カフェグレーン侮るなかれ!@ひでエリです。
さて先日、いつかいかねばと思っていた青山のニッカ本社の地下にある
NIKKAブレンダーズBARに行ってきました。
結論、ウイスキー好きで東京勤務なら行くべし!強くオススメします。
仕事上の10年来の付き合いの友人といったのですがなんと、我らがEVA_titer大佐とお知り合いとかでビビりましたです。
世の中狭いもんで。
さてBARですが、古くからあるオーセンティックBARで、ニッカ本社のパイロット店的な意味もあるのか、広いです。
マイ行きつけBARの渋谷イリエの3倍はあろうかという広大な敷地。
テーブルは4卓はあり、カウンターは10人は行けそうな。カウンターの奥行きも広く、ともかく広くていい(笑)
なのにバーテンダーは1人しかいません。
そんなんで回るのか?と思いきや、隣接するこれまた老舗レストラン「うすけぼー」から料理はくるので、なんとか回るとか。
前置き長かったですが、ここの基本システムをば。
ニッカの蒸留所は、私の酒ブログお読みの方なら耳タコかもの、余市と宮城峡。
この蒸留所群から5種のモルトウイスキーとカフェグレーンウイスキーの6種をブレンドし10種を超えるブレンデッドウイスキーを楽しんでもらう、というもの。
それぞれブレンダーさんの名前と6種の配合が書かれたブレンデッドウイスキーがメニューにあります。
しかしいきなりコレを頼んではいけません。だってドレが美味いか分かりませんからね。
じゃどうするか。ふふふ、タイトル写真にあるように、まずはキーモルト5種とカフェグレーン1種を原酒で飲み比べからですっ!
たーのーしー!
同じ蒸留所のモルト12年でも味が異なり個性がバッチリ出てます。
特に次に行った時、モルト呑みしたいと思った余市12年ピィーティ&ソルティは素晴らしかったです。さすが竹鶴翁が探し当てた余市。アイラの様な土地柄がそのまま酒の味に反映され、日本でこんな塩っぽくて煙くさいの造れるのかと改めて感激します。余市モルト流石っす!
次にクるのは宮城峡12年フルーティ&リッチ。言わずと知れた宮城峡モルトの強みは華やかさ、これが全面に出ており好ましいことこの上ありません。
で、驚いたのが
カフェグレーンウイスキーです。グレーンウイスキーはその蒸留方法からモルトウイスキーに比べてクセがなくなり、「上善水の如し」的な味わいで、個人的には好きではありません。
が、ニッカのグレーンウイスキーは敢えて旧式のカフェ式の蒸留方法を採用することで、味わいが残る独特のグレーンウイスキーであり、この原酒をピンで呑んだのは初めてでしたが、モルトウイスキーに負けないと思いました。
これがニッカのブレンデッドウイスキーのベースになるなら、他のブレンデッドウイスキーの強い差別化要素になるなと確信しました。
で、ここからが本番で、このキーモルト達をブレンドしたブレンダーさん達の感性を楽しむブレンデッドウイスキーを呑む訳です。
個人的には余市12年ピィーティ&ソルティの配合が最も多いブレンデッドウイスキーを注文したわけですが、これがビックリするほどは美味くない…。
一方、友人が頼んだのは宮城峡12年のフルーティ&リッチの配合が多いものでしたが、これは美味し!
何れもカフェグレーンの配合がかなり多いのですが、モルト信奉者だった私の目を覚ますのには充分でした。
しかしこれはニッカのカフェグレーンウイスキーあってのものと思います。
普通のグレーンウイスキーではやはり味がボヤけるのではないかと思うので、ブレンデッドウイスキー信奉者にはなりません(笑)
というわけで、楽しくてしょうがない一夜でした。
◼︎オマケ◼︎
竹鶴翁の奥様は英国人のリタさん、なんですが、その名を冠したニッカが誇るアップルブランデー「リタ」がココでは飲めます。
もう市場では手に入らない様なので、カルヴァドス好きな人は是非。
日本でも本格的なアップルブランデー、ちゃんと造れるんだと自信が持てます。
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酒 | 日記
Posted at
2014/09/20 23:20:23