 2184cc 渦流室式  直4 100ps/? 22kgm位/2200rpm

 ターボ付き車は、同級ガソリン車を若干上回る豊かなトルクと燃費の良さ、軽油とガソリンの価格差も今より大きくて、音振動も改良が著しく、それなりにメリットのある時期だった。
 ただ、高速道路の合流とか、負荷がかかる場面では煙幕のように黒煙が出て、ちょっと気恥ずかしい気持ちになったのも事実。
  
  エミーナは、2005年ごろだったか、車検を取ろうと見積もったとき、40万円の数字が出てやむを得ずシエンタにした記憶がある。

  このころから、新車でのディーゼル乗用車は、排ガス規制から、ほとんど壊滅的だったように思う。
  
  S50年ごろ、中学校の技術家庭科の先生は、「空気中に窒素がある以上、NOxの発生は防ぎようがない。自動車の排ガス対策は困難を極めるであろう。」とため息をついた。
  ところが、そのころガソリン車でも達成が難しかったアメリカのマスキー法を、セドリックディーゼルがクリヤする時代があったような気がする。後処理なしでは、(黒煙を考えなければ)ディーゼルのほうがクリーン、なんてこともあったのだ。

  ガソリンエンジンにとって幸運だったのは、三元触媒が現れ、実用になったことだ。Air/Fuel比を理論空燃比に保てば、HC,CO,NOxはH2O,CO2,N2になる。

  さて、(古典的)ディーゼルは常にAirはいっぱいに吸って、出力はFuelの量だけでコントロールする。しかも上死点近傍のわずかな時間で空気と混ざり合わなければならない。理論空燃比より空気を過剰にしておかないとすすが出てしまう。常に空気過剰の状態、しかもその比率が変わってしまう。

  すすはなるべく出ないようにターボでたくさん空気を送って、噴射もコモンレールで改良してよく空気に混じるようにして、それでも出る分はDPFでとらえて、とらえきれなくなったら排ガス温度を上げて強制的に燃やしてしまえば良さそうだ。
  
  問題はNOx。空気、つまり酸素が過剰な中で、NOxをN2とO2にするのは無理な注文だ。水のあるバケツの中で雑巾を絞って雑巾を乾かすのは不可能なのと似ている。
 NOxをため込むことなら、ある一定限度まではできる。しかし、いつか飽和する。したがって、限度を見計らってわざと排気行程あたりで燃料HCを無駄に吹いて、NOxをCO2,H2O,N2としてあげなければならない。ストレスをためすぎると病気になるから発散しなければならないのだ。当然、燃費は低下する。
  例の問題は、この辺を嫌ったのではないだろうか。

  尿素水(ほしいのはアンモニアNH3)でNOxをN2,H2Oとする方法もある。火力発電所では以前から光化学スモッグが予想されると使用していた。尿素水は燃料消費の5パーセントぐらいだそうだ。
尿素水は250円/L~80円/Lらしいから、113円/Lの軽油は最悪12.5円/Lの尿素水コストが加わり、実質125円/Lの燃料となってしまうorz
 ディーゼルによる燃費向上の絶対額の大きいトラックならまだしも、乗用車では気の重い話ではなかろうか。したがって尿素水方式でも、ずるを考えてしまうわけであるorz

マツダのSKYACTIV-Dはどうなのか。DPFはある。すすがたまったらある速度以上で元気よく走ってください、とのこと。NOxは後処理なしだって。それで国内の規制は通っているのだから立派だ。ディーゼルとしては驚異的な低圧縮比14.8がみそらしい。
デミオD(6AT)に早速試乗してみたf(+_+)☆\(-_-#)

 圧縮比が低くて始動は苦労するのかと思ったら、予熱なしでいきなり始動。低圧縮でも始動性がいいのは、この人の技術が関与しているらしい。どこかにいすゞのDNAが埋め込まれていると思うとうれしい。しかも、始動直後から意外と静か。わがPOLOのアイドリングより車内、車外ともにずっと静か。

