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ザクとは違うのブログ一覧

2025年12月05日 イイね!

重巡鳥海の製作(艦橋の工作その5)

羅針艦橋両脇には1.5m測距儀や見張り方向盤のスポンソンがあります。まずはその位置や形状を実艦写真でチェック。



つい先日発見された戦前の鳥海の動画も確認したところ、右舷側の信号灯スポンソンにはブルワークらしきものが見られます。

シコルスキー図面にはそのように示されていませんし、冒頭の鳥海の写真(S13年時)にもブルワークはありません。ソロモン時にはどちらだったのか?引き続き写真を調べると、次のようなものが出てきました。

これを見るとブルワークはないので、動画撮影時はあったがその後撤去されたと考えられます。これらを踏まえてスクラッチしました。

二段になった各層が非常に複雑な形状をしており、しかも左右で形状が異なるので、調整と作り直しを繰り返したため右舷側を作るだけでまる3日、左舷側でもまる1日かかりましたorz
さらにこれらを取り付けると羅針艦橋の前面ブルワークの高さが0.5mmほど足りないと判明したので、その作り直しも併せて施工。なんだか今回の工作はこうした手戻りが頻発しています…。

前回ブログでは艦橋両側に13mm連装機銃が増備されたと推定しました。同機銃はナノドレッドからパーツが出ていますが、実はパッケージのイラストどおりにパーツが作られていないと判明!同じ13mmでも三連装だと本体両側に射手の座席がありますが、連装は本体後部にひとつだけです。しかしパーツは三連装と同様のフォルムとされています。

小さなものなのでこのまま使う手もありますが、どうにも納得がいかなかったのでスクラッチしました(笑)

めーちゃくちゃ小さいユニットなので銃身は0.1mm金属線を使いましたがすぐに曲がってしまうので、工作は慎重を極めました。しかし、これを機銃台に載せてみると…

機銃上方が狭すぎて、仰角をかけての射撃ができません!
測距儀等スポンソンはこの位置で間違いないので、機銃台取付位置の不良と考えられます。よって再度調べ直し。鳥海以外の高雄型は先ほどの位置に13mm連装機銃を設置していますが、そのタイミングは艦橋上半分を縮小した時です。つまり機銃上方がかなりクリアになっているので、仰角をかけた射撃に問題はありません。しかし鳥海はその工事を行っていないので、今回の問題となったわけです。
単純に考えれば機銃台の位置を下げればよいことになりますね。ということで調べ直すとこんな写真が出てきました。

確かに少し低めの位置に設置されているようです。
ネイビーヤードVol.51の内山氏作成鳥海(捷一号作戦時)でも同じ位置に取り付けられています。では機銃台の平面形状も同氏作成の図面から割り出せるのではと考え、その通りに作って仮置きしてみました。


んー、だいぶデカいな…。ちょっと違和感強めです。
考えてみると捷一号作戦時にここには25mm三連装機銃が設置されていました。連装と三連装では機銃のサイズや重量がかなり違い、操作人数も異なります。よって三連装銃座は広く作る必要があるわけです。そんなことを考えているうちに「ここには本当に13mm連装が設置されていたのか?」と再び疑問を持つようになりました。というのも先ほど上げたS17年の鳥海画像で確認できる銃座は13mm連装のものとしては大きすぎるのではないかと感じたからです。
すると、Xのとあるフォロワーさんからこんな情報が↓

福井静雄氏の私刊本にある資料だそうです。これは貴重!
これを見ると鳥海にはS17年末時点で25㎜連装機銃が6基装備されており、そのうち2基はS17年中に13mm連装から換装されたことになっています。ということはその2基が艦橋脇であることはほぼ間違いありません。
しかし!
同じ表の中で7.7mm単装機銃が2基あることになっています。
高雄型の同機銃は新造時に第一煙突両側スポンソンへ設置されたものですが、高雄愛宕では近代化改装の際に25㎜連装に換装されており、これは写真でも確認できます。

