この整備手帳は、パーソナルCARパーツさんの、リバース連動ハザード装置の取り付け方法を説明します。
リバース連動ハザードとは、ざっくりとはなすと車を後退させる時、シフトレバーをRレンジにいれるとハザードランプが同時に点滅を開始するようにしてくれる装置です。
詳しくはパーツレビューをごらんください。
まずは、配線イメージ。写真はガソリン車の表記で、コネクター名は以下のように読み替えてください。
次は配線図で、ガソリン車で説明を行っています。
HYBRID 車の場合はコネクターを以下のように読み替えて作業を進めてください。
・GE1 → HV:JH1
・E41 → HV:H42
・E16 → HV:H23
右から、
別途取り付けた車速感応ドアロック装置を取り付けた時も配線を行った GE1 (HV:JH1) の1番 薄紫色地に青 / 薄紫地に青色線 LR に1本。ここは運転席側ドアミラーウインカーの配線です。
(2024/03/20 19:24追記)
GE1 からウインカーの分岐をする理由は、ハザードスイッチを押したときやこの装置のリバース連動ハザード機能でハザードが点滅しているときにハザードスイッチのイルミを同期して点滅させるために必要な分岐だと思われます。 (とはいえ、追記時点でわざと未結線状態を試していないため「たぶん」としか言えませんが。)
ハザードスイッチを点滅させたくない場合や、別に点滅をしなくてもいい、この後説明するアルミ線の分岐を行いたくないという場合は、結線は不要かと思います。
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次は、E41 (HV : H42) ハザードウォーニングスイッチ。配線は、
1番 白地に黒 E (アース)
2番 白地に黒 ILL- (イルミ用マイナス線)
3番 ILL+ 緑 ILL+ (イルミ用プラス)
4番 HAZ ハザードスイッチ配線
となっています。
これに対して、装置に必要な配線を分岐して接続。実際はハーネスを作成し配線に割り込みました。
また、こちらも車速感応ドアロック装置の時に作成した E16 (HV : H23) オプションコネクター用のハーネスから、5番 赤 REV リバース信号を取り出しています。
おそらくですが、リバース信号は、2代目オーリス後期だと、E90 シフトレバーパネル (ポジションインジケーターハウジング ASSY) からも取ることができます。
E16 (HV : H23)、E90 の配線につきましては、関連整備手帳からご確認ください。
【関連整備手帳】
(E90 用ハーネスの作製方法)
車速感応ドアロック装置の取り付け その3 - 自作ハーネス作成③
http://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4289338/note.aspx
※写真3以降からご覧ください。
(E16 (HV : H23) 用ハーネスの作製方法)
車速感応ドアロック装置の取り付け その4 - 自作ハーネス作成④ with テレビが見られる機能
http://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4289432/note.aspx
また、内装のはずし方については、ここでは触れません。次の整備手帳からいくつかご覧いただけると作業に必要な部分はすべてはずすことができると思います。
車速感応ドアロック装置の取り付け その5 - 配線に関係する内装の取り外し①
http://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4289624/note.aspx
この整備手帳から、順番に4つ見ていただくことで、作業に必要な内装はすべて取り外すことができると思います。
全体の配線図です。
私は、車の配線にエレクトロタップなどで割り込んだりして、配線を傷を付けるのが好きではないなので、オーリスになってからは極力自作ハーネスを作成して作業を行うようにしています。
そのため、この配線図は自作ハーネスの配線まで含めた配線図です。
ただ、今回は1カ所、1本の配線だけはエレクトロタップで割り込んで作業を行っています。(GE1 (HV:JH1) ×1本)
特にこの割り込んだ配線は、車体側の既存配線が大きめですので、エーモン工業の異線径配線コネクター (2828) を使用しました。
配線に割り込むしかなかった理由は部品が販売中止、市販されていないなど、どうしても部品 (カプラ / コネクター) の手配ができなかったためです。(オス側カプラは購入できたが、既存配線を受けるメス側カプラがそろわなかった。)
そのため自作ハーネスを作成せずに実車にエレクトロタップで割り込む作業手順で進める場合だと、配線図はもっとシンプルになります。
(2021/05/18 23:39 追記)
配線が薄紫地だった場合、電線の素材がアルミの場合があるようです。(具体的には GE1 (HV:JH1) の1番 青 / 薄紫地に青色線 LR が該当する可能性がある。)
トヨタの配線図をお持ちの場合、配線色に LA-○ と書かれている場合がアルミ線です。 (LA = 青藤色) ちなみに GE1 (HV:JH1) の1番 薄紫色地に青 / 薄紫地に青色線 LR の場合、配線色は LA-L の表記。
その場合、エレクトロタップのサイズを間違えたりすると配線が断線する場合があるようです。取り扱いには注意してください。詳細は関連リンクとして記載しておきますのでそちらをご覧ください。
【関連リンク】
・車の配線でアルミ線が増えていることは、電装DIYにも影響がある問題 -DIY ラボ
https://www.diylabo.jp/column/column-1256.html
・車の配線でアルミ線が増えていることは、電装DIYにも影響がある問題(対策編)- DIY ラボ
https://www.diylabo.jp/column/column-1256-2.html
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(2024/03/07 追記)
GE1 に割り込む自作の延長・分岐ハーネス作成に必要なコネクターの同等品が判明しました。(購入してみたのでパーツレビューを作成しました。)
(オスコネクター (メスターミナル))
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/12829002/parts.aspx
(メスコネクター (オスターミナル))
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/12829006/parts.aspx
(2024/03/20 20:05追記)
そもそも、ウインカーの分岐は絶対ドアミラーウインカーから行う必要はありません。
エンジンルームからフロントウインカー配線からの分岐を引き込んだり、内装を剥がしてリアウインカーの配線から分岐ができるのであれば、その方法でもかまいません。
なぜそれを行わなかったって?
