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2013年06月15日

※アラフォー以上対象ブログ 狂乱のバブル前夜『ピットイン』

※アラフォー以上対象ブログ 狂乱のバブル前夜『ピットイン』 創作シリーズの閑話休題です。
今となっては昔のこと。日経平均株価は30,000円を超え、F40には2億円のプライスタグがつき、東京都の地価だけで世界中の主要都市を全て買い占めることが出来たと言われるほど、日本は世界最大の資産国家にのし上がり、この世の春を謳歌していた80年代後半~90年代前半。
その後、日銀の当時総裁だった三重野氏の総量規制通達によってバブルが弾け飛び、銀行の国有化やなんだので特効薬がないばかりか、停滞した利息や賃金などの後遺症を抱えながら、今日を迎えていることはご存知のとおり。

景気もよければ、モータリゼーションも盛り上がるのは当然でして、車関連書籍も百花繚乱だった当時の、懐かしい雑誌をいくつか古本屋で発掘いたしました。

その雑誌とは、カーライフ情報誌『ピットイン』
当時、ベストカー、ホリデーオート、CARトップと並び、人気を博していた新車情報月刊誌です。

私の勝手な認識では、ベストカーは面白企画とナンパが中心、ハイソカーの造語を発信したホリデーオートはドレスアップ、CARトップはとにかく性能テストに軸を置き、そしてピットインは割と真面目に車情報を取り上げていたと記憶しています。

その時代を映した鏡とも言うべき、4冊の表紙を時系列にご紹介。

まずは、1984年8月号



ピンクのオーバーオールは今やママドルとして活躍している、デビュー当時の菊池桃子。
名作『パンツの穴』には大変お世話になりました。
幻のバンド、『ラ・ムー』を結成して黒歴史を刻むのはもう少し先の話。
表紙の通り、国産初のミッドシップ、初代MR2が大注目のトピックとして、車雑誌を席巻していた頃です。
スタリオンのGSR-Vやピッアツアターボがニューモデルと、リアルタイムでなかったのが悔やまれます。

そんな私は、中学に入学し、BE-BOPの真似事をしながら相当いきがっていた、ニキビ面のハマグリ坊主でございました。


お次は、1984年11月号



表紙は正統派アイドル北原佐和子。
AT車の500kmロングテストに借り出されたラインナップが、これまた泣かせます。
160psでスーパーパワーでしたから、200psオーバーのその衝撃たるや、以前ブログにてご紹介したとおりです。
車検も非常に厳しい時代で、ディーラーでもマフラー交換してあるだけで整備お断りなんてことも。
シビックもCR-Xも、V-TECはおろか、名機ZCを積むのはこれからです。


さ、ドンドン参ります、1985年6月号



昭和丸出しのカバーガールは、バラエティアイドルの先駆者、松本明子。
初代アルシオーネの海外試乗がトップ記事です。
DOHCのメカニズムが大々的に取り上げられ、ターボかツインカムかの論争に決着がつきだした頃ですね。
結局、結論はツインカムターボになるんですけど。
セリカXXの次期モデルがXX3000GT(勿論、SUPRA)として取り上げられ、ZもVG30がツインカムターボになるのではないかとの、パワーウォーズへと突入していく熱い煽りがこれでもかと踊っています。
ちなみに、感激SCOOPと題されたBMWのスーパーモデルとは、初代M5です。


最後は、1987年1月号。
これまでのB5サイズが、差別化を図る目的なのか、A4へとサイズ変更されています。



表紙の中山美穂風の顔出ちをしたモデルは、斉藤しおり。当時のAV嬢や扇子片手にお立ち台で踊っていたお姉ちゃん達は、皆こんな感じでした。
肝心な中身はと申しますと、バブル黎明期にふさわしい、豪華で勢いのあるコンテンツが盛りだくさん。
ちなみに、目玉企画である85'-86の最優秀車に選ばれたのは、表紙のGT-FOUR、、、ではなく、
エポックメイキング満載の2代目ソアラ、、、、は3位、VG30DEを積んでリアルスポーツ回帰を謳ったZ31は11位ということで、1位はルーチェでございました。

