またも名優、逝く・・児玉　清氏、逝去

今朝、ニュースを見ていると、
またも訃報が伝えられました。

ＡＢＣ朝日放送の長寿クイズ番組「アタック２５」の司会を
番組スタート時から36年間勤め続けた、児玉　清氏が、
17日に胃ガンのため、お亡くなりになったということです。

享年77歳でした。

2か月前に胃ガンが見つかったものの、肝臓に転移しており、
手術不能な状況で、抗がん剤による闘病だったそうです。

私は、児玉さんの事を実はアタック25の司会をされていることから
司会業が本業なんだと思っていましたが、実はちゃんとした俳優さんなんですね。

「アタック２５」がスタートしたのが1975年だそうですが、
私が初めてこの番組を見たのが、7歳の頃。

ちょうど病気で半年入院していたんですが、日曜日の午後1時25分に、
同じくＡＢＣ朝日放送の長寿番組「新婚さん、いらっしゃい！」の後に続く形で
スタートする、全国ネットの、大阪発のこの番組、

日曜日のお昼は児玉さんの「アタック・チャーンス！！」という
あの右腕の握り拳を見せるポーズのあのセリフが今も記憶に残っています。

もう36年もやっているんですね、その番組の司会といえば、というのが
児玉　清さんでしたが、

俳優業をされていた記憶がないんですよね、この頃。

ただ、ここ数年は司会業の傍ら、俳優業もされているのは知っていました。

木村拓哉さん主演のテレビドラマ「ＨＥＲＯ」では、
主人公、木村拓哉さんを陰で支える理解者、鍋島次席検事の役をされていましたが、
私にはこの児玉さんの姿が、俳優業としての印象が強いです。

児玉さんはその雰囲気から、温かい周囲を優しい気持ちにさせるような、
何とも言えない温厚な雰囲気を持った方で、
ドラマでも、どちらかというと、優しい、でも、ドラマの中では重要な役割を持つ
役をされていた記憶があります。

最近、体調を崩されて、「アタック２５」の司会を降板するという話を聞いてはいましたが、
あまりにも早い訃報でした。

児玉さんの物まねで大ブレイクした、漫才の「博多　華丸・大吉」の二人も、
今回の児玉　清さんの逝去の、テレビの囲み取材で、

「児玉　清さんは自分たちにとっては、無くてはならない方で、
　今の自分たちがあるのは、間違いなく、児玉　清さんがいてくださったからです。
　今回の訃報を聞いて、大変ショックで、つらい気持ちでいっぱいです。」と、
コメントを残していました。

華丸さんは、

「以前、児玉さんにお会いした時、自分ではあまり（華丸さんの）モノマネは
　似ていないと思うんだけど、女房や娘がそっくりだ、っていうんですよ」

と、笑顔で話してくださったのが印象的でした、とつづっていました。

実際私も、「アタック２５」の、「芸人大会」で、遂にクイズ解答者で出演した
華丸・大吉の、華丸さんと、児玉さんの2ショットを見る事が出来、

児玉さんが、アタックチャンスに入る前に

「実は、今回、華丸さんがこれ（アタックチャンス）をしたいとのことですので、
　今回は2人でさせて頂きます。」といって、

児玉さんと、華丸さんの2ショットによる、「アタック・チャンス」が見れたのが
印象に残っています。

一方、今朝のＡＢＣの番組でも、児玉さんの訃報が大きく伝えられました。

特に、アタック２５の収録が朝日放送でしたので、児玉さんとは縁の深い局です。

この朝の番組でも、司会のＡＢＣアナウンサーの方が、
「いつも局で、児玉さんとお会いするんですが、その時はかならず、
　自分のような者にも深くお辞儀をして、丁寧なごあいさつをして下さいました」と、
児玉さんの事を話していました。

アタック２５の収録中のエピソードとして、児玉さんは
収録の合間で、スタッフや解答者の方々にキャンディを配って、疲れをほぐしていたと
いう事でした。

児玉　清さん、お疲れ様でした。

心からご冥福をお祈りしたいと思います。