2月28日
マツダコネクトってどうなの?、という記事と、
3月10日
マツコネナビが御乱心する状況とは、という記事と、
3月12日
マツコネナビが御乱心するのはウチだけ?!という記事の続きです。
「車体側から得られるヨーレート情報や車速情報の誤差が大きいのは、マツコネナビの問題ではなく、もしかしたらウチの車の故障ではないか」という疑問が湧き、ディーラーに相談していました。
どういう状況でナビの方向がずれるのか、図で表すとこうです。
これが、ウチの車だと、ナビ上ではこのぐらい方向がずれます。
つまり、左右に90度曲がるとナビ上では「回りすぎ」てしまい、180度回ると210度ぐらいになってしまうというもの。
面白いのは、360度回転すると420度になるかというと、そこまでは大きく方向がずれません。
また、普段の運転では地図上の道路を走るようにマッピングされるので、位置や方向がズレても、走行していればすぐに正しい位置に補正されますから、3ヶ月間「時々位置がずれるなぁ」ぐらいに思っていました。
一応、納車直後に方向ズレ自体は認識し、ディーラーに相談し、CMUユニットの交換もしてもらったのですが症状は改善せず、最終的なディーラーからの返答は「マツダコネクトのナビはジャイロが搭載されていないので、こんなもんです」ということになっていました。
しかしある日、ディーラーの試乗車(アテンザ、CX-5、CX-3、アクセラも)では、私の車ほど大きく方向はズレないことに気づいたのです。
この状況をディーラーに認識してもらい、ディーラーの整備マネージャーはビデオまで撮って本部やメーカーに問い合わせてもらいましたが、マツダの回答は「改善しない可能性が高い」とのこと。
それでも整備マネージャーに交渉してもらい、本体側のジャイロセンサーが搭載されている「ハイドロリックユニット」を無償交換してもらうこととなりました。
ハイドロリックユニットは、ABSなどでブレーキの油圧を制御するユニットなのですが、
DSC/TCS(ダイナミックスタビリティコントロールシステム/ トラクションコントロールシステム)を作動させる際は、このジャイロを使って車の滑りを検出し、四輪の各ブレーキを個別に制御します。
マツダコネクトのナビは、このハイドロリックユニットのジャイロ情報を使っているのです。
4月3日にディーラーに車を預け、1週間 CX-3 PROACTIVE を貸し出してもらっていましたが、本日(4月9日)に帰ってきました。
結果としては、上記のような状況での「大きな方向ずれ」は無くなり、他の試乗車と同程度になりました。
まだ交換して日が浅いので、完治したとは言い切れませんが、少なくとも以前は方向ズレが大きかったこの状況に限れば、非常に良くなったのは間違いありません。他の状況でも良くなっているか、しばらく様子見しようと思います。
それにしても、マツダコネクトナビの「車体側のジャイロ情報を利用する」というのは、ある意味合理的ですが、ジャイロ交換となるとハイドロリックユニットを丸ごと交換しなければならないなんて、コストがかかりすぎます。
実は一般的な市販ナビもジャイロがズレているなんてことは結構あるのですが、地図情報を使って自動補正されるんです。
例えば地図情報では90度の交差点を曲がった時、センサーが110度と出ている様であれば、「このセンサーは角度が大きめに出る」とナビ側が認識し、センサー情報を補正する訳です。
マツダコネクトナビも、そういった自動補正を取り入れるべきだと思います(現状、やっているとは思えない)。
ともかく、マツダコネクトナビの最新版 Ver..59.000.448 でも私と同様の方向ズレに悩んでいる方がいたら、一度ディーラーに相談してみてはいかがでしょうか。
【続きの記事】
マツダコネクトナビの精度向上(ジャイロ交換)その後、はこちら。
ブログ一覧 |
マツダコネクト | クルマ
Posted at
2017/04/10 00:56:18