1996年、秋田市文化会館にて、ドイツのバンド・ハロウィンのライブが開催されました。
当時彼らのファンだった私はその日を心待ちにしておりました。
ところが開催日の3日前の明け方、左脇腹の背中側に、ペンチでつねられたような猛烈な痛みを覚え、移転前の秋田市土崎の組合総合病院へと自宅から救急車で搬送されました。
診断の結果、痛みの原因は尿管結石によるものであることが判明しました。死を覚悟するほどの激痛、これは経験者でなければ分かりません。
痛み止めの点滴を打たれつつ、医師に5日間の入院を指示されました。もはやこれまで、ライブには行けなくなりました。
しかし…どうしても行きたかった私は担当の医師に「これこれこういう事情で退院させてほしい」と懇願すると、あっさり認めてくれました。
発作さえ起こらなければ健康な人と変わらないからでしょうか?とにかくラッキーでした。
そしてライブ当日、開演前に会場のトイレの個室に入り、痛み止めの座薬を予防的に負けず嫌いのアナルに注入しました。
肝心のライブはというと、いつ発作が起こるかと不安で集中出来ず没頭出来ませんでしたが、何とか無事に最後まで退席せずにすみました。
ライブ中はステージから飛んできたピックを数枚ゲットし、周囲の人に分けたりしました。
閉演後、彼らをナマで一目見たかった私は、当時秋田市で一番豪華だったホテルのロビーに行き、買ったばかりのライブのパンフレットとマジックペンを片手に待機していました。
全然知らない他の同志数名と一緒に、このホテルに泊まりますようにと祈っておりますと、幸運にも彼らがやってきました。
すかさずボーカルのアンディ・デリスをはじめ、メンバー全員のサインをもらい、握手し、一緒に写真を撮ってもらったりと、夢ごこちの時間を過ごすことが出来ました。
…ということで、5日間入院すれば保険金がもらえるはずだったのですが、それを蹴ってまで退院して良かったと思いました。
今思えば元々そんなに長く入院する必要はなかったと思いますが、病院側が儲かる等のメリットがあったのでしょうか?よく分かりません。
結局、石は1ヶ月ほど尿路に留まった後、自然排出されました。
ちなみ尿管結石はそれから数年おきに起きるようになり、通算4回と、もはやベテランてす。
直近2回はどうしても仕事が休めず、救急外来に飛び込み明け方に痛み止めの処置をしてもらい、午後から普通に出勤しております。
泌尿器科の医師いわく、次の3つに当てはまる人がなりやすいそうです。
1. 運動不足
2. 水分不足
3. 偏食
私は見事に全て当てはまっております。そのせいか、段々発症する周期が短くなってきております。
ハロウィンは「おかしをくれなきゃいたずらしちゃうぞ」ですが、尿管結石は「おかしな生活をすれば痛々しちゃうぞ」です。
そのうち、もし私のブログ更新が途絶えたら、「嗚呼!彼は救急外来へ駆け込んだな」と思ってください。
というのはもちろん冗談で、まもなく書き溜めたネタが尽きますので、更新周期は長くなっていくと思います。
ということで、今後ともよろしくお願いいたします。
ブログ一覧 |
エッセー
Posted at
2023/06/04 07:27:57