この件での前回記事はこちら。
マツダコネクト 方向ズレ対策ほか
https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/43166323/
結論としては、
再発しました。
ハンドルを右に切って360度回転すると、ナビ上では400度ぐらい回転します。
知らない土地で右左折するたびに脇道に入り込むのはやはり不便。
GPS が取得できない地下駐車場では狂いまくり。
例のごとく工場出荷時リセットすれば治るのですが、過去の履歴が消え、再設定し直すのも不便。
しかも遠出をすると大体起きるので、その度に、というのももう止めたい。
今回もディーラーで CMU のデータを吸い取ってもらい、解析を行うとのこと。
前回は同様にデータを吸い取ってもらってから、SASユニットの交換という指示が出るまで2ヶ月。
今回も次の指示が出るのは2ヶ月後か。
もちろん、リセットした直後から症状が現れるまでは、きちんと問題なく使えるレベルなんだけど、方向ズレが起き始めると工場出荷時リセット。
私はレンタカーを借りることも多いのですが、自車位置演算ユニット無し車だと、同じ症状のマツダコネクトも時々見かけるんですよね。
マツダは多分全然気づいていない。ディーラーもユーザーも「マツダコネクトなんてこんなもの」という意識があるから、報告は上がらないし、報告が上がらないからマツダ本体としては普遍的な不具合としては認識していない。
ディーラーや販社は当然だけど、マツダ本体にもマツダコネクトの不具合解析ができる体制や人材が揃っていないんじゃないかと思う。
もちろん、個人では優秀な人が多いのだろうけど、車メーカーはメカ屋が強いのはどこも同じ。最近でこそ電装屋(ソフト屋)が重視されるようになったとはいえ、マツダではどうか。
十分な体制もなく、ナビで不具合が起きれば「壊れている部品を探す」ということになる。でもそもそもナビの仕組み自体に問題があるのだから(推測)、壊れている部品を一生懸命探しても見つからないし、交換しても良くならない。
ロードスターのサービスキャンペーンについて
https://www2.mazda.co.jp/service/recall/sca/20190513001/
これは新型ロードスター(BOSE装着車)を製造開始してから、ディーラーに指摘されるまで、マツダコネクトに車速信号が入っていなかったことをメーカーが気づかなかった事例。
自車位置ずれの修理依頼について
https://minkara.carview.co.jp/userid/1139133/blog/43132515/
これは自車位置演算ユニットの傾きが位置ズレに影響していることをメーカーが解析できなかった事例。
この事例では、私と同じように、自車位置ズレをディーラーに報告しても治らない、部品交換でお茶を濁すも治らない、という状況から始まっている。
試乗車でも同じ現象が出ることを確認したのもユーザー、しかも「自車位置演算ユニットの傾きが影響しているのではないか」と推測したのもユーザー、そしてそれを実証したのもユーザー(取り付け角度の変更はディーラー)。
ここまでしないとマツダコネクトの不具合は治らない。
私も場合も、「これがマツダコネクトの実力です」というディーラーの回答から始まり、複数の試乗車で同じ問題が起きないことを「私が証明して」不具合だと認知してもらい、ハイドロリックユニットの交換などを実施してもらっている。
マツダは不具合が起きればサプライヤーに解析依頼、サプライヤーは自分の部品の不具合を認めず、あくまで「故障」と言い張る。だから的外れな部品交換を何度も繰り返す。
車体側の多くのセンサー、CMU、自車位置演算ユニット、複数のソフトウェアが絡む不具合に対して原因を切り分けて解析するのはそれなりの知見と体制が必要。
もちろん、マツダも旧型マツダコネクトの限界を知った上で諦めている面もあるのだろう。
この不十分な体制は Mazda3 でも同じだと思う。
Mazda3 の新型マツコネ(ハードウェア)はパナソニック製らしいから、旧型マツコネよりもずっとマシだとは思う。
しかし、いざ不具合が起きたら、マツダにそれを治す能力があるのかは疑問。
マツダコネクトの本質的な問題は、ハードウェアやソフトウェアの不具合ではなく、不具合がメーカーに上がりにくい状況と、上がったとしても正しく不具合解析ができない体制にあるのだと思うようになった。
これが Mazda3 への乗り換えを躊躇する理由の1つでもある。
Posted at 2019/09/10 13:47:38 | |
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