 加速。踏み込みの浅い部分では、緩慢。なんじゃこれ、と思って少し踏み込むとスイッチが入ったようににわかに元気になる。この辺は好みが分かれそう。高速の合流でぐんと加速。おお、煙幕を張らない。こんなディーゼル初めてだ。しかも、250Nmの分厚いトルクは楽々と合流に安全な速度まで達する。素晴らしい。
そして、恐ろしいことにこんな数字を出してもらっている自分がいる。

お金の工面が付きさえすれば、次はこの車だな、と思った。

 試乗が終わり、少し冷静になってPOLOに戻る。
シートの出来はPOLOのほうがいい。
リニヤな加速フィールもPOLOのほうが好きだな。
そして、燃費。DEMIO-Dの燃費計は15.8km/Lを指していた。試乗車すなわち街乗り主体で不利とは思うが、驚くほどでもない気がしてきた。
POLOだって、夏場はレギュラーガソリンで14km/L程度いくし・・・。
 今度はデミオDのMT車にも試乗してみる必要はありそうだ(笑)
 
  

  
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Posted at 2015/10/23 01:40:56

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この記事へのコメント

2015年10月23日 1:45
こんばんは(๑⃙⃘◡̈๑⃙⃘)˖˚ ͙ෆ
いすみ鉄道ですねଘ(੭´ ꒫`)੭̸*
コメントへの返答
2015年10月24日 8:56
ご存知でしたか(^^)
「鉄分」多めですね(笑)

機関はDMH17H、8気筒17Lの排気量で180馬力・・・驚異的な低馬力、これを1両に2台積んで壮絶なサウンドです。

高校のころは同型車両にゆられて3年間、通学しました。そんなせいかディーゼルサウンドには慣れっこで、許容できてしまいます(笑)
2015年10月23日 2:10
デミオディーゼルのマニュアル、私も考えています。

ですが、25万キロを間近にした今、こうなったらとことん乗ったろやないかいっ!と言う自分がいます。

さて、次の車検、どないしまひょ…。
コメントへの返答
2015年10月23日 9:05
私の場合、実は、年間走行距離を考えると、ディーゼルで元をとるには微妙なセンです(苦笑)
でも、あまのじゃくなので、人とは違う原理で動く内燃機関、そんな車に興味があります。
初期投資の元をとるのに長期間かかったとしても、新世代のディーゼルは圧倒的なトルクでぐいぐい引っ張るドライブフィールも魅力です。

とはいえ・・・私のPOLOも、ずいぶん手を入れて健康を取り戻し、今のところ調子がいいですし、どっしりとした乗り味は捨てがたいのです。
財布に致命的な故障でも表れない限り、「骨までしゃぶってやろうか。」とも思うのです。
2015年10月23日 9:47
おはようございます(๑⃙⃘◡̈๑⃙⃘)˖˚ ͙ෆ
鉄道は見る鉄、乗り鉄です^_^
特に貨物とか好きすぎてヤバイです(੭ु ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭ु⁾⁾
コメントへの返答
2015年10月23日 11:36
こんにちは!
貨物好きな人って、なかなか貴重です(^^)

信州で使っているガソリンも、かなりの割合で川崎あたりから貨物で運ばれてきます。
当社はローカル私鉄ですが、JR貨物さんの強力な機関車ブルーサンダー(EH200)が石油を運んできてくれます。

 私は乗り鉄が昂じて、電車の運転免許(甲種電気車)を取りました。(いまは地上勤務ですが。)
 以前はディーゼル車両はうるさくてトロ臭くて、そのわきをさっそうと追い越していく電車にあこがれてそうしたわけですが、今では直噴ディーゼルターボの小海線はいい勝負です。レースじゃないってば(笑)
2015年10月23日 11:40
鉄のお話出来るなんて神的な(๑⃙⃘◡̈๑⃙⃘)˖˚ ͙ෆ
私は福島に住んでたことがあったので金太郎から北斗星、カシオペアも見れました♡
今は桃太郎の釜の音に癒されてます♡
タキ好きです^_^
コメントへの返答
2015年10月23日 12:56
鉄が本業なので(笑)
電車免許取る前は、車両の検査修繕をやってました。古い車両のメンテはなかなか大変なのです。
POLOもその性癖?でいじってます(笑)

