突然ですが、薔薇といえばエミリ・ブロンテ、エミリ・ブロンテといえば嵐ヶ丘、嵐ヶ丘といえばケイト・ブッシュ、ということで、今回のBGMは明石家さんまの恋のから騒ぎでおなじみの曲にしましょうか。
…6月某日、秋田県にかほ市の文林堂書店に行った後、そこから目と鼻の先にあるTDK歴史みらい館に行きました。
聖地巡礼、藤本タツキと池田修三 …秋田県にかほ市
と、その前に、ここにかほ市はTDKの企業城下町として知られ、大小様々な関連会社があります。
そのうちの一つの工場の広い敷地を囲むフェンスには、様々な品種の薔薇が植えられ、地元の散歩人の視覚と嗅覚に快い刺激を与えてくれております。
この写真の場所は、密度がマバラでしたが、少し離れた場所では密集し、バラバラな品種が一房ずつ咲き誇っておりました。
そのそれぞれに品種を記したプレートが表示され、さながら薔薇博覧会のようです。さすがTDK、地元民へのサービスが素晴らしいです。
それはさておき、あるとき謎の運転手になり、文林堂書店から車を走らせること1分、TDK歴史みらい館の駐車場に到着しました。ここの一角にも薔薇や他の花が咲いておりました。
早速お目当ての建物に入ります。
エントランスで入館証に記名し、展示コーナー・歴史ゾーンに向かいます。
ここにはTDK製品や、TDKの部品が使用されている電気製品が展示されておりました。
壁一面の磁気テープコーナー。昭和〜平成初期にかけ、販売されていたカセットテープやビデオテープが、これでもかと展示されております。
オーディオコーナーがありました。
レコードプレーヤーは実際に回っており、このときはカーペンターズの音楽が流れておりました。
家具調のオーディオセットもありました。昭和時代は、普及率が高かったと思われます。私の家にもありました。
NECのPC-8801やPC-9801がありました。88は友人が持っていました。98は只野工業高校時代に授業で使用したような記憶があります。ちなみに私はシャープのX1という機種を所有していました。
ついでに言えば、私のいとこはシャープX68000を所有しており、時々初代グラディウスを遊ばせてもらっていました。どうでもいいですね。
アカイのオープンリールデッキが稼働しており、私の知らない昔の歌謡曲がかかっておりました。
見るからに高級機のような気がしましたが、学芸員の方いわく、うんたらかんたらという理由で中級機に分類されるそうです。
このコーナーを抜け、ミライゾーンへ向かいますと、ペッパー君が数人おりました。地球の男に飽きた私は興味津々です。
彼らは、なんでも中学生向けのプログラミング講座で、コントロールされる役割があるとのことでした。
ペッパー君の控えの間の隣には、薄暗い愛の小部屋がありました。
ペッパー警部、邪魔をしないでね、私たちこれから、いいところ…ということで、人目を忍んで(?)中に入ります。
その小部屋は、天井を除く壁と床に映像が投影され、UFOが出てきそうな異空間となっておりました。
壁に触ると模様が壊れたり、床を歩く足元に波紋が出来たりと、チームラボによる映像マジックが楽しめました。
壁に触るとオーロラ輝子が出現します。
冒険冒険また冒険。残念ながら、スーパーモンキー、現る現ることはありませんでした。
数分おきに映像が変化します。
これは惑星の磁場を表しているそうです。
…この部屋で休憩2時間もすればキリキリ舞いし、胸の鼓動がドキドキ目先はクラクラになってしまいます。
映像が一巡し、イチコロでダウンする前に、紫色した黄昏時になったところで外に出ました。
続いてクイズコーナーに向かいました。
床に問題が投影され、3択の答えの場所に立ち、正答表示を待ちます。
2分間に11問以上正解すれば記念品がもらえます。サービス問題から難問・奇問まで、TDK絡みの出題となります。
負けそう、負けそう。しかし私は知識を絞り出し、ギリギリクリアしました。電気に関する雑学がなければ、まずゲームオーバーになるでしょう。
記念品は青いタオルでした。
他にもコイルと磁石の関係を学べるコーナーがあったりし、楽しめる内容となっております。
このように、ここかと思えばまたまたあちらと、見どころたっぷり、世代を問わず楽しめるおすすめスポットでございます。
また、特筆すべきはスタッフが美女だらけで、いい意味でまとわりつくように親切に色々教えてくれます。
だからといってデレデレし過ぎれば「ちょいとおじさん、馴れ馴れしいわ〜」と嫌がられますので、節度は守りましょう。
こうして過去〜現在〜未来を堪能し、このなっとく歴史館を後にしました。
続いて定番人気スポット、土田牧場に行きました。巨乳のマリア嬢、目のやり場に困りま…せん。
動物ふれあいコーナー。受話器の向こうから、聞こえる、涙声(?)。
そして売店にて濃厚なジャージーソフトを購入し、ねっとり舐めました。
続いてすぐそばにある、仁賀保高原ひばり荘へ向かいました。
その名の通り、ここではひばりがミソラミソラとさえずっておりました。残念ながら、ニヒルな渡り鳥の姿はありませんでした。
この地は高原なので強風の日が多く、多数の風車が喜んで回る、さながら嵐ヶ丘なのですが、この日は無風で快適でした。
惜しむらくは雄大な鳥海山が、雲のベールで覆われ良く見えなかったことです。晴れていればヒースクリフが見えていたかもしれません。
跳躍するパンダ。
ちなみに鳥海山の標高は2,236mまたは2,237mです。覚え方は「夫婦で見ろ」または「夫婦で見な」です。
…こうしてにかほ市を堪能し、薔薇の花を口にして、踊りながら帰宅の途についたのでありました。