2022年12月07日
今日、最っ高の親孝行が出来たかもしれない
※もうひとつ、真面目なブログを書かせてもらいます。
「親孝行」、「真面目に生きること」、「サービス業の心構え」についてです。
とても真面目です、そして長文です。
●外回り中に会社から電話が入りました。
「集荷依頼が入ったのですが、オジサン行けますか?」
集荷依頼をしたお客さんの電話番号を教えてもらって、連絡を取る事にしました。
「私、郵便局のオジサンと申します。 ◯◯さんのお電話ですか?
先程は集荷依頼の電話を有難う御座います。
今から15分後にお邪魔させて頂こうと思っているのですが、宜しいでしょうか?」
と、連絡を取ってビューーン!と現地に向かいます。
いつもの手順で荷物を確認して、運賃を頂いて、お礼の言葉を言って帰ろうとしました。
すると、お客さんがこんな事を言うんです。
『あなたのようなシッカリした郵便局員さんを初めて見ました! 来る時間をちゃんと連絡をして、ハッキリとした言葉を喋って、色々な事を教えてくれて。郵便局にもこんな人がいるんですね!』
●ん〜、私としては当たり前の事をしているつもりです。
・集荷依頼をしたお客さんは荷物を取りに来るまで家で待ってくれています。 いつ来るのだろうか?と家でずっと待っておられます。
「何時に行きます!」と言ってあげたら、お客さんは心の準備も出来るし、その後の予定も組みやすくなります。
お客さんの事を考えて、ごく当たり前に普通にやっています。
●俺、思うんだけどね。
サービス業って、物を売ったり、荷物を運んだりするのが仕事じゃないの。
【サービスを売るのが仕事なの】
大事だからもう一度言うね。
【サービス業は、サービスを売るのが仕事の本質】
『あそこで買った商品は良かったわぁ、次もあのお店に買いに行こう!』とか。
『郵便局さんに荷物を取りに来てもらって良かったわぁ、次もお願いしようかしら?』
お客さんにそう思ってもらう事が大事なの。
次も郵便局さんでお願いをしよう!と思うお客さんを作って、
そういう人をどんどん増やして行って、
そして売り上げを増やしていく。
その為には、「自分がお客さんだったらどうしてもらいたいかな?」という事を考えてから行動をする。
お金を出すのはお客さんですから、まずはお客さんの立場で考えんとね。
立派な事を言ってるようだけど、普通に考えたら当たり前な事なんよね。
●上のような内容をお客さんに説明してあげました。
するとね、お客さんが
『貴方のような人がいたら、日本はまだまだ捨てたもんじゃありませんね!
あと、貴方のような人がコレからの郵便局を支えていけばいいのに・・・』
わちゃ〜^^
『貴方のような人がコレからの郵便局を支えて行けばいいのに』
この言葉をもらうのは4回目です。
もちろん、それぞれ別のお客さんから言われています。
外務の仕事はまだ3年弱ですが、
4度もこれからの郵便局を支えて行ったら?と言われています。
最初はね、
「郵便局の人間は何をしとるんじゃ、もっとシッカリしろや!」と憤りを感じていました(笑
郵便局の人間がだらしないから、お客さんからこんな事を言われるんだろうな。と思っていましたが・・・
そうじゃないかもしれません。
もしかすると、私が立派な大人になったのかもしれません。
●私のブログを見ている人はよくご存知だと思います。
私は小学生の時から劣等生でした、勉強も体育も出来ませんでした。
社会人になっても、仕事が出来なくて、会社に居づらくなって転職を繰り返して来ました。
自分で人生を終わらせようと思った事が2度あります。
夜に山の中に入って、大の字になって夜空を見上げながら、「このまま餓死して死んでしまおう!動物の餌になってしまえ!」
ただ、どうしても母親の顔が浮かんで。。。 母親の泣きじゃくる顔がリアルに想像できて。。。
死ねませんでした。
生まれつきに私は人より劣っています。
だから、普通の人の3倍努力をして生きてきたつもりです。