となると、この資料自体の信ぴょう性が…とも思ってしまいますが、鳥海に関しては近代化改装がされなかった(高角砲は12cm単装×4のまま)ため対空兵装強化の必要性は高雄愛宕より高いとされたようで、その点ではS17年5月の機銃増備は13mmではなく増備6基とも25㎜だったと考えることに無理はないように思いますし、S17年の艦橋脇機銃座のサイズが大きめであることとも整合します。
さて、ようやく機銃台の取り付けに移ることが出来ます。やれやれ。
いったん製作した内山氏図面ベースのスポンソンは戦時急増の直線基調の形状ですが、S17年でその形状とすることには違和感があります。25mm連装は煙突両側などにも設置されたので、サイズや形状はこれを参考にします。その形状は円形の前端が少し切り欠かれたもの。
そしてその下につくステーは内山氏作品では角型一本棒とされていますが、先ほどのS17年の鳥海写真をカラー化したものを拡大すると…

スポンソン両端に三角ステーが付いているように見えます。これらの考証を踏まえて、このように作ってみました。

いやー、艦橋脇機銃台だけで1か月近くも交渉を重ねることになるとは(苦笑)
次回はさらに艦橋のフロアを積み上げていきます。
Posted at 2025/12/05 20:49:32 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味
2025年12月05日 イイね!

ニイタカヤマノボレ1208

数日前から急激に寒くなった日本列島。
それまではとてもこの時期とは思えないほどの温かさで、キャンプに行きたくて仕方ない日々が続いていましたが、ようやく半日だけ休みが取れたので行ってきました。今回のキャンプ地到着前に立ち寄ったのは、愛知県刈谷市にある「依佐美送信所記念館」。

ここは昭和4年(1929年)に稼働を始めた世界最大級の長波送信施設です。
建設前の海外との通信施設は3本の海底ケーブルしかなく、激動の国際情勢情報を逐一入手するには貧弱なものでした。これに危機感を抱いた政府は日米間に新たなケーブルを設置しようとアメリカと調整しましたが、嫌がらせを受けて頓挫。これを受けて自前の長波通信施設建設の動きが出始めましたが、大正12年(1923年)の関東大震災により国家事業として行う余裕がなくなりました。
そこで立ち上がったのが我らが一万円札・渋沢栄一!
渋沢は長波通信施設建設のため大正14年(1925年)に「日本無線電信株式会社」を立ち上げ、その設立委員長を務めていたのです。

渋沢らの尽力により、その4年後に施設が完成し稼働。
当時は広大な用地に高さ250mの鉄塔8基が立ち並んでいたそうです。
壮観。

これからは1万円札を少し違った感覚で眺められる気がします(笑)
当初は民生用として運用されていた送信所ですが、長波はかなり遠方でも海底15mくらいまで届くことが判明したことから海軍に接収され、主に潜水艦との通信用に使われました。このため有名な太平洋戦争開戦の暗号「ニイタカヤマノボレ1208」はこの施設から発信されたとのこと。
ん?待てよ。
似たような話を以前に見たことがあるような…。
そうそう、佐世保にある「針尾送信所」も同じく「ニイタカヤマ…」の発信元と説明されていました。(当時のブログはこちら→

どゆこと?
と一瞬思いましたが、海上の艦船や基地宛てには    から発信し、遠方の海中に潜んでいる潜水艦には依佐美送信所から送ったということでしょう。我が家からさほど遠くない場所にこんな貴重な施設があったとは少々驚きました。立派な記念館の中には当時使われていた発電機や操作ユニットなどが所狭しと並んでおり、一見の価値があると感じました。




さてその後はキャンプ地へ移動。今回は小さな公園駐車場での車中泊を敢行します。幸い園内は誰もおらず、周囲に民家も全くないという理想的な環境で、しかもこの日は寒波襲来直前の温かく無風な日だったので、比較的軽装でも気持ちよく過ごせました。夕飯では家庭菜園で採れた小さな大根2本を一人鍋用出汁で煮込んでみました。

大根の葉は細かく刻んで軽く茹でるとエグ味が抜けて美味しく食べられます♪
この日は満月少し前でもあり、少し雲も出ていたので満天の星空こそ見られませんでしたが、煌々と輝く月が雲間から見えるというのもまた風情があっていいなと思いました。
てな感じで、僅か半日のキャンプ旅を満喫して気分よく翌日を迎えることが出来ましたとさ♪
Posted at 2025/12/05 20:13:41 | コメント(2) | ダークツーリズム | 旅行/地域
2025年11月29日 イイね!

