
ゴーンさんのニュース、びっくりしました。
日本では誰も助けられなかった日産の負債を、わずか4年で完済。
その手腕は評価に値しますが、その後、権力の集中が問題となり。
まさかそれが、こんな形で終結するとは、想像もしていませんでした。
さて本題です。
今月は、埼玉にて立て続けに開催されたイベントに、行ってきました。
余談ですが、こちらの要望を言わせて頂ければ、連日ではなくて、せめて1週間ずれてくれると有り難いんですよね。
群馬から似た様な場所に2日連続で出掛けるのも、ちょっとなんだかなぁと。
こんな私でも、さすがに週末2日出掛けるのは、ちょっと気まずかったりしますし。
まずは、埼玉県北本市で開催されたイベントから。
デロリアン DMC-12
もちろん存在は知っていました。
でも、あの映画、1度も見たことがありません。
すみません、なのでこのクルマに特別な思い入れがないのです。
以前もどこかで見ているのですが、スルーしてました。
あっ、そういえばこのクルマ、ステンレスの無塗装でしたよね?
近付いて見てみました。
えっ! 全身ヘアライン加工なんだ!
型キズ消しに、プレス後にヘアライン処理をしているのでしょうか?
そんな面倒なことはしないかな?
でもヘアライン処理をした材料をプレスすると、キズが付く様な・・・
このクルマの車体構造。
バックボーンフレーム+FRP製インナーボディに、スレンレスの外板を接着剤&ボルト固定なんだそうで。
これだと、単品部品のバラツキが大きくて、1台づつ現物合わせみたいな作り方だったのではないでしょうか。
先にそれぞれボルト穴を開けてしまうと、きっと合わない様な気がします。
クレスタ(GX71)
あのCMで有名なクレスタです。
ジョージ ウィンストン、CD買いました。
X70系といえば、今ではほとんどがマークIIです。
このイベントでも数台出展されていましたし。
そういえば、クレスタを見るのは初かもしれません。
しかもこのクルマ、ホイール含めてノーマルです。
今や非常に貴重なクルマですね。
エンジンは、「ツインカム 24バルブ」の1G-Gです。
やっぱり直6エンジン、カッコいいです。
そういえば、高校の頃。
数学の先生が、GX70 マークII グランデに乗ってました。
それのエンジンは、1G-Eのシングルカム。
なぜか授業中に愛車の話題となりまして。
「シングルカムとツインカム、どっちがいいか?」私に振られてしまいました。
「ツインカム 24バルブ」に憧れはありましたが、この時の答えは・・・
「先生の様に通勤メインで使うのであれば、シングルカムで十分です。
高いお金を払ってツインカムを買っても、T-VIS(可変吸気バルブ制御)の影響で「ツインカム 18バルブ」で使うことになりますよ」
先生は、自分の選択に自信を持った様で、喜んでおられました。
ただ、この回答が私の成績に反映されなかったことが、多少残念ではありましたが。
スバル 360
今、私の中では、もっとも気になっているクルマです。
これは1968年製と、最終型に近いモデル。
ということは、52型かと思われます。
本来であれば、ライトベゼル内側が黒なのですが、これは40型以前のものが付いていた様です。
ノーマル然としていて、好感が持てますね。
実はこのクルマ、非常に驚くべきものが装着されていました。
私は、初めて見ました。
写真はリアウィンドウです。
一番上に「TEMPERED」と書いてあります。
これの意味ですが、「TEMPERED GLASS」の略で、意味は「強化ガラス」です。
「自動車なんだから、ガラスなのは普通でしょ?」
確かにそうです。
ですが、元々スバル360のリアウィンドウは、軽量化の為、アクリルなのです。
ちなみに、隣にもう1台スバル360がありました。
そちらのリアウィンドは、本来のアクリルなので、この様な記載はありません。
それに若干白く曇っています。
ガラス仕様は曇りがなく、非常にクリアです。
それで、すぐに違いが分かりました。
オーナーさんに伺ったところ、どうやら輸出仕様はガラスらしいのです。
今までいろいろとスバル360を見ましたが、ガラス製は初めてです。
ベレット 1600GT
イベントでよく見かけるのは、DOHC搭載のベレット GT type R。
そんな中、OHVエンジン、しかも丸目2灯の1600GTは、非常に珍しいです。
4灯式よりも、シンプルでカッコいいですね。
ジェミニ ZZのテールパイプがセンターに近いのは、ベレットからの伝統なのでしょうか。
そして今回、もっとも驚いたのは、このクルマでした。
フェロー バギィ
昨年、鈴鹿で開催された、サウンド オブ エンジンで、初めて見ました。
ですがそのクルマは、かなり手の入った仕様でして。
これはびっくりする程、ノーマルです。
ホイールキャップまで付いています。
こんな仕様で今も残っているとは、感動です。
このクルマ、100台だけの限定車でした。
ですが、最初の企画はそうではなかったのです。
当初の予定は、
フェロー ピックアップのオプション部品という位置付けでした。
要するに、こういうことです。
まず、フェロー ピックアップを買います。
次に、このフェローのオプション部品になっているバギィのボディを購入します。
それをディーラーで換装するのです。
その後の日産エクサ問題にもある様に、車体の形状を大きく変更するものは、認可がされません。
エクサの場合、クーペかキャノピーかで、ハッチゲートの形状が変わるだけでアウトなのに。
バギィは、ピックアップの面影が全く残らない程の変化ですから。
いくら50年近く前とはいえ、着せ替えでは難しいですよね。
その為、ダイハツが予め換装した状態にして、限定100台として販売することになったのでした。
ベースがトラックなので、軽商用車の登録になります。
なので、この様な最大積載量の表記があるのです。
多分、これをトラックとして使っていた方は、いなかったと思いますが。
よく見ると、車体にガラス繊維が見えます。
これでFRP製だと分かりますね。
ボンネットに付いている、この2つのゴム。
最初はなんだか分かりませんでした。
フロントガラスを見ると、下側にヒンジが・・・
あっ、そうか! これはジープの様にフロントガラスが倒せる構造なんですね。
このゴムは、倒したフロントガラスの抑える台みたいです。
まさか、こんなノーマル然としたフェロー バギィが見られるとは。
だんだん出展車も固定化されていく中、まだまだ驚く様なクルマが出てくるものなんですね。