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2018年12月04日

幸手クラシックカーフェスティバル 2018 <後編>

幸手クラシックカーフェスティバル 2018 <後編> ということで、前回からの続きです。

今回何が驚いたって、このクルマの存在でした。





コニー 360



現在は日産グループ傘下にある、愛知機械工業製です。

これには本当に驚きました。

正直なところ、ナンバー付きのコニーは日本に存在しない、そのくらいの勢いで思っていましたから。





夏に行った日本自動車博物館に展示されていた、コニー360バン。

実車を見たのは、これが初めてでした。

これでも、希少なクルマを見られたものだと喜んでいたのですが。

それなのに、まさか幸手でナンバー付きが見られるなんて!

このクルマ、見た目から判断すると、当時主流だったFRに思えますよね?

実際のところ、シャーシはこんな感じです。






前から、エンジン、プロペラシャフト、デフと、レイアウトはFRと同じです。

ですがエンジンが、前輪のところにはありません。

シートの下、つまり車体の中心あたりにあります。

この様なレイアウトは、アンダーフロアエンジンと呼ばれています。

重量物であるエンジンが重心近くにあるので、旋回性は高いでしょうね。

でも商用車なので、あんまり関係ないですが。


エンジンがシート下なので、高さのあるエンジンは入りません。

その為、水平対向エンジンが採用されています。

水平対向エンジンといえば・・・





中島飛行機をルーツとする、スバルですよね。

実はコニーにも共通点があります。

それは・・・






愛知機械工業も、愛知航空機からの流れを汲む元飛行機屋さんなのです。

そういえば、ドイツの元飛行機屋さんBMWも、バイクで水平対向エンジンを作っていますね。

飛行機屋さんと水平対向、何か関係があるのでしょうか?

そういえば、こちらも水平対向エンジンを使っています。





トヨタ スポーツ800


通称「ヨタハチ」です。

既存の市販車をベースに、スポーツカーを作り上げています。

それ故、大幅なパワーアップが見込めない為、徹底的に無駄を排除する方法を選択。

狙うは、空気抵抗低減と軽量化です。


メーカーのトヨタですが、ここは航空機メーカーの流れは汲んでいません。

ですが、航空機の影響を受けていると思われる、空力を意識した丸みを帯びたボディデザインを採用しています。

ヘッドライトには、プラスティック製カバーまで取り付けるという徹底ぶりです。

その結果、空気抵抗係数(cd値)は0.35以下。

後の初代MR2、2代目セリカXX(リトラのモデル)と同等になっています。


軽量化の対策は、ボンネット、ルーフ、トランクのアルミに変更。

その結果、車重はベースのパブリカからはマイナス20kg。

当時ライバルと目されたホンダ S600に対して、マイナス115kgも軽く仕上げられていました。

その低い空気抵抗、軽量ボディ故に、レース中の燃費も優れておりまして。

その特性を生かした耐久レースでは、大活躍をしていました。

特に印象的だったのは、1967年のこのレース。





第1回 富士24時間レース 



ルマン、スパ フランコルシャン等に続き、日本では初開催となったこのレース。

スポーツ800は、トヨタ2000GT 2台に続き、総合3位、クラス優勝を獲得しています。

燃費の良さを武器に、ピットイン回数を少なくして善戦した結果の賜物です。






このクルマを製作していたのは、トヨタ系列会社の関東自動車工業。

実は生産のみならず、開発もトヨタと共同で行っていました。


このクルマが水平対向エンジンなのは、ベースとなったモデルから流用した為です。

それが、こちら。





初代パブリカ(UP10系)



カローラ誕生以前、トヨタの大衆車を担っていました。

ところでクルマ、なぜに水平対向エンジン?

トヨタは飛行機屋さんでもないのに。


理由は、開発時参考にしたシトロエン 2CVに倣ったからとか・・・

あるいは、同じ中京エリアの某航空機メーカーの関与があったからとか・・・

諸説いろいろある様です。


スポーツ800が関東自動車工業製なので、パブリカも同じだと思っていました、

こちらが、パブリカの車体形式プレートになります。





えっ! セントラル自動車? 


どちらもトヨタ内製でないことにも驚きでしたが、まさか別の会社で作っていたとは。

今回見るまで、全く知りませんでした。


ですが、この関東自動車工業とセントラル自動車。

2012年、トヨタ車の部品を製作していたトヨタ自動車東北も含め、3社合併しています。

これが現在の姿です。





トヨタ自動車東日本




宮城、岩手、静岡の工場で、C-HR、アクア、ポルテ等を生産しています。


関東自動車工業といえば、AE86の生産をしていました。

実はAE86、この関東自動車工業製とトヨタ自動車田原工場製の2種類があるんですよ。
ブログ一覧 | イベント | 日記
Posted at 2018/12/04 10:00:58

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この記事へのコメント

2018年12月4日 12:31
パプリカ、スポーツ800、初代カローラ、以上の主査をしたのが長谷川龍雄氏で、もとは立川飛行機の航空機技師でした。多少なりとも長谷川氏の航空機で培った技術が車にも反映したのでしょうかね!
コメントへの返答
2018年12月4日 14:54
こんにちは。
コメントありがとうございます。

さすが、良くご存知で。
ヨタハチがこういう技術アプローチになったのは、長谷川さんの経験が活かされている様ですよ。

飛行機屋さんに憧れていたホンダは、こういう技術がなかったので、得意なエンジンパワーで押し切る方法を選択しているんですね。

クルマの作り方で、いろんな方法からあったので、個性的なものが作れたのでしょう。

2018年12月4日 12:44
こんにちは。
コニーがアンダーフロアだったのはビックリでした。ボンネットもあるのに何でこんな整備性のワルいレイアウトだったんでしょう。グッピーの流用だったのかな?
コメントへの返答
2018年12月4日 15:02
こんにちは。
コメントありがとうございます。

本当ですよね。
シャーシを見ると1ボックスみたいな大きい荷室を作れそうなのに、なぜやらないのか?

あのフロントボンネットの下には、一体何があるのか?

興味が湧きますね。

グッピーは、同じミッドシップですが、200cc単気筒と小さく、しかもモノコックでした。
この2台、あまり共通点はなさそうです。
2018年12月4日 16:31
こにゃにゃちわわにゃ(^^)

関東自動車工業と言えば、センチュリーが筆頭に上がってくるのはオイラだけ?(^_^;)

初代パブリカは、中学の時の音楽の先生が乗ってたにゃ(^^)

先日のフェローピックアップと言い、このコニーと言い、昔のピックアップトラックは可愛くて好きにゃ♪
コメントへの返答
2018年12月4日 18:02
こんばんは。
コメントありがとうございます。

あっ、その番組。
日曜夜に放送していた「知られざる世界」ですね。
実は私、その番組を見ていなかったのですが、関自工のCMはYoutubeで見ました。

昭和30年代で軽トラと言えば、まだピックアップが主流ですね。

前回のハイゼット然り。
マツダもポーターと、キャブオーバーはわざわざポーターキャブと名前を付けて、両方ラインナップしてましたから。

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