重巡鳥海の製作(艦橋の工作その4・船体塗装)

重巡鳥海の製作(艦橋の工作その4・船体塗装)前回製作記で、上部艦橋前端両側に見張方向盤を取り付けましたが、ふと「第一次ソロモン海戦時はここに機銃が増設されていたのでは」と思い立ち、調べ直しました。
まず確認したのは戦闘詳報。ここには「25mm機銃」の表記がいくつかありますが、設置場所の分かるような記載はありませんが、機銃発射音が艦橋まで届いたようなので、その付近に25mm機銃が設置されていたのだろうと推定できます。

消費弾数が500というのはかなり少ない印象ですね。
次に「各艦機銃、電探、哨信儀等現状調査表」。これはマリアナ沖海戦後の既設機銃と増設機銃の位置が確認できます。

これを見ると既設25mmが6基ありますが、艦橋壁面は13mmのようです。しかしこの書籍のあとがきにもあるように、この表示は必ずしも正確とは限らないので他の資料で確認する必要があります。
次に調べたのは「Conbined Freet」という海外HP。旧海軍艦艇についてかなり詳細に調べた結果がまとめられており、鳥海の項には以下のような表記がありました。

こちらも25mmとなっており、13mmの表記は見当たりませんが、増設数が異なりますね。
次に確認したのは丸スペシャル121号「重巡高雄型」綴じ込みの「高雄型改装年表」。こちらの鳥海の項にはS17年5月に「機銃増備」との表記がありますが、どこに何基なのか分かりません。

スーパーイラストレーション高雄の巻末にある年表を見ると、高雄はS14年8月(横須賀工廠)に13㎜連装を、第一第二煙突両側に25mm連装計4基をそれぞれ増備したとあります。またS19年1月には艦橋両側を25mm連装へ換装し、後部指揮所両側に25mm3連装を増備したようです。
うーん、少し見えてきたかな…。
S18年12月撮影の摩耶損傷時の写真も確認したところ、第一第二煙突両側に25mm連装計4基に加え、後部指揮所両側に25mm(連装か)の設置が確認出来ました。
さて、これらを基に第一次ソロモン時の鳥海を推定します。
高雄型は対空兵装が貧弱との指摘があったため、S14年頃から高雄の例と同様の増備が同型艦にもされたものと考えられます。ここで問題となるのは後部指揮所両側の増備有無ですが、高雄がS19年であることから摩耶の増備もその少し前だろうと思われること、その位置に増設しようとすると高射装置の移設もセットで行う必要がありますが、それにしては全体工期が短いことの2点から、少なくとも第一次ソロモンの鳥海には未設置だったと考えるのが自然と思われます。
よって、上部艦橋両側は13mm連装が設置されていたことになります。
戦闘詳報にある消費弾数が少ないのは、25mm機銃の有効射程が2,500mであるのに対し、ツラギでの目標距離は最も近い第三艦でも3,000mで、その他は4,000~6,000mだったので、あまり撃たなかったのだろうと思われます。13mm機銃に至っては第三艦ですら届かないので全く発射されず、消費弾数に上がらなかったのでしょう。
ちなみにフジミの鳥海は25mm連装6基となっています。


さて、これらの考証を踏まえ、艦橋に機銃座を設けます。その参考にしたのが、近代化改装後の高雄艦橋の写真。



増備された13mm機銃は25mmより小さいので、ブルワークも小さめです。
もともとこの場所には見張方向盤が設置されていた関係で、そのフロアへ行き来するための階段などが設置されており、そのための凹みが壁面にありましたが、この写真で見るとそこへ蓋をかぶせて面一にしてあります。このほか、作業灯が移設されていたり、見張方向盤が機銃後ろに移設されているなどの状況が確認できます。
これらは愛宕でも同様です。

これらを鳥海へどう反映させるか検討します。
機銃台は高雄同様の位置とサイズで再現すればよいと考えますが、見張方向盤撤去跡のメクラ蓋は再現しません。高雄はその上方の艦橋構造物の大幅縮小を行っている関係で壁面の取り合いを調整するためメクラ蓋をしたと思いますが、鳥海は最後まで艦橋を縮小しなかったので、撤去跡に蓋をする必要がないと思われるからです。
また機銃後ろへの見張方向盤移設ですが、鳥海の同じ位置に移設するとその直前にある測距儀の回転半径に干渉するので、移設せず撤去のみと推定しました。
高雄での作業灯移設は上部艦橋付近を縮小工事した関係で行われたものと思われます。鳥海の場合、その工事を行っていないので、作業灯も移設していないと考えました。
ということでまずは機銃台を設置。


