約30年前の20代前半、暇つぶしにギターをはじめました。最初に手にしたのは、ギターを挫折した友人が放置していたヤマハのストラトタイプの物でした。
ある日、その彼の車のガソリン一回満タン分をおごるということを対価に、アンプとセットでそれらを譲ってもらいました。
私の周囲には残念ながら楽器に興味のある友人はおらず、かといって初心者かつ人見知りな私はバンドを組むなんてことは想像すら出来ず、漫画ぼっち・ざ・ろっく!の後藤ひとり嬢の如く、自分の部屋で黙々練習する毎日でした。
よく弾いてたのはセックス・ピストルズのAnarchy In The U.K.や、吉田拓郎をはじめとするフォークソング、X-JAPANのENDLESS RAINや紅、矢井田瞳やラブ・サイケデリコのコード弾きなどです。
残念ながら腕前は一向に上達せず、弾き語りしてみれば歌とギターが両立せず、どちらかが崩れる状態になりますし、少しでもテンポが速い曲では弦を押さえるのも弾くのもついて行けなくなります。それでも下手は下手なりに楽しんでいました。
そんなある日、楽器屋に可愛く格好良いギターが展示されているのを発見しました。当時人気のあったZO-3の派生モデル、DIZI-ZO HYPERです。
スピーカー内蔵、ボディのサイドにつまみがあり、内蔵された数種類のエフェクターを組み合わせ、外部アンプいらずでこれ一台で様々な音色による演奏が楽しめる優れものでした。
また、チューナー機能やリズム音再生機能もあるという、至れり尽くせりの内容でした。
電源は3タイプ可で、9V電池1個or単3電池6本orACアダプタです。電池を使用すれば、いつでもどこでもワイヤレスで演奏出来ます。
その隙のないプロダクトに魅了され、一目惚れです。数日後、早速購入しました。残念ながら愛用していたヤマハのギターはお蔵入りとなりました。
しばらくの間、暇さえあればそれで曲を弾いておりましたが、その後の生活環境の変化でいつしか弾かなくなり、ほこりをかぶったまま部屋の片隅に放置されておりました。
そして最近、Youtubeでtuki.という15歳の女が歌う晩餐歌という曲を聴くに及んで久しぶりに弾きたくなりました。しかし手入れの悪さから弦は錆び、腐った音しか出ない状態でした。
そこで先日、秋田市南部に位置するイオン御所野店内の島村楽器に赴き、ZO-3専用弦を購入しようとしたところ、もう廃番になっているとのことで、店員おすすめだという9-42サイズの3組セットの安い奴を購入しました。
帰宅後、ニッパーでパチパチ弦を切断し、取り外しました。ここで、マイクロファイバータオルで全体を払拭しました。
そして新しい弦に交換するわけですが、今回、以前買っておいたまま使用していなかった、ペグワインダーというアイテムを使用してみました。
今まで指でペグをチンタラ回していたのですが、この道具を使ってみると早い早い。ケチらず最初から買っておけば良かったです。
さて外した古い弦は燃えないゴミになります。私はコカコーラの空き缶に飲み口からはみ出さないように一本ずつ差し入れ、後で他の空き缶と一緒に捨てることとしました。
そしてチューニングを合わせ弾いてみたところ、懐かしの潤しい音が出ました。早速tuki.の晩餐歌を弾いてみました。
TAB譜通りの完コピは難しすぎ、今の私には不可能です。コード弾きはEm, Bm, C, D, Gの基本的な五つだけ繰り返すだけですので何とかなりました。しかし、すぐに飽きてしまいました。
今後、何か別の課題曲を探してチャレンジしたいと思います。
そういえば弦を買いにイオンに行った際、催事場でスバル車の展示が行われておりました。憧れのBRZがあったので座ってみました。
心地よい窮屈さ、寝そべるシート、6速MT,低い視点、格好良いメーター類と、まさにスポーツカーです。やっぱりいいな…いつかはこれかトヨタの86を買ってやるという決意を新たにしたのでした(中古ですが…)。
で、最後に個人情報満載のアンケートを提出し、特典のガチャを回してみたところ、出てきたのはフォレスター入りのスノードームでした。
本品を振り回して舞う雪を楽しもうとしたところ、地球より重力の大きい星の設定なのか、一瞬で全ての雪が地面に落下してしまいました。
降雪量の少ない、今シーズンの秋田を象徴しているかのようです。スキー大会中止、各種小正月行事の開催の危機等、困った状況です。
雰囲気も何もあったものではありません。まあいっかと、テレビの前に飾りました。
そんなこんなでギター熱が再燃したついでに、数日後通販でカポタストを購入しました。アマゾンで約千円のPhoenix製の物です。
パッケージを開封しますと、印刷ですが手書きの手紙、不織布(?)、ピック、ステッカー、保証書が入っておりました。充実した内容です。
下の写真は昔愛用していたカイザー製の物です。2008年の刻印があり、その年に購入したものと思われます。現在、家人の物になっております。
これが今回購入したPhoenixのカポになります。バネが強く握力がいります。まあ、普通に使えました。
両者の比較はこちらになります。まあ同じような感じですが、カイザーのほうがバネが優しく、弦が均一に押さえられているような気がします(個人の感想です)。
一般人が趣味程度に使用するのであれば、これで十分だと思います
ということで、今後は毎日ギターに触れるようにし、かつて弾いてきた曲が再び弾けるようになるリハビリ、新しい曲への挑戦、そして将来の(今も?)ボケ防止のための脳の活性化をしていきたいと思います。