当然、カーナビなんてものもなく、数ページにわたりグライコ特集が組まれていたり、ペンフレンド募集コーナーには、顔写真に住所と電話番号まで掲載されるなど、個人情報管理だのなんだのでバカ基準だらけになった現在に比べると、とにかく鷹揚な時代。

その時代を象徴する記事がこちら。



ああ、なんだろう、昔の恥ずかしい手紙とか写真を見られた時のような、この言われなき辱めを受けたのに似た気分は・・・
『ナウい』だなんて言葉を画像入りでUPしたブログ、この24時間以内では、世界中でこれだけじゃないかと思えてまいりました(脂汗)
最近では、生まれてきた娘に『今鹿』と名づけ、『ナウシカ』と読ませる親が出てきたりと、ナウいもそう捨てたもんじゃ、、、、いやいや、センスはともかく、キラキラネームは親としての浅慮の最たるもの。
ちなみに、一番驚いたキラキラネームは『金星ちゃん』でして、読み方は、なんと『マーズちゃん』。
せめて、ヴィーナスちゃんだろと突っ込みつつ、やさぐれないことを切に祈らんばかりです。

少々、脱線しましたが、死語の代表格『ナウい』は、少し前に出回った、『アゲアゲ』とか、『イケてる』のそう遠くない未来なのかもしれません。


ここから日本経済は、狂乱のバブルに向かって、一直線に突き進み、NSXやセルシオが生み出されるなど、日本のモータリゼーションも、ようやく世界基準に並ぶようになったのでした。

『ピットイン』は、バブル崩壊とともに部数を減らし、1993年に自身がピットインしたまま、リタイアしてしまいます。
私がやっと車の免許を取得したのが、二十歳を過ぎた1992年と、ピットイン廃刊の1年前のこと。
今でも、手元にやってきた初めての愛車Z31が、現役だったこの頃の古本を捲っていると、いつのまにか中古車情報サイトを検索している自分に気がつき、郷愁は尽ないばかりか、単なる懐古主義を超え、より一層募っていくのでした。


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Posted at 2013/06/15 23:16:32

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この記事へのコメント

2013年6月15日 23:52
『ナウい』のはATかMTか・・永遠の課題ですね~(笑)
コメントへの返答
2013年6月16日 1:52
かつさん、まさに、『ナウい』と誰も言わなくなった今、永遠のテーマになってしまいました(笑)
当時でさえ、使うのに抵抗があったので、こんなにナウいと書いたのは生まれて初めてです(汗)
2013年6月16日 3:26
『今鹿』で『ナウシカ』は凄いですね〜
そう言えば『八投』で『パチスロー』なんてのもありました(笑)
コメントへの返答
2013年6月16日 11:03
銀蔵さん、ええ、子供の名前にしてしまう心掛けは全く感心できませんが、ボキャブラ天国に是非出演していただきたいレベルです。
パチスローちゃんはいただけませんね。
就職先がかなり限られてきてしまいそうな感じです。音感的に男の子っぽいですけど、これが女の子だったら、パチンコちゃんで、まさか『八陰茎』!?
そういえば、この頃、1万発なんて言う芸人がいたような気が・・・

2013年6月16日 7:52
今でも普通に読めるのですが、、、(汗)
コメントへの返答
2013年6月16日 11:08
ZiLLさん、全く普通に読めてしまう私も同世代ということで!!
ATvsMTの記事も、渋谷で見つけた女の子100人に聞きました的な企画になりそうですけど、実はかなりメカニカルな部分に踏み込んで真面目に書いてあるんです。
しかし、どの記事も勢いがあって、クルマ熱が上げっていく様子が窺い知れる、資料的価値の高い古本でした。
2013年6月16日 8:52
ボルボ240ターボが635CSiを圧勝か~、フライングブロックと呼ばれた頃ですね。
結構かっこいいんですよね。
しかし318iが西独ハイスピードツアラーか。
び、ビミョー(笑)
コメントへの返答
2013年6月16日 11:21
ほろ酔いさん、記事を読み返してみると、圧勝でしたよ~当時のグループAにはR30やRX-7(SA)、スタリオンに加え、新規参戦がジャガーXJSでこれがまたかっこいい!!
フライングブロックはあの煉瓦に突っ込むCMですね。
318どころか、BMWをはじめとしたドイツ車は手放しで褒めちぎってまして、ドイツ車信奉というかコンプレックスが相当強かった時代背景が垣間見えました。
2013年6月16日 16:24
いや―、よくこういうネタを(笑)