ここで気分を変えて、船体の塗装に移ります。
まず煙突頂部の塗装のため鳥海写真で黒帯の幅(2mm)を確認しました。

問題はその下の白帯(幅1mm)です。というのも、この時期以後の海軍艦艇は白帯を消していたという情報を耳にしたから。なんでも、夜戦で目立たなくするためだそうで、その際の個艦識別や指揮通信は信号灯、音声信号などによっていたと。
本当か?と思って、調べてみました。
まずは平成12年5月MA誌増刊「軍艦の塗装」を見返しましたが、これに相当する説明は見当たりません。次に実艦写真を確認。


全て昭和17年の重巡及び軽巡の写真ですが、いずれも白帯はありません。
残念ながら第一次ソロモン前後の鳥海の写真はありませんが、この状況なら「白帯なし」としてもよいだろうと判断し、黒帯のみ塗装しました。
そして喫水線の赤を筆塗りし、リノリウムのレッドブラウンを吹き、その場所をちまちまとマスキング…

この作業だけで3日かかりましたorz
そして舞鶴グレーをプシュー!

Xのフォロワー・アルセノさんによると、旧海軍艦船はどのフネも舞鶴色のレシピで塗られていたのではないかとの研究があることと、夜戦シーンの暗めの海面で映えるようフネを明るめとすることの2点を考慮しました。
ここでマスキングを剥がしたいところですが、もう少し我慢…。

艦橋の工作に戻ります。
前面には空中線引込み口があり、新造時はパラベーンも2基設置されていましたが、第一次ソロモン時にもパラベーンがあったかを検証します。こちらの写真は昭和17年にセレター軍港で撮られた鳥海です。僅かにパラベーン用デリックの端が見えますね。

また↓は昭和16年の鳥海の空撮。

不鮮明ではありますが、パラベーンらしきものがあります。
大改装後の高雄ではこのように装着されていました。

ということで、これらを参考に空中線引込み口、パラベーンなどを設置。

パラベーン用デリックはもう少しシャープに作り直す予定です…。

いよいよ羅針艦橋の工作です。
羅針艦橋甲板の両側には高射装置(直径4mm)の切り欠きがあるのでスクリューポンチで打ち抜きます。

その後、図面を参考にしながら慎重にサイズを計測し、構造物を立てました。

両側に設置する1.5m測距儀はヤマシタホビーの20.3cm連装砲(E型)にセットされているものを活用し、観測窓をプラペーパーで追加しました。

そしてこの段階でトラブル発生!
なんと、羅針艦橋甲板の位置が0.8mmほど高すぎると判明したのですorz
主な原因は羅針艦橋甲板が厚すぎること。この結果、双眼鏡や射撃式装置などを立てた時に高さに違和感が出るという艦橋製作あるあるですね。
しかし0.3mm厚で作っているので、0.2mmまでしか削れません。やむなく上部艦橋天井面を0.4mmほど削ります。この状況で水平に削るのは至難の業…。どうにか頑張って誤差の範囲まででまとめることが出来ました。ほっ。

羅針艦橋には海図台や保管庫などを設置しましたが、屋根をかぶせるとほぼ見えなくなります。でもこういう製作をしている瞬間って、なぜかめちゃくちゃ楽しいんですよね♪
この先さらにフロアが積み重なる過程はその作業の連続。至福の時間が続きます(笑)
Posted at 2025/11/29 12:01:27 | コメント(0) | 艦船模型 | 趣味
2025年11月26日 イイね!

ルナ・クルーザー開発者トークショー

豊田市博物館で開催中の「深宇宙展」会場でもらったチラシに、トヨタ自動車が開発中のルナ・クルーザーのエンジニアによるトークショーが行われるとの案内があったので、行ってきました。
10:15開場、10:30開始だったので10:00頃に現地に入ると既に多くの人が並んでいました。会場内はこんな感じ。

本番までには満席となりました。小学生くらいの子供さんが割と多い印象ですね。
そしてトークショー開始。
まずは自己紹介から始まり、ルナ・クルーザーの概要が説明されます。

