ミシュランのクロスなんとかかんとか。
覚えられん。
欧州ではもう何年も前から市販してて、何なら他のシリーズ減らしてこれがメインになりつつあるとか無いとか。
これに限らずオールシーズンタイヤってのがメジャーらしいが。
凍った道がメインになる日本の冬には若干合わないので(雪はいいけど氷はダメ)日本だとあんまり日の目を浴びてないんだけど。
やっと日本にも導入(ちょっと前からね)だそうで、
面白そうだから?
全天候、全路面対応がウチの基本コンセプトだから、導入。
使ってみないとどんなかわからないし人にすすめられないからね。
秘蔵のパイロットスポーツ初代(もはや観賞用。02年製)をホイールから外して
組み込み
クロスクライメート+
近所走ってみた。
ショートインプレ(乗車時間は短いが文は長い)
走りだして数十秒、第一印象は、スーパーナチュラル!コレだよコレ!コレがミシュラン!な、非常に癖が無く、過敏さもなくリニア。
追い舵も不自然じゃないしきっちり効く、リヤの追従が遅れることもなく、腰砕けるようなヨレもない。
回転方向だけじゃなく、横断面方向も丸い!
何ならエナジーシリーズより腰があるし、パイロットシリーズのようなタウンスピードでのあいまいさもない。プライマシーシリーズほどの落ち着きはないが、車重が軽くなったかの如く軽快。
初めてユーノスロードスターに乗った時のような軽快感覚、無駄に挙動を出してみたくなる衝動。
走行ノイズが劇的に少ないわけでもないが、スーパースポーツからの変更比較なので格段に静か。
静かというより高周波になったのでこもらず気になりにくなっただけかもしれないが。
路面によってはスタッドレスもしくはラリータイヤのような(表現が難しい)響いてしまう音域の音が出るのが気になるが。(PSシリーズには無い音の状況)
ちょっとペースを上げて山道、ブロックの高さから来る砕けは皆無。
タイヤハイト、サイドウォール、ブロック剛性がすべてシンクロ、まるで一体に、あとからサイドが砕けるとか、ブロックがよれるとかちぐはぐ無し。
全部の剛性がバランス。操作入力に対して遅れも過敏もなくゲインもレスポンスもナチュラル。
荷重が足りないタイヤ、荷重がかかりすぎたタイヤは滑る、という大原則が手に取るようにわかりちゃんと路面とタイヤと対話できる。
やみくもに粘着力を上げてドライバーの操作を受け付けない、操作にかかわらず、操作ミスすら気が付かせず何もなく曲がるハイグリップタイヤとは一線を画す。
グリップレベルは、正しく荷重をかけて瞬間的にはPS3程度か?と思わせるが、実ピークはそれほど高くも長くもない、何なら低い。
最近のハイグリップに慣れてしまうとともすれば滑ってアブナイ!とレッテルを張られてしまうかもしれないが、グリップピークを過ぎても一向に路面を離す気配なく穏やか、グリップコントロールは完全に運転手の手の内w
通常ブレーキングは何ら違和感も過不足もない。
RX-8程度のトルクだと駆動トラクションで何か起こるようなこともない。
トラクションかけても抜いても挙動が変わるようなタイヤ変形も感じられない。
ハードブレーキングはブロックが大きく縦溝メインデザインなタイヤに比べたら明らかにブロックのたわみ大きく、制動立ち上がり遅れが感じられ止まる気がしないが、その一瞬だけでその次の瞬間からきっちりブレーキ能力を路面に伝える。
ただ、ブロック細かいタイヤ特有の「ジャー」という音(スタッドレスタイヤ的な)も伴うので、うわータイヤ減る!滑る!と、ちょっと心配になる。
止まるとはいえ、ハイグリップ系と比べて同じとはいかない。
スタッドレスやM&Sタイヤに比べれば、ブロックがたわみ切った後の安定感は雲泥。
しかし、フロントでフルMAXグリップ出てるブレーキ中の荷重が抜け気味のリヤに関しては荷重がかかってないタイヤは滑る。の法則にきっちりしたがう。
そこは運ちゃん、もしくはABSちゃんとVSAちゃんに頑張ってもらおう。
とはいえ、リズミカルに走るにはその挙動も引き出しとして使えるので非常に楽しい。
スポーツ走行向けのタイヤではないので、ガッツリペース上げてアスファルトにペッタリ走るには速さ方向に効くものは全くないので人によっちゃ酷評だとは思うが、振り回すにはとってもナチュラルで楽しさしか無い。
何ならタイヤの使い方の勉強に最適。近年まれにみる最適。
タウンスピード+αはドンピシャで、そりゃもうこれしかないでしょ。エナジーシリーズの立場どうしてくれんだ?ってぐらい。
(同じ車で同じサイズで走ってないのでそこまで言い切れるかって言うと、クルマによっては、逆転もあるかとは思うが)
パイロットシリーズが想定車速が高すぎて、その速度まで行かないとおいしくない。ってのがもう少し想定速度低いところでおいしい。
(速度上げたらダメというわけではなくて。速度上げてもたわみ量もレスポンスもそれほど変化せず安定安心の同一フィール。160キロ超えとかは知らない←PS4かPSS履いてくれ)
まあ、考えてみればXIC3とかでも今回のこの程度のペースで山をすっ飛んでいけるわけだから、そう考えると色々微妙ではあるが、さすがにブレーキグリップはスタッドレスの比ではなく、タイヤたわみのバランスもコレの方が断然イイ。
スポーツ系のかっつり飛ばしたい車種に合うかって言うとおススメ度50%くらい(公道限定)。
コンフォート系の静かに走りたい車種に合うかって言うとおススメ度60%くらい。
ライトウェイト系のちょっと飛ばしたい、速さとタイムは気にしない。という向きにはおススメ度70%ぐらい。
雪シチュエーションゼロならどれもパイロットスポーツ3履いておけば外さないよ!なので、無理にコレじゃなくてもなのだが。
突然の雪やルート上に雪の可能性がある状況が考えられて、履き替えず夏タイヤ性能もしっかりで通年使えるという意味ではまさにトータルバランスで、これ一択。
思ったよりいい!。しかし、ゆえに、タイヤ買い替え時に銘柄選択がさらに難く。
そして減らない(ロングライフ)ことになってるけど、ジャージャー鳴くし、明らかに角減るし、すぐなくなっちゃいそうだけどどうなの?ホントに?
ウェットでどうかな?
雨降ったらまた走ってみようw
(っていうか、8はコース行くとき以外はコレ履きっぱなしにするけど)