大袈裟でなく、本当に3倍の努力をして来ました。
自分が気づかなかっただけで、凄く人間として成長していたのかもしれません。
●話は集荷先のお客さんに戻ります。
私の話に感動をしたご様子です。何かプレゼントをしたいと申します。
「お客さん、そんな事をしなくていいですよ。
今日もらった1500円の運賃で、私達は給料をもらう事が出来るんです。
お客さんが使ったお金で、私達家族は美味しいご飯が食べれるんですよ。
どうぞ、お気遣いせぬよう・・・」
そう言うんだけど、どうしてもプレゼントを持って帰って欲しいと言う。
ドリップ式のコーヒーパックを1箱頂きました。
「有難う御座います、郵便局のみんなで美味しく飲ませて頂きますね」と言ったら、
お客さんが、『私は貴方にあげたいの!郵便局の人じゃなくて、貴方の家族と一緒に飲んでもらいたいの!!』
分かりました・・・
郵便局の人達、やっぱりもう少しシッカリした方がいいんじゃね???(笑
★【ココからが、今日のブログの本題かもしれません】
「コレからの郵便局を支えて欲しい」と言われるまでに成長をした自分。
生まれつきに劣等生だった私がココまでなれたのは、母親の存在が大きかったと思います。
彼女は28歳の時に父親とお見合い結婚をしました。
この父親がとんでもない駄目人間でした。
仕事が出来ないから最低賃金のまま。
最低賃金なのに給料をごまかす、借金をして遊んでいた。
おそらく、500〜1000万円の借金をしていたと思います。
母親は泣きながら、お金を貸さないで欲しいとお願いに行った事があります。
でも、父親はずっと遊んでいた。
お金がなかったから、私も20歳まで外食を経験した事がありません。
家にお金がないのに、夏になるとかき氷を作って食べさせてくれた。
お金をくれてお店でお菓子を買って来んさい、と言ってくれた。
タクシーにも乗せてくれた。
デパートの屋上でゲームを遊ばせてくれた。
大学にも進学をさせてもらった。
感謝の言葉しかない。
母親に、「どうして父親と別れなかったの?」と聞いた事があります。
彼女は苦笑いをしながら『諦めよね』と言ってたけど、本当は子供を置いて逃げれなかったのだと思います。
何ひとつ良い事が無かった母親の人生。
大人になったら、たくさんの親孝行をしてあげようと思っていました。
家を建ててあげて、美味しいモノをたくさん食べて、旅行に連れて行って・・・
だけど、私は仕事が出来ない劣等性。
転職の繰り返しで一向に独り立ちが出来ないまま。
そうこうしているうちに、彼女の身体は衰えて旅行に行く事も出来なくなりました。
母親も、うちの相棒も、よく辛抱してくれたよなぁ。。。
●仕事が終わって家に帰りました。
母親に、お客さんから貰ったドリップコーヒーを見せながら、今日の出来事を話しました。
「なぁ、母さん。 俺、もしかしたら凄く立派な大人に成長したかもしれんよ。
色々なお客さんから、コレからの郵便局を支えて欲しいなんて普通は言われんよ。
俺、真面目だし、誠実だし、優しいし、たまに抜けた所があるけれど(笑 母さんの育て方が良かったみたいよ。
母さんは凄い子供を産んで、立派に育てた凄い母親みたいだよ!」
私の言葉に母親は、
『そんな事を言われても・・・ つまらん母親であんたらに申し訳ないと思っているのに・・・』
「なぁ、母さん。 子供は親の背中を見て育つと言うでしょ。
俺もね、母さんの背中をずっと見て生きて来たの。
母さんの背中を見て、頑張って、努力をして、全力で生きて来たの。
そして、お客さんに感動してもらえる程の立派な大人になったんだよ。
あんたわね、本当に凄い母親なんだよ!!!」
【今日、最高の親孝行が出来たかもしれません】
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Posted at
2022/12/08 00:48:13
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