(これは豊田市博物館で開催中の「深宇宙展」で展示されたモックアップ)
会場内の大きなモニターにクルーザーが走っている動画が流されました。運転席から見る前方画像には地面の凹凸が赤や青の線で示され、それを見ながら平たんなルートを選んで走行しますが、自動的に平坦なルートを選んでくれる機能もあるそうです。このあたりは地上の車にも転用できそうですね。
クルーザーは28日間続けて運用されるので車内で寝泊まりすることとなりますが、特にベッドはどういう作りにするか未定だそうです。ただ車内に余裕スペースが少ないので折り畳み式かハンモックになるとのこと。ハンモックは安眠出来ないことで有名ですが、大丈夫でしょうか…。
真空の月面でクルーザーが活動するということとの関係で、真空になるとマシュマロがどうなるかという実験も行われました。小さな密閉容器の中の空気を抜いていくと、徐々にマシュマロが膨らんでいきます。これは外が減圧されたことによりマシュマロ内に含まれた空気が膨張するという現象ですね。これは子供さんたちが興味深く見ていました。

こうして約1時間のトークを終え、質問タイムへ。
質問は子供限定で受け付けられました。
その中にあった質問の一つが「ハンドルはどんな形をしていますか」。
いやー、円形に決まってんじゃんwと思ったらそうではないようです。
まだ開発中なので具体的には言えませんがと前置きがありつつ、円形のハンドルではなく、スティックのようなものを使って動かすといった説明がありました。
ちなみに打ち上げは2031年の予定。約5年後です。

そんなこんなで終了。
最後にアンケートに答えるとルナ・クルーザーのステッカーがもらえるとのことでしたが、枚数が足りず私はもらえませんでした。残念。

終了後、エンジニアの一人を捕まえて質問攻めw
ザク違:宇宙開発というと三菱重工やIHIのイメージが強く、トヨタさんが参入したことが少し意外でした。
エンジニア(以下「エン」):NASAでアルテミス計画が策定される中で日本の役割として月面を走る車を作ってほしいとの要望がありました。この話を受けて社内で検討した結果、参入することになったものです。実は社内の3名の思いが一致したことからプロジェクト参入を社内で提案したことから始まりました。
ザク違:ボトムアップだったとは驚きました。一般的には月探査はその次の火星に向けたステップと言われますが、トヨタさんとしてどのような思いや目論見があるのでしょうか。
エン:アルテミス計画の動向なども踏まえると現時点ではまずは月へ行こうということですが、その後についてはなんとも言えないですね。
ザク違:開発の過程では様々な事情から断念しなければならないアイデアもあったと思いますが、例えばどんなアイデアがありましたか。
エン:そうですね……、例えばシートベルトをどうするかとか座席の形状をどうするかなど、まだ開発途中なのでこれからですね。
ザク違:ありがとうございました。

*********************************

全体を通じて感じたことを少し記しておきます。
トークショーは2台の大型モニターにスライドを映しながら進みましたが、例えばなぜトヨタが参入したのか、今後どのような展開をイメージしているのかなどのスライドはいろんなことがたくさん書かれていましたが、全く説明がありませんでした。
それ以外の説明についても目新しい情報はほとんどなく、「クルーザーの動画をYoutubeにアップしてあるので、帰ったらぜひ見てください」と言われたので見てみましたが、アップは6か月前で、しかも内容は数年前の開発状況でした。
質問も子ども限定とするあたりは、突っ込んだ質問には答えないという姿勢の裏返しとも感じましたし、僅か80人分のステッカーすら準備しない(出来ない?)ほどPRに力の入っていない事業なのかとも思いました。
最後の私からの質問にも情報統制を強く意識した姿勢を感じました。
んー、消化不良感が…。