平地の幹線筋の列車たちが見れてうらやましいです。
ここらでは、山国仕様の車両しか見れません。
タキ好きって・・・筋金入りかも(笑)
2015年10月23日 20:26
プリウスのショックをいすみ市のショップで加工してもらいました。
しばらく線路を見ていましたが、いすみ鉄道の車両を見たのは一度だけ・・・

栃木ですと烏山線がディーゼルですがハイブリッド車両もあるみたいです。

デミオを良い車ですが、試乗したところディーゼルはちと鼻先が重い気がしました。
雪道の下りで曲がらずに真っすぐ進んでしまいそう・・・
逆に上りはガソリン車よりはトラクションがかかってくれそうです。
コメントへの返答
2015年10月24日 8:56
まあ、ローカル線のダイヤは、需要に合わせて設定するので・・・特に日中は間隔があいてしまうと思います(^^;

烏山線は、蓄電池電車というZEV・・・新しい試みです。架線(電源)のある駅に到着したときに充電し、架線のない非電化区間を電力のみで走ります。時刻表をみると普通のディーゼル、小海線のハイブレッドも含め列車番号が~D(主たる動力はディーゼル)ですが、烏山線の該当列車は架線がないのに~M(電車)なんですよね。ってマニアっぽくてすみません。

鼻先の重さ・・・確かに若干は感じましたね。
以前のFFジェミニほどではありませんが。
FFジェミニでは、実際、スキー場への登り道はFFで十分行けると自信を持ったその帰り道で怖い思いをしました。
2015年10月24日 6:30
ディーゼル車、意外なところで逆風が吹いていますが、どう収まりがつくのでしょうね。
ヨーロッパでも、ディーゼルのシェアが落ちると言われていますが、大型エンジンでは当面無くなることはないでしょうし、大量に残っている既存の車をどうするのか。注目したいところです。

デミオD、試乗されたのですね。新型(DJ)は、ディーゼルの評判が高くて、販売店によると当地では7割近いのではないか?という話でした。
個人的にも新型デミオは注目度が高かったのですが、あれこれ調べているうちに方向性が変わってしまいました。(笑) 
いまのところDEが絶好調なので試乗もしていませんが、もし買うのであればガソリンのATかな、と思っています。ディーゼルは確かに良いと思いますが、自分が乗るには(価格を含めて)少し過剰かな・・という気がしています。
コメントへの返答
2015年10月24日 9:39
ディーゼルはクリーンディーゼルといえども、原理的に、厳密なレベルで排ガス性状をガソリンエンジンと比べられたら、とくにNOxでは不利です。

一方、原油からはガソリンも軽油も一定分量出てきますから、両方を適正なシェアで消費するのが賢明かと思います。あっ、マツダのHPみたいな論調だ(笑)

試験のときだけクリヤするようなズルはもちろんいけませんが、ディーゼル唯一のメリットの燃料経済性までスポイルするような特定区域だけ特別に厳しい規制のありかたも疑問です。
その区域だけ厳しくする科学的根拠があるなら、そこではあっさりと別のパワーソースの車にするしかないでしょう。

乗用車にディ―ぜルを積むとなると、重量バランスも、初期投資とランニングコストのバランスも、DPFのケアや音・振動等いろいろと難しいですよね。
しかし、今回、いろいろと感銘を受けました。経済的に元を取るのに多少時間がかかっても、豪快なトルク感は同級ガソリン車にはないものですし、困難と闘った技術者の意気込みみたいなものも買いたいと思うのです。いまのところ財源のめどがたたないので絵に描いた餅ですが(笑)

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 keyponとは、昔本家で飼っていた、ねこの名前です。  今は2匹のねことVIVIO,GEMINI。最近の車の進歩も感心しますが、やっぱ体質が受け付けな...
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