この頃の雑誌ってみんなこういう感じだったですね。安い紙質でちり紙交換に迷わず出せるし?

ペンフレンドコーナー、しっかりチェックしてた気が(爆)
コメントへの返答
2013年6月16日 19:20
沼津の兄ィ~、そりゃもう、この頃のムーブメントは、国中上げての祭りですから、リアルタイムではないにしろ、インパクトだけは刻まれています。

紙は確かに、それほど質の良くない、少年ジャンプとかの色紙と同じでしたね。
廃品回収で逆に拾ってきたりして、増えて困ったことも(笑)

ペンフレンドコーナー、顔と素性がはっきりしている分、まさにFACEBOOKの走り!!
文通していた時の恥ずかしい過去をひたかくしにしている友人、数名ほどおります(笑)
2013年6月16日 23:01
そういえば私はクルマ乗り出すまでは書籍。

クルマ乗り出したらもうネットでしたね・・・・

免許持つ前はカーセンサーで、欲しい車読み漁っていました(笑)
コメントへの返答
2013年6月16日 23:18
rebitaroさんも、ご自身のカーライフの節目と紙からネットへの過渡期を体験されている、私より随分と若い世代ですから、こういうバブル前の雑誌や出来事とかは、昔話か常世のように感じられているかと。
カーセンサーの、薄い紙を捲りつつ、折り目を入れて何度も見直す、あの感覚が楽しんですよね!
あの頃、ボロボロになった中古車情報誌が部屋の隅で山積みにされていくにつれ、オーナーになるんだという実感が増していきました(懐)


2013年6月17日 15:38
懐かしいですね~

初代MR2は限界が来るといきなりクルクル回っちゃったものでした。
友達が社会人になってすぐにスーチャ付を新車で買ったのですが、酷い上司に耐え切れず殴ってしまって、異例の新人即海外勤務になったのを思い出します(爆)

で、斉藤しおりが分らないので、私はまだまだ若いのでしょうか??
でも、「銀座ナウ」は分ります(爆)
コメントへの返答
2013年6月17日 18:15
Nakagawaさん、ありがとうございます。

初代もピーキーでしたけど、2代目の初期型はベスモバトルでは、ドライバー全員が敬遠するほどの挙動でしたよね。
そのご友人、まさにスーチャー付きに迫る姿勢変化!!

斉藤しおりは、私も記憶に少しある程度でしたので、あまりメジャーにはならなかったかかと。
銀座ナウをご存知というだけで、それはもう(笑)
2013年6月18日 2:09
1985年以前は日本製自動車の馬力表示は、グロス値表記。
エンジンの出力表記がネットとグロスの違いが大きく、323やゴルフGTIなんか馬力たいしたことないのに速いなって思っていました。
実際に運転してみてもその差は歴然でした。
大学卒業時86を新車で買った世代です。(笑)
コメントへの返答
2013年6月18日 12:09
Pockeさん、そうなんです、グロスからネットへのちょうど移行期でして、欧州車がSAE表記だったのに対し、同じ馬力なのに随分と動力性能が違うのは当然だったんですよね。
実質、200psオーバーはトヨタ7Mターボでしたので、2代目ソアラが登場した時は、どの雑誌も1年間ぐらいその特集だった覚えが(笑)
新車の86をご経験されているとは、うらやましい!!
また今度、オールナイターズの秘蔵グラビア、拝見させてくださいませ☆

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「世の中、捨てたもんじゃない http://cvw.jp/b/192969/48592459/
何シテル?   08/10 22:33
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
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