しかし翻ってこうした対応となる背景を考えると、一つには「アルテミス計画の不透明さ」が大きいのかなと思います。
トランプ政権に替わった瞬間、NASAの予算が大きく削られて計画の円滑な進捗が危ぶまれている中では多額の資金を注ぎ込むという経営判断は慎重にならざるを得ないと思います。ただ、トヨタが参入を決めたのはトランプ政権前なので、そもそも論として「宇宙開発に商機はあるのか」という冷静な判断もあるだろうと思います。
国際宇宙ステーションにせよ、月や火星にせよ「なぜ人が行くのか」「そこで何が得られるのか」という課題は常に議論されますが、アルテミス計画の対象・月に関して突き詰めて言えば「国威発揚」くらいしかありません。
先進技術開発や資源採掘も成果に上げることは出来ますが、月まで行ってコストがペイできるかという基本的な疑問が残ります。
こうした状況を大トヨタが考えないはずがありませんが、それでもなお参入を決めたのは、「世界のトヨタ」という自負と「月面探査ローバーで名をあげる」というプライドがあったのかもしれません。
それらを考慮すると、開発情報を積極的に開示して国民の期待を煽ってしまった場合、仮に計画が延期や中止になった時のハレーションが心配だというのもあるかもしれませんし、小さなステッカーをあまり余計に作るのをコスト重視のトヨタが認めるはずがありません(笑)

このように見てくると、開発に携わってるスタッフの方々は、かなり限定された条件のもとにビッグプロジェクトを進めようとしているのだなと。そしてそこには外部には言えない苦労があるのだろうなと。
そんなことを考えました。

でも夢とロマンのある一大計画なので、是非とも素晴らしいルナ・クルーザーを完成させ、世界をあっと驚かせてほしいものです。
ガンバレ、開発チーム!
Posted at 2025/11/26 21:04:38 | コメント(0) | 宇宙ネタ | 趣味
2025年11月23日 イイね!

EGνガンダム完成しました

EGνガンダム完成しました重巡鳥海製作はゆっくりゆっくり進めていますが、以前からすこーしずつ作りかけていたEntryGradeのνガンダムがようやく完成しました。
EGは以前に78ガンダムを作っており、その時はあちこち改造しました。


今回は改造したい気持ちをぐっとこらえて素組みとし、カラーリングをオリジナルから変更して楽しむという方針としました。


とりあえずパーツを切り離し仮組みをしてみると、意外とでかいぞ!

HGグフカスタムに比べると2割くらい背が高いです。あまり置き場所がないザク違家としてはちょっと困るかな…(汗)

さてカラーリングですが、78ガンダムのG3カラーがなかなか重厚感があってカッコいいと感じているので、νガンダムもG3カラーにしようと考えました。そして生成AIに色の指示をすると…


をいをい、全然ちげーよ…
再度指示を出し直すと

おー、この感じかな♪
イメージが具体化されて、モチベも上がります♪

素組みと言ってもどうしても手を入れたくなるザクとは違う。1か所だけ加工したのがふんどし両側のアーマー切り離しです。


そして塗装。

シールドのマスキング、めんどくさかった…
その後、マーキングを施しましたが、たまたまセリアでこちらのステッカーを見つけたので、使ってみました。

マークごとに切り離して、貼りたい場所に押し付けて爪などで上からこすると転写されるというお手軽作業♪マークのバリエーションが少なめではありますが、全身マーキングだらけにならないよう控えめに施すことを考えると、このくらいのバリエーションでもいいかもしれませんね。

さて、完成♪
名付けてν-3ガンダム
(乳酸ではありませんw)





全体をニュートラルグレーとし、胴体はパープル、両肩はブラックの上にレッドを重ねました。

激安EGゆえにフィンファンネルとサーベル刃がキットに含まれていないことや、各パーツのディテールが控えめにされていることなどから、マーキングやスジボリなどによるディテールの追加をしないと全体的に寂しい印象を受ける可能性もあります。
特にシールドや腰回りのアーマーは面積が広い割に何もモールドがないので、次回作る時は追加ディテール必須だと思いました。
とはいえこの価格帯でこれだけ可動範囲が広く、特に頭部は超カッコいいので、少し手を加えると大きく化けるキットですね。さすがバンダイ。

艦船模型はセミスクラッチ並みにしっかり考証がっつり工作を頑張っていますが、時々こうした箸休めを入れると気分も変わるのでいいですね。
実はもう一作、箸休めを進めつつあります。
こちらもできるだけお手軽に作るつもり。期待せずにお待ちください<(_ _)>
Posted at 2025/11/23 17:28:32 | コメント(4) | ガンプラなど | 趣味

プロフィール

「重巡鳥海の製作(艦橋の工作その5) http://cvw.jp/b/488285/48802516/
何シテル?   12/05 20:49
模型工作とキャンプが大好きなヘタレをやぢです。 私がフォローする方には2種類あります。 一つは「以前からのみん友さん」 もう一つは「ちょっと興味を持っ...
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