バンクーバーの朝日

昨年観た映画で素晴らしかった「ぼくたちの家族」の石井裕也監督と妻夫木聡主演の再タッグ。
若い才能は素晴らしい。

戦前、カナダに実在した伝説のチーム、その栄光と奇跡の記録。

19世紀初頭、多くの日本人が移民にわたったバンクーバーで生まれた日本人の野球チーム「バンクーバー朝日」。
差別、貧困、戦争による日本人排斥。
その中でもがく日本人たちの様子を、野球チームを通じて描いている。

親たちの移民第１世代と野球をやっている移民2世たち、差別をする側のカナダ人と差別される側の日本人。
そんな対立の構図が、ひたむきに野球に向き合うことで、徐々にかわっていく様が丁寧に描かれている。
単なる野球映画というよりは青春映画といった感じ。
ただ、チームスポーツの映画という意味でも大事なことを描いていると思う。
85点。全くストーリーに絡まない宮﨑あおいの存在感w