それには二つの理由が。
一つは当時今ほど知識も道具も無かったため。(どちらかというと知識が無かった。)
もう一つはエンジンルームからの引き込みや、内装を外すことが作業的に大変だからです。
ただその後別の車いじりでそれらの作業を行っている整備手帳やネタにしたブログがあります。
その方法でも良いという方はヒントになるかもしれないリンクを張っておきます。具体的にはフロントの場合、エンジンルームからの引き込みやリアの場合、内装ばらし方やどこから信号を分岐したら良いのかが判明すると思います。
【関連整備手帳】
・2021年 あけましておめでとうございます / ネタはいろいろあるけれど… (第16回) / 次は何をしようか…。 - その 17 オーリス編10
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/44725621/
※フロントウインカーの分岐に必要なコネクターの部品情報と分岐のヒント (ただしズバリではないです。) を載せています。
・エンジンルームから車内への配線の引き込み作業 その1
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4932828/note.aspx
・ウェルカムポジション&テール with ストップランプ全灯 (7灯) 化作業 その1 - 配線図編
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4937877/note.aspx
※項目4の図に分岐に必要なコネクターなどの品番を載せています。
・リアシートとラゲッジスペースの内張りの取り外し方 - その1 リアシート編
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4788622/note.aspx
※リアの内張りの外し方はこの整備手帳から確認できます。
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E41 (HV:H42) コネクターでは、4番→1番と電気が流れることで運転席のインパネ…メーター内の IC リレーが動き出し、ハザードランプが点滅します。
普段はスイッチがオープン…開いているため点灯しない…と。
そこで、装置は、そのスイッチになりすますわけです。
そのため、4番から拝借した線を装置の青線に接続します。
そして、橙線に接続されたリバース信号が入ってくると、先ほどの青線の電気を流し初めて、自身の黒線の順番で流せば回路ができあがる…と。
試していませんが、動作原理はこれだけだと思います。
次に、3番 ILL+ の車体側に黄色線、先ほどのスイッチ側に茶色線を接続。
今度は、ハザード点滅中、スイッチ自身のイルミ点滅や、ハザードランプ点滅を終了した時にじわっと明るくする機能のためにここに割り込みます。
しか~し!
このままだと、装置はハザードランプのスイッチはオンにして、電気を流し続けているが、点滅のタイミングは、メーター内の IC リレーが司っているため、さっぱりわからない…。
そこで、GE1 (HV : JH1) の運転席側ドアミラーウインカーの信号を拝借することで点滅しているかどうかを判別…ランプがオフになったら、スイッチのイルミもオフにする、という動作を行っています。ちなみに、点滅しているかどうかがわかればいいので、この配線は、べつに GE1 (HV:JH1) の配線に絶対割り込まないといけない訳ではありません。
反対の助手席側ドアミラーウインカーの配線でもいいですし、フロントのウインカーのどちらでも、リアのウインカーのどちらでも OK です。
GE1 (HV:JH1) から取ったのは、先に取り付けた車速感応ドアロック装置で配線を行っているから、同じところにすれば、配線をまとめやすいため同じところにしました。
装置の紫の線はサンキューハザード用の専用スイッチを付ける場合に使用します。タダのスイッチ線なので、+、-が決まっていないため、好きなほうを取り付ければ OK です。スイッチはモーメンタリースイッチ…押している間だけ電気が流れるスイッチを別途、準備してください。
装置の赤配線には、念のためヒューズホルダーなどを間に入れて、ヒューズを付けてください。1A や 2A ぐらいのヒューズでいいと思います。
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※ヒューズについてはパーツレビュー未掲載。